いつのまにか消えてしまったいくつかのことの、そのどれかを鏡の隙間に見つけてしまい
それは私じゃない
もう違う
ここもあと少しで
堕ちる、大切にしていた
どうせ朽ちるの ....
なんだって1万時間もやれば
その道のプロになれるもんだって
アメリカの誰かが言ってたっけ
ジョブスだってビル・ゲイツだって
モーツァルトだって
プログラミングやら作曲やら
始めたときは ....
1
明け方近くに咲く花をキスマークと名づけた
女の子の秘密を隠す紐は痕を残す。なまめかしく。
2
お酒を飲んだ赤ん坊が含んだ母親のたらちね
鈴の音が鳴り止まないのは赤ん坊の口内から脱 ....
おいで
ほら、
ここだ
ちかくに
音無し瀧がおち、
とおくで
水晶のぶつかる音のする
あの、
ふたりの隠れ家だ
歯ぎしりしながら
霧のなかを
微笑むあなたの
はじけ ....
見ていたいのは夕焼けとか朝焼けとか霜焼けとか日焼けとかニューヨークのマンホールガールズとか死に際のマシュマロです。
愛してるなんて恥ずかしくて言えたもんじゃないんだって笑いながら愛してる愛 ....
今日は神様がパウロに手紙を渡した日
B組のあの娘が自殺した日
雨の降りそうな灰色の空
不吉な予感はいつだって美しい
嘘の祝福の鐘が頭の中に鳴り響く
急いで
羊神の弟子が追ってきてる ....
いつの間にか冷めたスープ
食べられなくはないけれど
温め直して飲みたくはない
いつになく不機嫌な声で
悪態をつく君の顔は
ここからじゃ見えないから
うなだれることもできない
僕は ....
心待った家路の果てに
ゴールデン・プラムの たわわな枝の
くちびるを這わす 実は あまく
ちっぽけなあたしを待っていて くれる
鳥たちを 楽しませないために
そう ジャムにしよ ....
きみはわたしを見ると
いじわるばかりを言うので
わたしはきみを見ると
いつも動揺してしまうの
でもときどき
わたしの目をさっと捕らえて
きみの目じりがシワを刻むので
わたしはさらに動 ....
赤い月が見てる
私の背中を
じっと見てる
後ろめたさの滲む背中を
突き抜けて
隠した本音を
見透かしている
君たちの笑顔を飲み込んで
今日も私は
死んでいきます
真実はいつ ....
からからに吹いた笛のさきに
荒地と耕地が立ちすくんでいる
とまれ ベドウィンが考えるのはただ
昨日牛を売らなくてもよかった という
後悔に似て非なる かん/そうでしかない
聞いたことのな ....
ガラスの向こうで雨は
規則的に降り続いていた
ベランダの花を
静かにたたいていたのは
儚さに惹かれた空の
答えのない 問いかけだったのだろう
いくつも落ちてくる雨粒
空から僕 ....
ともだちと
ばか騒ぎ
たのしいなぁ
こんなに笑ったのひさしぶり
けど
うちに帰ったら
…ふぅ
すごい
肩がこってる
ひとり雨宿りです
赤い花が土蔵の横で
それと
桜の枝が薄墨の僕に重なります
やわらかな空は髪をつまんで
小さな歌と
如雨露のような雨粒で
この気ままな世界に居すわりました
....
.
i am a girl
中途半端に背伸びを繰り返して
落っことしたものはなんだい
多分 あなたよりは美しいもの
そんなもの
いつかは忘れてしまうから
知らない間 ....
私たちは
眩暈がするような速度で
転がり続けなければならない
変化すること
それが何よりも重要で
変わらなければ私たちは衰退する
そんな強迫観念に
いつの間に囚われてしまったのか ....
……なな〜つ、
や〜っつ、
ここの〜つ、とお〜
どこに隠れようとも
ひとたび
目をひらけば
あたしは 心のいやしい 鬼
だ から
ようしゃは しない
銀 ....
9/4は土星を水平に観たから
環が消えてしまってどうだか
にやりと頬緩める絵空事だとか
自分と土星を見比べないでくれ
*
手のひらの上
いつもなんとかやりくりして
消滅でも消 ....
浴室で三角座り
シャワーに打たれ続けながら
冷蔵庫からとりだしたばかりの水を
ごくごく ごくごく
やむことなく飲み続けている
目を閉じることなく
一心に濡れながら
渇きを潤しては放出し
このままこのま ....
遠ざかるものよりも
進むものでありたい
あなたに向かい
深夜
雨に濡れた肩を抱く
あなたの手のぬくもりが
この背中に焼きついて離れない
赤い痛みが沁みていく
離れていて ....
夕焼け空
西の肌が赤く爛れてた
何もやってなくて
何か感じてる
この空虚感も
feel の一部
踏まれても
曲げられても
伸ばされても
平気だった
傍観者だから
そん ....
(終わる世界、)
(青い鳥が空へと流れた、)
ようすいに集まった子供は暗くなるまえに家に帰る
こころのかたち、人のかたち、
雪を知らないアマリリスを神さまと見間違えたと ....
僕は立ち尽くす
立ち尽くすことによって
深淵を垣間見る
深淵を垣間見ることによって
僕は立ち尽くす
この無限の連鎖を
どう断ち切ろう
いや断ち切らなくていいのか
苦しみは苦しみのままで ....
アナタの言葉を
何度も 何度も
反芻しました
アナタの顔を
何度も 何度も
思い出しました
たった僅かの時間でも
私にかけた時間の魔法は
未だに解けないで居ます
せめて今 ....
何が在っても
信じ続けると誓って・・・
慰めにもならない
絶落の真理
何も云わずに
ただ手を握っていて・・・
酒宴に咲かせた
黄昏の夢幻
ただ ただ苦しくて
夜をさ迷 ....
貴女にとっての唯一になりたくて
そう思って生きてきました
人は寂しい生き物だって
そんな哀しい事云うなよ
喩え人は失いゆくものでも
貴女をずっと笑わせて居たい
明日の貴女が姿を ....
結晶が綺麗だなんて
誰にだっていえる
それで
なんで綺麗だなんて
降ってくる雪の結晶の
一粒一粒が
見えるはずもないのに
夏も終わり
日焼けした首筋だけが
やけにヒリヒリ ....
雨降って
一つ
四角い
優しさを幾つか
重ねて
傷がついた分
優しくなったね
そうしてどれだけ
優しくなれば良い?
海を包み込むように
あの日
いくつもの物語が
いくつもの愛が
いくつもの夢と希望が
一瞬にして奪われた
叫びも届かぬまま
祈りも届かぬまま
真っ青な空が
真っ赤な炎と
....
さっき君をみた
地下鉄にのりこみ
予備校の入学説明会
片手で吊革につかまり
パンフレットをめくる
固い決意をしているはず
今の君も意思が強いもの
発車して
他の乗客といっしょに
....
3597 3598 3599 3600 3601 3602 3603 3604 3605 3606 3607 3608 3609 3610 3611 3612 3613 3614 3615 3616 3617 3618 3619 3620 3621 3622 3623 3624 3625 3626 3627 3628 3629 3630 3631 3632 3633 3634 3635 3636 3637
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.37sec.