予定調和のような
すれ違い
なつかしい面影を
背に感じながら
たぶん二度とない
偶然に戸惑い
それでも
秋の雲が
遠ざかるように
見えなくなるまで
ずっと
振り向かせないで
....
また、新鮮な朝がきて、君はいなかったりも
する。珈琲の香りはどこへ消えてしまった、
というのか。乾燥した部屋に、私が傾く音だ
けが響いた。人は、溶けるのが早い。君が溶
け始めたころは、お手玉を ....
私とあの娘はお揃いの十字架のネックレスをして真っ白いワンピースを着て
仲良く手を繋いで一緒に歩いてゆきます
渋谷のスクランブル交差点
真の美しさを持つ運命の二人はまるで双子の様
誰にも邪魔でき ....
泣いたって無駄だよ
君は出来損ないなんだから
出来損ないの天使なんだから
君が何かするたびに悪いことが起こってみんな迷惑してる
神も君なんか見放してる
何か悪いことでもしてみなよ
堕天使に ....
瞳の先の 仄かな揺らぎを
感知するのが 私の習性
痺れ続ける毎日が 毒という毒を盛り
空白が 膨らんでいくから
気怠さから 抜けられなく
見知らぬ人にまで 助けを求めたなら
それが ....
…ありがとう
きっと…来てくれると 思っていました
期待じゃなくて
優しいあなただから なおさら
そうせずにはいられない
…そう、それならば、
今宵はなにも言 ....
コペルニクス的転回とはもしかして、寒いのが苦手で
夏が好きな人が夏の間は夏が終わる恐怖に明け暮れて
冬の間はあたたかい夏を夢見て幸せに過ごしているうちに
いつしか冬が好きに夏が嫌いになってしまう ....
獣のように吠えられたら
どんなに素敵だろう
誰もいない夜の森の中で
空気を荒く切り裂き
全てなぎ倒したい
どこにもいけない
なにもわからない
さみしい
たすけて
そん ....
「観」
部屋の片隅に置かれたポトスのように
見落とすことも出来たはずなのに
僕はうっかり君と正対してしまった
君のいとおしい傷跡を観てしまった
「葉」 ....
私にお金をください
綺麗な洋服を着て
美味しいものを食べ
豪華な家に住んで
毎日毎日楽しく遊んで暮らすために
私にお金を下さい
とりあえず
あなたのバッグやポケットの中にある ....
世界がこんなに静かだったとは
浅い眠りの後の
土曜日の朝
君に出会えて
本当に
良かった
その正しさで匣を塗るのなら
沢山の祈りが集まるでしょう
私の憂鬱はいつの間にか
風に吹き消された
私の焦りもいつの間にか
海に吸い込まれた
二人 これから
歌い合えるだろうか
....
蝉の鳴き声が静まる頃
ふと窓際から君の香りが
香った
赤色で部屋を染めたのは
君が好きな色だったから
あの海が恋しいのは
そこに君が居たから
きっと君を思い出したのは
薬が ....
新世界の入り口の門は
歌舞伎町にも負けんくらいの
色とりどりの電球で埋め尽くされとって
作りもんの花やら枝やら
そりゃもう
朝でも夜でもぎんぎらぎんぎら
通天近づくに連れてだんだん
賑や ....
夏の夕風が さやかに
吹きぬけるような
誰にも優しい きみだから
生きる重さを手に さげて
心をいためて ばかりいる
会えないときは、なおさらに
名もない星のような 孤独や寂 ....
命がひとつあった
命なんていらないと
思ったときもあった
命がふたつあった
どちらかの命が
残ればいいと
思った恋もあった
命がみっつになった
みっつすべて
残ら ....
光を恐がらないで
震える あなたは
優しいから
言葉の中で
迷い続けてしまう
いつか見た空が
美しいと思うのは
心の隙間を埋めるような
静かな瞬間を
きっと 今求めている ....
迷子になった通り雨
夏の思い出あま宿り
かえるおうちは遠い空
捜索願い出しました
あいつの言葉ひつじ雲
生まれながらに春知らず
あきという名で呼ばれています
苦手な夏を
少し前向きに思えたのは
あなたの笑顔が
感覚を鈍らせて
生まれ変わるように
包み込んでゆく
だから
この痛みに似た
感覚の向こう側で
見たこともない
景色に ....
白い空に映ったわたしは
あまり遠くをみれずに泣いていた
自分を知るということは
絶望するのと変わらない
私の言葉を舌に載せたら
膝の震えが止まらなくなりました
痺れた指先で君の ....
落書きが欲しくて
お金を渡すと
気軽に売ってくれた
壁のような人が
また何かを遮るため
無表情のまま立っている
それを見ている
人のような壁が
落書きの中にいた
壁のよ ....
出口の見えないトンネル
光射す場所は何処だろう。
答えは風のみ知っている?
否、
風はなんにも知りやしない。
ましてやトンネル
風など吹かない。
知 ....
私は抱き留めているのだ
それをここに
手にする ひとつではない言葉
手にすることの 光の中で
そして一筋のように
そしてそれは
いない子は 私は
抱くように迷い子のようにされた ....
優雅なるひとときを思う
俺は
全てをシュレッダーにかけた
純白のコインを
手にしていた 苦悩に
暗闇を任せながら
生きる不自由が
味を占めた 地の底で
存在する
怠惰などないのだ ....
新しいシャツを手に入れ
アイスコーヒーを片手にどこへいく
怒りをする相手と
話しが合わない
*
個別化が進んでいる
アスファルトは、死んだ路面
キラキラした日の差す公園の中
黒 ....
私はたくさんのものに恵まれている
収入は同年代の女性の3倍
たまたま入った会社でも使えると思われている
恋愛には事欠かず
一生大切にする左手のリングも手に入れた。
そういう女 ....
【真っ赤なルージュ】
どれほどあなたが魅力的でも遠くに居たなら
身近にある恋に目移りするわ
それはきっと愛するが故の気紛れな浮気癖なの
ただ寂しかっただけ ....
巡回するって :
三度聞いた後にほんとうに静かに回りだして、
ロータリーを連想させるような無機的な
その実しっかり有人で動いているんだそうです。
プロペラとかそういうの
昔から嫌いじゃな ....
誰と同じでもいい
私はただ私になりたい。
大きくも小さくも偽らない
今の私になりたい。
遠くのあなたに
私自身に
私が私とわかるように
夜明けの光に
笑顔で答えられるように ....
ネバーランドまで徒歩で
かさばらない愛を食べながら置いてきたストロベリーアイスクリームを迎えにいく
明後日には息をしないテディベアを抱いてうつくしい裸体にチョコレートソースをかける宇宙
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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