わたくしを。連れ去って下さい
宙をさす断崖の花
月虹の門はひらかれている
太陽風の遺伝子がほとほとと
あるく雲の上へ
声のみする、するする
夏の産声よ!秋に実るか
わたくしを。不問に ....
遠い空の下
大切な人が泣いている
何もできない歯痒さに
空をながめて
ため息ひとつ
私はいつも
ここに居るよ
悲しむ貴方のために
待つことしかできない私
その日を迎える度
立ち止まり涙を流す君よ
さあ進め
この力無き腕で
その背を押してやろう
振り返らずに
さあ進め
道の先に笑顔が待っているだろう
さあ進め
....
言葉の、ユダヤをする
体に、朝の最後
誇りの、自分に 石を
血 青いに
垂らした、干上がって、
の、死海、
甘さが、いった
霜降る雪降るどんより曇天
どんと置かれどんだけ
脂肪
細くしたたる汁白いしるしする
スローにすするそっとすする
気を震わせふれさせては
ふるえながら死んだから
氷水
油滴箸先ア ....
おまえは信じないのかい?
見上げれば、オウクがたずねていた
答えかえせずに、空から煉瓦の雨がふってきそうで
恐ろしく、そいつの堅固そうな樹の下に入ったままだった
ひとりと一本の目の前を ....
孤島で船 黄色で
見たい石をいた 縫って
抱えて服を 死人を 裁縫道具の
合わせて つなぎ いった
言葉なく 誰もの
跳ねるのが イルカを近くに見た
しぶきを 目 閉じた
思わず ....
近藤真彦ソングブックを読みながら
マスターベーションに励んでいた
隣りの家のサチコおねえさん!
あれからもうじき30年
今あなたは
どこか見知らぬ土地で
幸せに暮らしているのでしょうか?
....
今まさに生きて
いる。
全ての物を
燃やしてしまう
苦しいから
輝いている
辛いから
好かれる
近づけない
燃えてしまうから
自分を中心に
世界は回っている。
夜更かししないで
朝に会いに行こう
僕が目覚めた(ルビ瞬間=とき)
朝が生まれる
木々の緑にも
ビルの谷間にも
光と共に
等しく降りそそぐ
寝ぼすけの誰かさんの
夢をくすぐっ ....
やわらかく、いま
はっきりとした
輪郭で、ミシガン
名もない傾斜に、着岸
している、濡れる
髪のひかり、ひそやかな
荊、起き上がれずに
うわごとのように
ミシガン、破れ ....
結婚しようって言ったあなたには
あなたの部屋で一人待つ彼女と
私よりその人を選んだ
半年前の過去がある
夜中の電話
家の前で待ち伏せ
全部が4年前と同じ
拒みきれずに表に出てしまった ....
090927
三味線の爪弾く音が
かすかに聞こえてくる
母様が弾いているのだろう
母様が家を出たら
教えてくれる人が居なくなるので
母様が家にいる間 ....
声を出して
らら
柘榴の粒の転がり落ちては
踏みつけて滲む
乾いた地面に照るくだり陽
そして腕を取ろうと伸ばす先の空白
フレア、緑のスカート
輪舞を踊る
遅れてきた風と ....
夜の眠りの中へ
僕らは かえっていく
夜の眠りの中で
僕らはきのうの続きを生きる
夜の眠りの中に
暮らしている僕がいて
夜の眠りの中を
現実だと思っている
夜の眠りの ....
急に思いついて
駆け抜けていくコトバを
つかまえようとすると
創作意欲は消える
真っ暗闇の中
ポッと浮かんで消える
使ったのは魂じゃなくて
ブドウ糖とアミノ酸
ある時は力強く
....
公開暗号キーを
あなたはもっていますか
どこにあるのか
隠されているわけでもないのに
実は送り手である私も知らないのです
第一
扉の鍵穴と鍵も
一対一対応ではないので
わりとど ....
君と僕は向かいのデスク
昼間はお互いただの同僚
今はまだ誰にも秘密
夕べのキスは他人事
僕の前ではポーカーFace
君もかなりの女優だね
移動は避けたい
僕も同じさ
君の肩を叩く上司に ....
暗い部屋で一人でイヤホンを耳に突っ込んで死ぬ
優しい毛布にくるまれながら
窓の外の神様が住んでる燃えるような群青色の空を見つめる
ひんやりとした空気
時代に取り残されたような私の部屋
その冷 ....
なにもそこまでムキになって降ることないだろうYO!オマケに上空のあちこちにヒビ割れまで入れてYO!
バリバリドカンとやるからYO!
信号機が消えてメチャメチャ危なかったんだYO!
今日になっても ....
昨日の夜中も、
お前らみてえなガキが騒いでっから寝不足で
仕事休んじまったんだよ。と、
だから今日は、
日当分稼がねえと帰れねえんだよ。と、
錦糸町の場外馬券場で馬鹿騒ぎしていた僕らは、
....
以前から目にしていたけれど
この所目立っている
プラスチックの彼
木枯らしの中で
踊っている
躍動感たっぷりに
以前はよく目にしていたが
この所見かけない
マイナスチックの彼女 ....
本屋で出会った人にはなぜか声をかけたくなる。
何探してるの?
どんなの読むの?
あれ読んだ?
お薦めある?
その他色々。
でも、私を本屋で見かけたらそっとしておいてほしい。
....
雨音と国道を走る車の音に混じって
あなたが あたしを呼んだような声がして
静かに目を開けたけど そこにあなたの姿はなくて
夢にしてはやけに はっきりした声だったとまた
寝返りを打つの ....
ぼくが通った予備校にはテニスコートがあった
ぼくは予備校の仲間たちとテニスに没頭した
二十年まえの話だ
ぼくらの他に
テニスコートを使用する予備校生はいなかった
ぼくらの異様な熱気に
....
二ヶ領水の川辺のゆうぐれ
木の花が赤く咲いていた
その花の名前を思い出せない *1
妻に名を訊ねたが
覚えてくれないからと
怒って教えてくれない
それでもなお訊ねるとようやく
百 ....
慣れた手付きで取り出された深紅の玉手箱
憎らしい程の眼差しを向ける私に
あなたは気付いているのでしょうか
そっと焚きつけた灯りに近付けて
あなたの人差し指たちが
引力を持つように
....
夏の暑い昼下り
溶けて落ちたアイスクリーム
ちっぽけな黒蟻が群がる
うじゃうじゃと
小刻みにうごめく黒い固まりは
ただただ気味が悪いだけだった
ほたるこい
の歌のように
自分の水は ....
090930
リコールを検討している
散文が耳を踊る
みみをと
音をもたない文字が
文字が
モジガ
もじが
・・・
...
ーーー
−− ....
マスタードが
かかって落ちたんだな
床が汚れてる
かむと歯にあたる
たまに不思議な味がする
粉が変なのか俺が変なのか
水か酵母か
つくったばばあか
コーヒーもろとも喉を掻き分け ....
3577 3578 3579 3580 3581 3582 3583 3584 3585 3586 3587 3588 3589 3590 3591 3592 3593 3594 3595 3596 3597 3598 3599 3600 3601 3602 3603 3604 3605 3606 3607 3608 3609 3610 3611 3612 3613 3614 3615 3616 3617
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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