夜の散歩中に迷い込んだ名も知らない小さな神社は
まちあかりも遮ってしまう茂みに覆われている


自他共に認めるリアリストのわたしでも
物の怪の姿を探してしまいそうになり
風で葉がこすれるか ....

空が脱脂粉乳のように
薄く万遍なく引き延ばされてしろい日
うすぐらい部屋のなかで洗濯機を回している
色とりどりの洋服は不要になった皮膚のように
集められ濡らされ浮かんだり沈んだりし
渦 ....
お互いに危険と快感を欲しがっていたから
何かとよく話すようになったけれど
近頃は足の踏み場を探すようになった
笑えないジョークに相槌を打ちながら
暇潰し程度に逃げ道を作ってみる

本当はこ ....
ひとつのメルヒェンが世界を往復するあいだに
路地裏の女はひらがなで大きく書かれた
しなないという文字を
街の中心地へと押し出そうとしている


(光の海で星と泳ぐ少女の物語も日が暮 ....
{引用=アラフォー美女軍団が集う とあるアスレチックジムの昼下がり
美しさを競い、年収を競い、つかの間の恋人を競う彼女達の今日の関心はチーズだった}
丸チーズですわね
赤いセルロイドに入ったので ....
よく晴れた日曜日の朝
洗い立ての心臓を
物干し竿に干した

切り離された動脈と静脈を
洗濯バサミでとめて

(ぶらぶら)

風に揺れるその動きが鈍い
滴る雫が陽光に照 ....
朝の薄闇の中

漸く日の光にあたるはずだった蛙は
また暗く深い井戸に
引っ張られ

ボッチャン

暗い闇と死骸の腐敗した臭いの充満した井戸
這い上るはずの壁はあるのだが
真っ暗闇で ....
「あなたたちは鵜飼の鵜だ。
もしくは、
温かい食べ物にラップをして出来た、
内側の水滴だ。

私達が発する言葉を思いを、
ただはね返すだけ。
やる気が見られない。

 ....
それは弱まるものである
   経年的な金属疲労のように
だが軽視するものではない

それは強まるものである
   果樹園に漂う芳醇な風紋のように
だが羨望するものではない

それは見え ....
一篇





                                 どこに 
                                 詩 は
          ....
アスファルトには干からびた雛の死骸
散水の終わったテラスでは
欠けた樋から不規則に水が漏る
深爪の指を舐め
ただそれらを見下ろしている

穏やかな午後だ
路傍に転がる石ころのように
 ....
聴けないCDデッキを捨て

使い古しの座布団を捨て

石鹸カス 埃 サビ 黴 ゴミ

くまなくこすり

落とし吸い取り

使用済み電池 着ない服

3年前くらいの年賀状
 ....
硝子の眼が欲しい
濁った眼は棄てたい
凍り付いて、怖じ気づいた膝小僧
全部、全部、棄てたい
全部、全部、硝子製になればいい
隠れ家で填めよう
新しい部位・部品
独りきりのメタモルフォーゼ ....
今日も太陽はご機嫌ななめで
一面に白い濃淡が広がっている

北風は旅人のコートを脱がせることができなかった
知っているくせに


空がこんなにつめたいのを
「仕方がない」で済ませる人と ....
何をもとめているのですか
住まう屋敷は、祝福の
それでいて、囲いのなかでしか息のつけぬ
囚われの日々なのです
渡された鍵で開ける 日付さながら順番の
カレンダーの四角く区切られた部屋たち ....
聞き耳頭巾をもらったよ
みみずくさんにもらったよ

ひとには何が聞こえるか
訝しみながらくれました

だけども頭巾をかぶったら
急になんにも聞こえない

きっぱりきーんと耳鳴りの
 ....
熱と光と力学で誰かと
鳥籠の中で暮らしたかったなあ
文学は素敵だったけど
遠くへ往くには枷になるものかも知れない
何も知らない男のままでいたいと
歩いている片隅に 言葉すらないままの
東京を考えていた
探していく 忘れて この体を 
手にさせられていた雑誌を
話題を歩き回り 立ち止まった

コンビニ ....
もう描きたくないと
イーゼルを蹴って君は出て行った
僕は君の絵がいつも好きだったのに


君は前に言った
キャンバスはこのまま
これ以上にはならないと
絵筆を持ったままで
白 ....
死神の歩く道
覚えておくといい
よく見ておけ
よく覚えておけ


表現者が列を成して歩いているあの道、あの十字路、あの交差点
それぞれがそれぞれのホムンクルスを抱え、歩いている
よく覚 ....
静かな風がながれていた
セミが鳴く
緑の隙間から木漏れ日があふれる
少年の僕は ゆっくりと 知らない世界を歩いていた
あれから 月日が流れ 
何か 楽しい事があったのだろうか
あの夏の日  ....
白と黒の路地を進むと
木造の小さな小屋があり
入るとなかでは何十人もの
作業衣を着た婦人たちが
机の前で一心に裁縫をしていた
ふと横を見ると別の入口に
一枚の大きな ....
箪笥と押入れと
鏡台のある部屋で
白髪の老人と決闘した
剣の腕ではかなわないので
ヘアスプレーとオーデコロンを吹きかけ
鏡台の椅子を投げつけた


長い廊下 ....
金縛りにあったという夢をみた
金縛りにあったという/それは現実かもしれないが
誰が夢と今を切り離しているか、と問えば
それはおそらく(やっぱり)私の剃刀なのです

感じてる 重み
動かない ....
子供の頃からずっと
非日常に憧れているのだ

ゲーム マンガ
アニメ 小説
退屈な日常に現を抜かし
幻想の世界にのめり込む

もし自分が
人の心が読めたら
動物と会話できたら
空 ....
「秋の夜は果てしなく長いのだから」と
あなたは言って
舳先の行く手を確かめながらゆっくりと櫂をこぐ

  おとこのひとに体を許す

例え今夜がはじめてではないにしても
月明かりは艶かしく ....
午前0時から
黒烏龍茶飲み放題 ¥0
(黒烏龍茶は脂肪の吸収を抑えます)

道端に置かれた
手書きの看板
タダより安いものはない
とは
よくいったもので
抑えられたところで
はみだ ....
ある日、俺は黒い小さな舞台からこう告げたのだ
「肉まんは友達」
すると一人の偉大な詩人が俺に歩み寄り
そこから俺のポエトリーロードが始まった
言葉を愛するさまざまな人たちに出会った
 ....
『ゴメンネ』
たったこれだけの言葉を言うのに何で変な勇気がいるんだろう?
意地を張れば張る程ややこしくなるし余計なエネルギーを消費してしまう
何ひとつ良い事なんてありゃしない

『ゴメンネ』 ....
あれは恐ろしい、気持ち悪い子だ

6歳の時に偶然聞いた祖母の声

私の事?
どうして?

混乱する幼い耳へ追い討ちがかかる


早くお迎えがくればいいのに


どうして。 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
リアリストと月あ。14*09/9/29 17:58
セプティエンブレ吉田ぐんじょ...1409/9/29 17:55
底無し沼でワルツを中原 那由多309/9/29 17:19
終わる世界e.mei2509/9/29 13:49
孔雀の森リーフレイン0+*09/9/29 12:40
洗濯百瀬朝子7*09/9/29 12:17
井の中の蛙……とある蛙12*09/9/29 12:09
ミツバチ4*09/9/29 11:39
きずな信天翁109/9/29 10:03
 一 篇るか509/9/29 9:55
カドミウムイエローゆえづ7*09/9/29 8:45
好きな女の子が家に来るまでの7日間猫道7*09/9/29 3:22
メタモルフォーゼゴースト(無...7*09/9/29 2:44
天気待ち伊織409/9/29 2:38
「青髭」月乃助4*09/9/29 2:21
秋の帽子の物語小池房枝509/9/29 2:00
2009/9/29鎖骨309/9/29 1:34
コンビナートを光の、立って番田 109/9/29 1:17
Left小林 柳3*09/9/29 0:47
死神の通り道ゴースト(無...4*09/9/29 0:42
あの山道kalibo...009/9/29 0:22
ノート(46Y.9・28)[group]木立 悟109/9/29 0:02
ノート(箪笥と押入れ)[group]309/9/29 0:00
縛られるあぐり3*09/9/28 23:26
まぜるな危険葛西曹達009/9/28 23:02
めぐり会うひと恋月 ぴの19*09/9/28 22:28
とあるアジアンカフェからの招待状ことこ2*09/9/28 21:57
鋼鉄のポエトリーロード新守山ダダマ509/9/28 21:26
『ゴメンネ』加羅009/9/28 21:05
言霊奈々509/9/28 20:19

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