風が柔らかく吹いてくる
凍った心の中までも
この手の平を空にかざして
まぶしい太陽をさえぎる
過去の時間の愛しさに
ひたりたい気分を振り払って
きらきらの光に遊んでみる
今を生きる命 ....
生きていくのに精いっぱい
世の中にはおなかいっぱい
「それはくちにしてはいけないよ」
少々食傷ぎみ
胃もたれと吐き気
「それはくちにすべきものだよ」
おなかいっぱいの肥 ....
乾いた音の
重なりを
足裏に
感じながら
落葉を拾う
赤・緑・黄の階調に
一つ一つ
丹念にあけた
不揃いの
虫喰いの穴
どこへ行ったのか
もう分からない
虫たちの
秋の置き手 ....
季節は私に従属する
冬になれば言葉をわすれ
ぬくみをさがす動物になる
あなたが安全な場所で
ただろうそくを見守っている間に
私の四肢はもげ落ちて
まるく
にぶくなるんだろう
あ ....
指の隙間からさらさらと 掬った砂がこぼれるのを眺めては
自分の幸せもまた この両手から零れ落ちてゆくのだろうかと思う
いつしかあたしは 臆病を体中に纏わりつかせるようになって
君のやわらかい ....
秋の夜長を虫の音が彩り、
満ち足りるを知る月が中天に侍る。
私は金木犀の香りに包まれ、
その甘やかなまどろみの中で貴方の微笑みを想う。
これまで ....
最果て岬を前にして
悲劇のヒーロー気取りが一人。
この地の果てまで来たならば
《ムコウガワ》まで
行けるとでも思ったか…
{ルビ寒立馬=かんだちめ}たちは
お構いなし
三々五 ....
乳白色の制服がやぶれ去り
ひとつだけ取り残された違和感
ありふれた毎日を引き延ばしてやれば
いとも容易く包み込まれてしまう
そこまで小さく押し固めることが出来たのは
紛れもなく私自身だった
....
まだあたしがあの山の焼け跡を
無邪気に紅葉だと思ってた頃
空はもっと広かったし
星はもっと光っていたし
あたしはもっと可愛かった
まだあたしがあの桜には
いつかきっとさくら ....
鹿の角が 秋に削られるのは
実は 鹿の角は 木で出来ていて
埋め込まれている 角の種が
次の春が来た時に 芽吹く為なのです
削られた 鹿の角は 差し木され
鹿の木が 出来ます
何も動かない。
砂漠に飛びました、
蛇がやってきた。
ジャングルにきました、
肉食の毒蜘蛛がいる。
日本にいたら、
殺人性の酸素が浮かんでる。
誰かの言葉を見たいのであればどうすべきかで ....
泣かないで下さい、愛しい人よ。
貴方の傍らに横たわる私の亡骸に、縋ったりしないで下さい。
だってほら、私はこんなにも近くにいる。
貴方が私を想う度、貴 ....
あるべき場所に
あなたの名前が
ないって事実
ただそれだけで
必要以上に
気持ちが揺れる
だから
もっと正しく
消えてよ
たいくつ
なまぬるく
必要以上に
なぐ ....
道を歩いていたら
言葉が落ちていたので
拾いながら歩く
拾った言葉を並べてみたら
詩のようなものができたので
額縁に入れて飾っておく
紅葉が一枚
はらりと落ちて
そこからまた言 ....
その時君は
眼をいからせて哭いたね
いいんだよ
それで
大きく広がる青空の下
大きく広がる枝の下
僕は君をなぐさめる
もっと哭いて
もっと哭いて
いいんだよ
それで
ずっと すきだった
縁があるんでしょう
こんなところで遇うなんて
コンビニのガラスがくもって
おでんの匂い
声もかけずに知らない振り
マスクを脱いだら
真っ更な他人だよ
だけど ....
宇宙の本とか見ていると
詩だとしか思えない言葉があります
著者氏にはおそらく
これっぽちもそのつもりがなくても
Can you see it ?!
おまえたち見えてるかと
飛び込んでき ....
誰かひとり
奥の 眠りこけている深夜に
水色さえあればと 音楽の一つとして
ひとり
約束を奏でていた
微笑みで上に作りながら交わした夜空の頃を
ホースに
軒先の僕自身を反芻する
....
立体的な画像に目を奪われ
グルグルと頭では
スプートニクが回っていた
七夕に願いをかけるなら
それはマジックで黒く染まっているでしょう
現実はいつも甘い薫りで
姿を ....
待っていたんだよ
まっしろな雲は君を取りこぼして
海の底へと沈めてしまったからね
ほらほら、
僕はきっと君を待っていた
真っ青な世界はそう
明日の夢の中へでもほおりこんでおいてさ
....
真っ暗やみに 大好きなものを投げ入れるみたいだ
私のまわりにあるものは
手当たり次第
すべて投げてみたけど・・・
暗闇からは何も聞こえない
ブラウン管
二四時間 垂れ流 ....
糸をつむぎ
服を作る
愛する人の為に
心を込めて
温かい心
親切で
素直で
笑顔で
話を聞いて
くれる
優しい人
一緒にいたい
帰り道
雨宿り。
雨、雨、雨。
降れ降れ
もっともっと降れ。
貴女が大好きだから。
この君との
雨宿りの時間が
ずっ ....
氷の女の子がすき
輪郭
が凍てついていても
じょうずにあいすることができなかったよね
いつも白昼夢ばかりみていた
引金をせおっている。ぎゃくりゅうしたクウカンがわたしに点滴し ....
この十字路は侵されない
土を敷き詰めた箱庭
べろを食みながら、本を読む
スミレを植えて、季節を待つ
栞を挟んで、雨を待つ
町が沈むたびに誰か来るから
スミレは枯れていく
叫ぶ人を庭に ....
だいたいニッポン人は
マグロ食いすぎなんだよね
もう猫も杓子も
トロ、トロ、トロ、トロって
まったく、ろくに物の味もわからない
ガキどもまで
回転寿司屋で大トロとか、じゃんじゃんオーダーし ....
人類の最強の武器は
言葉であり
音楽であり
ダンスであり
レコードであり
アートであり
笑顔である
より創造的に
より意欲的に
より楽しく ....
廃墟 と呼ぶ 騒がしい 時間は 鎮まる わかってしまいたくないのに、目を離せない いっしゅんの うちに 瓦礫の 写真は ....
いっしゅんのうち瓦礫の小さな季節は短い
ラジオを潜在意識のプロトコルのあらすじを快晴のわれわれの中にいた小さな人がやっと後悔する
貨幣の価値ちょっと目を離した隙に街は真っ黒な瓦礫が予期せぬ美しい建 ....
君が
誰も
信じられなくなり
泣きそうになったら
僕のところへ
戻っておいで
君が
悲しくなり
誰かが
恋しくなったら
僕のところへ
戻っておいで
甘えるところも
寂 ....
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