暗く寒い夜を越えて
たどり着いた黎明
乾いた涙のあとは
叫び声の痛みの残骸
今日まで生きてこれた
それだけでも心は褒められていい
雪崩れ込む悪夢の記憶を
消し去るこ ....
お前には何の価値もない
生きていることに意味はない
ただ食って寝るだけの
単なるニートで良かったのが
自称詩人になったため
マダニ級の厄介者になりやがった
自称詩人にだけはなるなよと
....
僕は女を
僕は女を信じない
女が「好きよ」と言ったとしても
僕は女を信じない
女が「キスして」と言ったとしても
僕は女を信じない
....
待合室に金魚が咲いている、感覚を
惨殺する(業とは)きっと細くしなやかな
――クローバーに今日もひかりは降る
脈々と茂る翠に
ふらついたときめきが栄える、朦朧
とした意識は無鉄砲で意 ....
鏡まで5センチの距離
一時間、見つめ合う
答えはない
近づいても
あいだにゼロが続くだけで
一人にならない
私は炭素と水素
愛と幸せの外にある
扇風機と蝉の声も
組成が少し違 ....
「われらには存在は与えらてない。われらは流れに過ぎない。
われらは喜んであらゆる形に流れ込む。
昼に、夜に、洞穴に、寺院に。
われらは貫き進む。存在への渇望がわれらを駆る。」(ヘッ ....
眠れずの夜半の僕はといえば
ベランダに丸椅子出して店番す
陳列された星座の数々に反し
なかなか御客も来そうにないが
無くて当然
あってありがたいの。
空気に話をする
今は
こうしていられる
神さん
仏さん
みんな
ありがとうさま
と手を合わせる
悪いことが起きた今
切な ....
女同士ですらついて行けまい
わかる~
わかる~
わか
わ
ごめん、ちょっとわかんない
こういう具合だ
そんなんでやれるものならやってごらん
もちろんやれてないのだ
割を食 ....
4次元のぼくは観念をもたない
3次元のぼくは4次元の夢を見る
5次元はわからないが
ある物理学者は11次元の記述を述べる
僕たちの日常はやがて終わるのだが
n次元の級数と数学者の和は ....
一杯の焼酎があれば
僕は幸せ
夏は氷わりで
冬はお湯わりで
一杯の焼酎を飲む
後は夢気分
一杯のコーヒーがあれば
僕は幸せ
朝一杯
昼また一杯
音楽を聴きながら
本を読みなが ....
瞬く光が、ヨランとエイミノアとを包み込んだ。
「これは何か?」、エイミノアは恐れと懐疑の念とに捕らわれた。
(四肢が溶けていくではないか? いったい何事が起ったというのか!)
そんなふうに恐れる ....
その時のオスファハンの怒りは、静かながらすさまじかった。
それは憤激とも、恩讐の念とも言えるものだったろう。
ライランテ戦争の際に、エインスベルが放ったヒアシム・カインの魔法。
それをまだ、オス ....
好きな人
愛しい人
大事な人
大切な人
君の本当の名前は何だい?
二〇二一年五月一日 「不老不死プロジェクト」
ようやく、ロバート・シルヴァーバーグの『不老不死プロジェクト』を読み終えた。さいごのどんでん返しは、予想もしていなかっただけに、新鮮な印象を持 ....
運営元が二十年前に行方をくらまして放置されていた巨大迷路の跡地、その駐車場だった場所で、アスファルトを突き破るように伸びた雑草のジャングルの中に手を繋いで死んでいた二人の少女の死体―始め、警察はど ....
結婚が決まったと言った
俺は
何だよそっちが本題かよと
急に興醒めて
来週火曜から又
京都市左京区の吉田の
研究所に戻って
ラット共を大量に殺戮して
薬を作る仕事に
戻るのが急に ....
ここんところ
レベルが下がる一方の
クソみたいな自称詩が
数え切れないほど
溜まって行くことに
ほとほと嫌気が差したので
サーバーを燃やしてしまいたい
仲間内でバーベキューパーティーを
....
世界の残響のなかにいる
わたしをおちょくるな
微細な世界のリアルが必要だ
私たちはあまりに未完成だから
消え入る前に
羽を安らえる場所が必要
憩える場所の安息が必要
私たちは救わ ....
あいつはあいつは可愛い
年下の管理職
空回りして生意気で
憎らしいだけ好きじゃない
L・O・S・S嘆きっす
私の事好きかしら
はっきりしないで
ボタンかけ違う報告
汚してまとめ ....
寂しい
小麦
沢
{引用=
雨
、雫
ぽつん
と落ちて
飛びはねる
夜の
電灯
羽虫達
小さな
電灯
飴色の
雨
雫。
もう
行か ....
今がある
今に
合掌して
目を閉じる
そして
私もそうだが
百パーセントの
善人なんていない
むしろ私は
小鬼だったりする
歳月を
共にしてきた
この体 ....
窓の外 静かな光
時の うつろい 夢の跡
薄い血が 肌を青くする
治らない 痺れた右手
砂糖を溶かし スパイスを
煮込んだ液体に レモン汁
懐かしい笑顔 あ ....
あなたの不眠のグラスにこと切れた蝉
唇は一度たりともことばを選ばなかった
切り株から伸びたイチョウの若葉に懸想して
黄色い蝶は消えた風に捲かれて土手の向こう
黴のような憧れと忌まわしさ ....
居心地のよかった
一人の部屋を
すこしだけ
空虚に感じる
自分が違う場所にいるみたい
「元気そうだったよ」
私に手を振る母の写真を
シンガポールの父と妹に送る
そういえば
私 ....
鳥のように
花のように
深く静かに、
風が死んでいる
湿った潮気とともに
蒼いナパームの花の匂いが
甘く立ちこめていた
融けた日付が
なぜかナパーム岬を過ぎても
ヒロシまだ帰らない
....
人を悪く思うのが
一番よくない
人を悪く思うことほど
心身を消耗することはない
人を悪く思うのは
自分の心がそう思うのである
自分の心の鏡が
歪んでいたり汚れていたりするから
そう映る ....
国家間同士の争いに
終わりが見えないこの星に
平和は訪れるのでしょうか
名前も知らない若者たちわ
争いに意義を感じているのでしょうか
地球サイズのリーダー ....
顔を喪った花が、綿埃の森に、佇むように
みどりは、ふかぶかと ひかりを踊らせていた
空はあかく、地はぬかるみ、その実は浮し
苑を画いた、蛇足は、合わせ目の左を轢いた
終焉の斎、 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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