あなたたちは
嘘が得意で、綺麗事が好き
あなたたちは
料理が得意で、グルメだ
あなたたちは
露出が激しくて、ちょっとしたスリルを楽しむ
あなたたちは
美貌自慢で、モテ自慢
....
白い風が吹いて
今朝
ライトブルーの空から
なにかの声が聴こえた
空に窓ガラスがあるなら
かすかに震える声だった
昨夜の夢を忘れてしまえる
涼しくすき透る声だっ ....
さくばんの眠りの残り滓
吐ききって 吐ききって 吐ききって
今朝はつとめて寒いなぁ
凝集した感性を冷やします
僕は真白い一頁
一体ここに何を書こうか
この朝は妻と和 ....
○「ボケると」
ボケると
自分の行動や判断を
疑ってみる
ということをしなくなるから
解決が難しくなる
○「高齢者医療」
医者は
問診の前に
年齢で診察するのではないか
「70 ....
詩の合評をすると決まって
〝名〟よりも〝迷〟の付く
探偵のほうが多い
この静まりかえった日々は
ありがたい風景は
いつ頃以来か
想定を超えて
まっすぐ
まっすぐ続く道路
わたしはいま
ときめいている
笑顔で野垂れ死ぬ
その時まで
エブリデイホリデイ
....
朝、断裁
午後、印刷
製本は後で
まだ弾を二発
仕込んだだけ
リボルバーに
後、四発
装填
和綴じ本
六冊
報酬は
君の笑顔
次いで
僕の名声
十分
緑道の奥にある図書館に向かう
調べものがあるわけではない
感想文を書くわけでもない
興味があるのは静かな空間と
そこで本と睨めっこしている人々
悪趣味の人 ....
時は残酷で波に揺られて流れ去る
血を流した痛みも愛も
死んだように忘れられて無機質な笑いに還る
涙は乾き
深刻な真実は意味なき嘘になる
あぁ、掃き溜めに脱ぎ捨てられた私の脱け殻
くしゃ ....
この成功は失敗ではないかと疑う
この失敗は成功ではないかと喜ぶ
この進歩は退化ではないかと疑う
この不便は豊かではないかと喜ぶ
この幸運は代償があるはずと疑う
この不運は貸しになるはずと喜ぶ
白いシーツに午後の陽射しが映る
暖かなベッドに横たわり
刹那に消える夢を観た
アイス珈琲を飲みほして
虚ろな時をやり過ごそうとしても
うつら うつらと首を振る
至福はすぐそばにいっ ....
下に在るものは上にも在るように
上に在るものは下にも在るように
哀しみの雨は今日も降り続け
貴女との電話は繋がらず
今日もまた哀しみの静かさに
死んだ後に在るものは生まれる前にも在る ....
他人を借りた自分の姿が其処彼処に
後ろ姿の語りは饒舌
暗澹たる思い
他人のふりをしたい
それでもその背中を見て
正したり律したりできるだろう
自分が変われば
他人を借りた自分の姿も変 ....
○「トランプ氏返り咲き」
78歳で返り咲き
とは驚きである
新しいアメリカンドリームだ!
バイデン政治への不平不満や失望が
トランプ氏返り咲きを生んだのだろう
それにしても新天地アメリカで ....
“内縁”?
そう聴くと内心ガッカリするわいなぁ
だけど
「事実婚でぇーす♪」と言っちゃえば
周りは「奥さん」「奥さん」「旦那さん」「旦那さん」な訳だしぃ
住民票には“妻(未婚)”と記載さ ....
粉々に砕けた、明るい心、なにかしらのカルト。
統計学の本を読んでる時には人に好かれる。
寂しさから目を背けるための努力。
ニーチェを読む、ヒトラーのことを思いながら。
ソロモンの72柱では僕は ....
木屋町の路地で
後家殺しの永ちゃんと顔突き合わした
あ、後家殺しの永ちゃん
お、デブ殺しの室くんやないか あの子、元気か
だれだっけ?
ほら、あのかわちぃ女の子 きみにしては
羽ばたい ....
信念は
死より強いか
勇気ある抵抗だ
それは
一つの祈り
一つの聲
一つのうねり
一つの凱歌
一つの命
怒れる羊たちの行進は止まず
遂には塩に辿り着く
異心同体よ ....
木枯らしの渦巻く中庭で本を読んでいた
まだ蒼い銀杏の葉がページに挟まり{ルビ栞=しおり}となって
ぼくはそのまま本を閉じた
階段を昇りきると
磨かれた長い廊下は光り輝き
影を失くした透明な人 ....
知らなかった世界を知ることができた
小さなことから積み重ねてゆけば
頑張って生きてゆけば
月は満ちて己の思いのままにできる
何も思い悩むことはない
軒下で震えていた猫も
曾ての夢を実現しよ ....
こんばんは。
今のHさんが高次元の立ち位置に立って物事を観測している、
ということであれば、それはHさんにとって正しいのです。
ただ、わたしは、例えばイチゴケーキを買おうと思ってもお金がなく ....
午後三時
眠剤を服して
午後五時に
起きているのは全部明日の仕事の為さ
コンビニへ行って
チョコレートと黒糖烏龍ミルクティーを買って
原付で
ジョギングする男を追い越して
....
誰だって死にたくはないのさ
でもね残されたくもないのさ
彼女はネット上に無数の糸を張り巡らせる
あとは待つだけ
男が引っ掛かるのを
またもや男が引っ掛かった
今度の男は上等そうだ
彼女は舌嘗めずりしながら
ほくそ笑む
どう調理しよ ....
恍惚の人となっても
一番愛していたことを覚えているとしたら
自分にはどんな記憶が残るだろう
愛に似たようなものはあると思うが
今はまだわからない
歳をとって色々なものが抜け落ちた後に
光る ....
あおい青い大空がひろやか広がり
ふとよろりお爺さんが眼前を過る
あんれ、まあ 不思議なこと、
外出したとたん待ち合わせた様に
連日二日見た禿頭痩身の背の高いお爺さんが
眼前を歩むのだ ....
机の下から筍がニョキッと生えてきて
松茸さん! コンニチワ ってご挨拶したのよ。
俺は苦行続きの人生だな。何の為に働いてやってんだか、誰もわかっちゃくれないし。
なんてぶつぶつ言い ....
けさは調和の瞑想を行い
冬至を祝う
オーツミルクティーを飲んだ
明日は仕事だけれど
仕事の事を脇に置き
オーツミルクティーを飲んだ
アコースティック・ギターを持てば
....
太陽を焦がし
月を凍らせ
空を封印する
それから窓を閉じる
君の意識が悲しみで朽ちてしまう前に
魔法が あるいは
麻酔が必要
見えない網に絡まってしまった
言葉たちを
ひとつ ....
コナン君の決めセリフは
「真実はいつも一つ」だ
私はそうは思わない
事実はいつだって一つでも
それぞれの側にそれぞれの真実がある
17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
0.54sec.