その響きと
余韻しか知らない街で
親しく投げ交わされ
胸にぶつかっては
つぶれて香るトマト
ことこと煮詰めたソースは
ちょっとどころか
すごく甘くて
ふわふわした湯気のなかで
舌がト ....
使えない奴、否、不愉快な奴
そういう奴こそ使えばいいのだ
世の中きれいごとではない
きれい、から出発して
きたない、こころに足をとられるくらいなら
乱暴な、こころから出発 ....
方向をみうしなった鳥が落ちる屋根の上に
座っていました体育座りで
ころころとまわりながら屋根を落ちていく二つの塊り
死を思う
自然のゲームの終わり
同時に私の終わり
私は負けたのか
それとも勝利して
死を思う
人間のほんとんどの行動は
なんてことはない
猿と同じ程度だ
私はこの猿の ....
泥のついた野菜をあらう
専用のちいさなタワシで
指や手がちくちく もやもやするけど
やさしく洗ってあげると
ぬくもりが伝わる
それを
シンプルに料理する
野菜本来の甘さが ....
僕の国が返り討ちにしていた
ああ 誰もいない部屋から 溢れていく
人たちとして その声を
練習した 暗い国の言葉に
違う文化ではない僕は 夜のどこか彼方の
それにめがけて 向かって投 ....
さよなら
新たなる
人生に
向かって
旅立つ
新しい
未来へと
出発していく
君が
いたことを
何時までも
忘れない
君と
であったこと
決して
忘れない
....
僕らは
大地から生まれ
大地へと還る
ただ それだけの事
そして その短い間に
何を想い 何を感じ
何を願い 何をするか
それが 「生きる」というモノなのだろう ....
躓いて派手に転んだ
だったら走れ 走るんだ!
痛みに泣いて
石を恨んでないで
誰か応援してるか?
いいや
僕のファンは僕だけだ
力を出し惜しみしたところで
....
不安も嘘も
見透かされているけど
気づかぬふりして
やり過ごす
今を
共有するのが
目的だから
バアチャンのアパートの四畳半
三面鏡と仏壇を閉じて
チーンだけはいちお ....
ふと君と出会ったので
なにを思ったのか
結婚する気になってしまい
程なくして言葉に出してしまい
ふと言葉に出してしまったため
なにを思ったのか
結婚することが現実的に思え
程なくして ....
カラカラ…
何かが音をたてて崩れてく
その音は 限界を告げる音
カラカラ…
少しずつ 少しずつ崩れてく
その音は 終わりを告げる音
そして
僕は全てを失う
僕は コワレ ....
水から生まれて
山を下りる
乾いた里の
空を横切り
そうだ 燃えてしまおう
薄い翅をももいろに染め上げて
細い緋のからだで
泣く声など無いから
黄昏時、父に手を引かれて
よく見に行った客車区
そこには、旅立ちの準備に忙しい
夜行列車の群れがひしめき合っていた
ベッドメーキングのシーツとカーテン
灯の点った食堂車、純白のテーブルク ....
生まれてきて
生きているのだが
じぶんの心が動き出した瞬間
初めて思い出を作ったときのことを知らない
細胞を分かつ痛みを
形成途中にあった脳は覚えているのだろうか
意識はいつ生 ....
流れ星を見た
知らせなきゃっ
<あっ>
テストでいい点とった
誉めてもらおうっ
<あっ>
ふんわりワンピースを衝動買い
気に入るかなっ
&l ....
自分のキモチに素直になる
あなたのことがすき
すきに理由はない
あのとき
ふってきたキモチ
もう忘れかけていた
すき
素直にすきといえる
あたしもすき
どうか
....
最近私、やつれたみたいなの。
とうとう私は死を意識せずにはいられなかったのです。
このまま痩せほそって骨と皮だけになったら
お空も飛べるような気さえしてきます。
その辺のゴミと一緒にな ....
仕掛け部屋の様に四方が迫ってくる感覚
どうしようかめんどくさいな
気持ちのない言葉に浮かれて男は女を呼び捨てにする
まるで決まっていたかのように当然と部屋に居る
女の部屋に私物を置 ....
昼間の明るさを好まないあなたと
夜の道を歩く
寒いねと差し出す珈琲の缶より
つなぐ指からあなたの温もり
あなたはグレーのマフラーがよく似合う
そうやって顔をうずめて
表情を ....
象なら撫でてもいいのです
像をなでてはいけません
「見るなのヴィーナス」を見つめてはいけません
「考えない人」を見て考え込んではいけません
秋は渡りの季節ですから
マンモスたちが渡ってき ....
私がいま
事件に巻き込まれたら
いい人でしたよ
って誰か
いってくれるんだろうか
それでもって
誰かがつかまったら
少しずつ少しずつ
書かれるんだろうか
週刊 ....
雨の音が寂しさ運ぶ
こんな夜は
貴方に甘えたくなる
会いたい気持ちを
抱きながら
貴方を思い紅を引く
雫に濡れた窓に映る私
泣いてなんかいないわ…
わかってる
貴方には守るものが ....
靴下をぶら下げて
ベットの下を確かめて
お母さんに
お休みなさいと言う。
今日はずっと起きて
いよう。
そしてサンタさんに
会うんだ!
次の日
寝てしまった
自分を恥じた
....
大事にしているガラスのビンに
今日もそっと秘密を隠す
ミチャダメ デチャダメ
蒼の中に消えた秘密のひみつの光り
苦しさと喜びと分かち合いと切なさ
切なさは刹那さになり 刹那さは心 ....
未来へ時を飛ばすことなく
羽ばたいていくとは
未来の裁きに向かっていくのではない
取り戻したい
未来へ時を飛ばし続けてきた
私の時間
あなたと
今
ここにいることを
いと ....
頭上には
世界の全てを覆ってしまう
曇り空
足元には
この世に産声をあげた日の
ひかりの種
あぁ生きるとは
{ルビ嘗=かつ}て地上で
夜の{ルビ灯=あかり}の下に揺 ....
死にたいの。死にたいのよ今すぐ。
でもギリギリまで生き延びるのよ。
なぜならあなたがいるから。
あなたに会うたびに泣きたくなるんだよ。
その胸で泣きたくて抱きしめてもらいたくて ....
膨大な量の本を目の前に
手を伸ばすことをためらう
どれを選べばいいのかわからない
すべてが必要すぎて
何一つ得られない
余り過ぎてる言葉が
むしろその意味を無くしていくように
目の前 ....
夜に私の影はなし
だから今は一人歩きで
星がいるとか 月がみてるとか
そんなことよりも一本の缶コーヒがあたたかい
公園のブランコにはだれも乗っていない
今日という日の後悔を
全部数 ....
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