小さな星が僅かに光る

近未来的な都市で

黒い煙に包まれて消える

電話の向こうで話す人間は

どのような輪郭の持ち主なのか

君の首を絞める夢を見て

いつも起きる時は冷や ....
海原を望める楼閣から
富士を眺めていたその人は
貴人の家宰だった。
相模の山中の湯屋で
騙し討ちにあって
死んでしまった。

楼閣から海原を眺め
歌でも詠んでは酒を飲み
富士を望んで ....
いつか夢を見ました
キンモクセイの香る
穏やかな季節で
私は大好きな貴方と
肌の触れ合いを
望んでおりました

貴方は悪戯に
耳元で囁いては
無邪気に笑い
何とも言えず私は幸せで
 ....
この感情を伝えたい この思いを伝えたい
目の前にいるこいつらに伝えたい
こいつらを通して もっとたくさんの人たちに伝えたい
伝えたいという思いは
おれが口下手だということから発する
だから  ....
なんだか淋しくて空を見た

ダークブルーの空に
魚がいた

風が吹くと
魚は消えた


なんだか淋しくて湖を眺めた

エメラルドグリーンの湖に
私がいた


ゆらゆら揺れ ....
              090923






萎びた地球に
問うてみた
感じたままを素直に
吐いてみてと
言ったのだが
萎縮したのか
言いたいことがまとまらない
 ....
月が二つもあったら
なんだかちょっとくどい
コップで掬って
揺らして遊んで眺めてやる

星がひとつだったら
なんだかちょっと寂しい
鉛筆で穴を空けて
自分だけの星座つくってやる

 ....
あぁ 上っ面が滑っていく

君に言われた一言で
波にさらわれてしまった
遠く沖へ

「まるで、のっぺらぼう、ね」

目、鼻、口

触ってみればちゃんとそこにあるのに
なん ....
夜道の街灯は、気だるそうに、ねじ曲がっていた。
ぼくは夜道の街灯に、こんばんはと挨拶をするけど、まったく反応がない。
だからぼくは、まるで口の中の水分を、口移しで奪われた気分になる。

その気 ....
遠ざかっていく
7号線は直線
夜道の逃亡には
最短距離

妻が遠ざかる
我が子が遠ざかる

僕は何から逃げたいのか
流れるラブホテル群から
静まる暗い森から

明るくなってイン ....
僕だって泣きたいよ

いまの状況が分からない

好きなんだ

タイミングが分からない

もう泣くなよ

どうしたらいいか分からない

ねぇキスするよ?
今この星が消え去っていくような
そんな僕等の夏

通過点に過ぎないとしても
その足跡は消えることはない


ろくでもない人生の足跡を
精一杯残して
誰かに僕のことを知ってもらうために ....
視力が0の後に小数点、また0
もう検査もしてもらえないぐらいの不良品ですので
眠る前(消灯)、
手を空中へ伸ばしてみたらもうなんにもなぁんにも見えなかった

ゆ、指がないよ
手首も/白い何か
凡庸な棒 ....
即席麺みたいに茹でられて

ぬめったまま口へ運ばれる

舌でもてあそばれた挙句

結局なかったことにされる



後悔させてやるから
脚を組み壁をにらみ続けている綺麗な人
何かを時折叫び壁を蹴る

コーヒーに口をつけたのは
私が部屋を酷く冷たくしたせいだろう

コーヒーから登る湯気が彼女をくるみ
悪態をつく言葉と一緒に ....
もしかして人間は欠陥品かもしれない
逃れようない自分の
ひとつサスライ
穏やかな日も
どこかで切り落とされる日も
よくあった光景


見上げる空は
広く高く あまりに高く
世界を間 ....
「僕は生まれるまえから窓のない部屋に住みたかった。
 落日の骨は終わらない記号のなかに消えてしまった光の海へとかえってしまう。」


君は自分を求めない問いが何番目にあるのかを知っていたの ....
横断歩道をわたる秋の風

黄色いフラッグが揺れる

報われない悲しみなんて

この宇宙にあるのだろうか


この悲しみは

かつて宇宙が通りし道


横断歩道をわたる秋の風 ....
日焼けしたノートを化粧水に浮かべたら
ゆっくりとしずみまして
鉛筆がしみこみケシゴムでは消せなくなっていた

輪郭だけが浮かんでいる
二年ぶりに再会した人の印象は違っていて
化粧が変わった ....
のびやかな風の指先が
大地のたてがみを
慈しむように撫でつけると

さわさわと歓声をあげて
きんいろのうねりが
遥かな山の麓まで駈けていく

約束は果たされた

澱みない自然の ....
{引用=
産院で生まれた赤ん坊の毛はやわらかいです
その傍らでは、生まれない子を待つ若い夫婦がいて
さらに外では破産した親たちが立ちすくんでいます
銀のスプーンをくわえた少女の色褪せたリボンを ....
8時35分の朝
○年○組はいつものように
入口も出口もなくなって
わたしたちは起立したまま
おそらく昨日分のあいさつを忘却している

いくつかの数式を
ため息の代わりに吐き出していたので ....
赤信号は点滅していた。
 
 注意して渡れ。

アルカディア盆地、縦断する自転車。
 
 調子は、やや右ふくろはぎに張りがありとの事。

わずかに灯す、自転車のヘッドライト。
直線で ....
晩夏がこっそりと
私にかけた、風邪

現実と現実じゃないところを行き来する間
畳から忍び寄る
蚊取り線香と、い草の
ほんのり甘い、苦い匂いを飲み込む

日が沈むにつれて
赤みを増 ....
今日の僕に僕は出会わず、明日に向かおうとしていた。

目を覚ましても、布団から出ずに。目を明けないから、眼鏡もせずに。

締め切ったカーテンで、何時かは詳しくは判らなくて。静かな部屋はそれを助 ....
僕は反芻させられる
声を 手にとって
腕に書こうと思う 働くことから
ペンを取って

あるいは僕は虹を描くように
手放すように
本で見たことのある文字は
言葉を書き付ける 逃げていかな ....
鉄柵の中には日々が誰のものでもない 保健室を通過したのは陸上部員のガラスの瓶を消毒液の向こうが 溶け出されたものの外に出て 手が窓からグラウンドの初夏のわりには 張られたまだ円形の少し靄がかかって手か .... 暗闇の数珠を巻いて歩きゆく
白装束を、残る、
黒色の、自分の目に
中に、紅色の
消えていく、葬列の、
水上スキーヤー

僕ら、水面下には正しかった、
脱いで、正しかったのだろうか
足 ....
JR秋葉原駅の構内の一角に
それはあった
構内といっても
線路の外側のはずれの空き地
駅員も踏み込まない
忘れられた場所

三十年前
ボクは上京したての新入社員
飛び込み営業の話をす ....
呼吸ばかりしていると部屋の中が夜になった。わずかに浮かんだ思考が次々と途切れていった。モノたちのほうから視界に飛び込んでくる。現象を信じられずに、目を閉じる。閉じるたんびに頭の中で、何度もシャ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
黒い空の下では今日も少年は掴み取る為に走り続けるこめ1009/9/23 23:58
江戸の楼閣ーすけきよのこー……とある蛙9*09/9/23 23:48
秋の夢ミツバチ6*09/9/23 23:37
おれの知らない宇宙夜明けまえの...009/9/23 23:05
まやかし舞狐3*09/9/23 22:39
おひとり戦記あおば5*09/9/23 22:11
いとしい葛西曹達209/9/23 21:01
のっぺらぼう美味009/9/23 20:02
うつろなきぶんmad.ra...009/9/23 19:56
インターチェンジsnowwo...109/9/23 19:25
ぬくいcass2*09/9/23 19:19
足跡ark-ey...109/9/23 17:02
消えてしまうからあなたに訊きたいあぐり7*09/9/23 16:11
こ・む・ぎひとなつ1*09/9/23 14:43
マジックミラーの向こう側で[group]暗闇れもん009/9/23 14:16
日々欠陥sya109/9/23 13:46
落日の骨e.mei2709/9/23 12:36
吉岡ペペロ409/9/23 12:15
幻想ここわさわ田マヨネ209/9/23 10:39
実りnonya6*09/9/23 10:15
白と黒 そのあいだにある色彩リーフレイン209/9/23 5:15
めだかのがっこう夕凪ここあ1009/9/23 3:21
こちら、アルカディア盆地、縦断する自転車、状況は、やや不調。ブライアン109/9/23 3:03
晩夏に美味109/9/23 2:27
休日。狠志209/9/23 2:21
取ったペンを手に番田 009/9/23 1:39
女の子、のグラウンド009/9/23 1:38
葬儀、草原としての009/9/23 1:37
言葉のない世界2 (秋葉原にて)ばんざわ く...5*09/9/23 1:18
rapture of the deepあすくれかお...2*09/9/23 1:12

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