街灯は白んで路地を見下ろす
檻の中で眠るよりも
コンクリートに背を預けて

何度指を切ったか忘れた
さみしくない
かなしくない
別に嬉しくもないが
手を叩く
子供みたいに

空白 ....
ブルーレットおくだけが落とす
ブルーレットみたいな色の汚れが
必死にこびりついている
待っている次の人が
お母さんも含まれている列
お父さんも含まれている列

お母さんにたく ....
君の体の中の、小さな小さな擦れる音が
沢山流れ出して、沢山空気に混ざってるよ
色、みたいなものはなくて、舌触り、みたいなものが
細く遠くまで、伸びて、君は知らない顔をして
花に水をやっ ....
悲しいと思うから
悲しいだけだ

誰かが遠くでそう囁いた

鼻の奥がツーンとして
目の周りがやけどしたみたいに
熱かった





何も知らなかった頃のあたしは
プールで ....
草の根元
ひとつかみの声
闇を分ける
指先の青


饐えた氷のにおいがする
ほころび 川岸
小さな小さな穴のむこうに
穴と同じ世界がまたたく


したた ....
白い顔の女の人が錯乱している

赤い唇で錯乱している

ぼくは可哀相にと思って

少し離れた場所から見ていたんです



目が合ってはいけないから

ぼくはぼくの眼球 ....
夕餉に何を食べたいのかと
祖母が聞いた

鳥の死骸が食べたいと答えた
いくつかの植物の死骸を添えた
鳥の死骸を食べたいと答えた

父親がもずの雛を拾ってきた
巣から落ちて可 ....
これはひとつの実験です

「ほんとう」はいつだって遠くにあるんです
あまりにも遠くにあるものだから
ないのと同じことなんです

痛んだ内臓を内包するぼくは
腐臭が周囲に漏れてい ....
風見鶏のように揺れ動く道標
風もここでは澱み、回り
容易にその吹き来る方を
明かそうとしない

作り笑いの意味にこだわり
ただそれだけのきっかけで
旅に出てはみたものの
この道程がただ ....
{引用=
ようするにきみは
いまはぎんいろふりつもるふゆのふきのとうみたいなもので
わかってるとはいわないで
わからないともいわないで
とにかくきみにはよりにがくなってもらいたくて
 ....
「ドッジボール」



ドッジボールで一番最初に当てられる
外野に行ってボールを掴んでもボールを奪われて投げさせて貰えない
外野にいても何故かボールを当てられる
教室に戻ってもボールを当 ....
「鉄棒」



無理強いされた逆上がりでヘマをして背中から落ちて
立ち上がったら黒い虫が潰れていたのが分かって
潰れた脚を引っ張ってなんとか元に戻そうとして
無理強いした
秋 という季節は
卑怯だ。

どうしてこんなにも
感性を揺さぶってくるのか。

つきぬけるような金木犀の香りが
カーディガンの隙間を縫う風が
さめざめと降る雨が
その後の ....
 
 
どうにかなると思ってた



なんとかなると信じてた



願えば叶うといったのに



どうにもならない事もある‥



せめて貴方に届けたい
 ....
“熱が冷めた”らしい。

きっと、時の流れが君の心に入り込んで、少しずつ熱を奪っていった結果なのだろう。
幸福や悲しみ、怒り。
時間には、様々な熱を冷ます効果があるって聞いた事がある。
 ....
地上の路地では
クリスマスをとうに過ぎたというのに
3軒の家で
電飾をちかちか灯しつづけている

1軒の家は青白くひかり
1軒の家は橙色にひかり
1軒の家はジグザグに光らされて

屋 ....
ねぇ 覚えてますか?


初めて逢ったあの時を


風が涼しい秋の頃だった


貴方が席一つ開けた所で腰掛け


熱いブラックコ―ヒ―で火傷


少し可笑しくて笑 ....
臨界点に到達する前に
呼吸を荒げた影が囲う
優しい箱庭に
わたし 今日もだまされながら
小銭を投げ入れ続けている

あまりに夜の香りがするの
目をつむりながらログオフする
そのシャツの ....
裂礫を繰り返して
果て、
新しい暮れに出会う

カワラヒワの子供は
膨らみすぎたその羽根を
もどかしげに絡げ
留める

望まれる正しさを経て
邂逅する
みなそこの白骨
乳飲み子がやって来た。その兄の二歳児にも手を焼かされる。

母親と祖母が二歳児を夜の散歩に連れ出した。外へ連れて行けと泣いてきかないのだ。

その間、乳飲み子をこの私があやす。

「 ....
午後6時、早々に暗くなった道を
蛙は横断する。
警戒するヘッドライトはまだ十分な距離がある。

1918年、食用に連れてこられた
彼らの祖先は、食べられることよりも、
食べることにその力を ....
この線から出たらダメ


頑張ってよ
って背中をたたく私の右手

何度もうなずき
力なく笑うあなた

一生一緒だけど

この線からは出たらダメ


今は一番お互いをよく知る ....
記憶に新しいのは 笑って過ごした日々
私はあなたが好きでした
それだけでよかったのです

あなたと私のあいだは
隙間のような からっぽの距離がありました

無防備な あなたの左手を見つめ ....
平和な世の中
退屈なオートメーションの日々に
のみこまれて
僕はロボットになってしまいそう

相変わらず
テレビの向こう側は
悲しいニュースばかり
なにをもって
正義と言うのか
歴 ....
君に歌って欲しいんだ
君の歌
君は歌うことしかできないけど、それでいいんだ

絶望の空から聴こえる氷のような音楽
それだけが真実でそれだけを聴いて生きていた
それ以外なんか無いと思う
あ ....
車のドアを開けて
アスファルトに降り立ち
ゆっくりと
夕焼けを踏む

夕焼けについて書こうと思う
古びて傾いた夕焼けについて
それは人通りのなくなった街道の
傍らに立つ廃屋の壁に
擦 ....
ねえ、遠くの君がゆるやかに流れて

形にならない欠けてしまった星たちが
泣きながら私の跡を追って
並べられた言葉に色をつけてゆくけれど
まだ太陽のはにかんだ顔を忘れずにいたい


もう ....
目、良くない
目、悪くなった
目、ケータイ画面の見過ぎでさ
目、ドライアイ
目、逆睫毛
目、結膜炎
視神経壊滅
目、悪くなってさ
目、不自由になってさ
斜め見してごまかしたりさ
「 ....
消したくなかった
あの時の
インクのしみ
今でも 変わらない
ロイヤル・ブルー
何を書いたの
忘れてしまったけど
しみを見ていると
薄い紙の上を走る
ペンの音が
よみがえる
いつ ....
わたしのちっぽけな思いなんて

秋の空にずいぶん前に溶けた


めまいがする

肩を抱いて

支えてくれる


そんなひとさえ振り切って

強くなれる

強くなれる ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
九月の獣アオゾラ誤爆1009/9/20 12:57
お父さんともちゃん9...809/9/20 12:37
それは悲鳴にも似て相田 九龍109/9/20 11:01
涙プールにてみぞるる7*09/9/20 10:39
輪の波木立 悟509/9/20 9:50
白い顔の女はな209/9/20 9:45
009/9/20 9:44
実験109/9/20 9:37
旅の意味西天 龍3*09/9/20 7:36
0.68sec (全て記号)鎖骨3*09/9/20 3:29
体育の授業中は哀しくなる事が多かった 2[group]ゴースト(無...6*09/9/20 2:41
体育の授業中は哀しくなる事が多かった[group]7*09/9/20 2:13
芸術の秋とかなんだとかかとうゆえ209/9/20 2:04
‐小さな光‐‐弘‐209/9/20 1:31
冷めた熱の行方三奈12*09/9/20 1:22
イルミナシオンtomtom...209/9/20 0:04
記憶109/9/19 23:41
融和する嘘ゆるこ609/9/19 23:33
ひなたでミゼット4*09/9/19 23:20
情緒不安定にしてやろうかな〜A-294*09/9/19 23:00
蛙は帰るブライアン309/9/19 22:41
越えない勇気舞狐5*09/9/19 22:25
秘め事百瀬朝子9*09/9/19 22:08
紙一重ミツバチ6*09/9/19 21:45
キャンパスを塗り潰す赤は神の色ゆりあ509/9/19 21:43
夕焼けについてオイタル12*09/9/19 21:10
ひかり佐藤章子709/9/19 20:54
失明/反転ゴースト(無...5*09/9/19 20:14
青い時間フクスケ209/9/19 19:56
飛び出したい森未2*09/9/19 19:19

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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