放埓に道の辺を埋めては幾重にも重なり
紅く、山もみじの朽ち葉を華やかに散らして
浄土の途には細やかな初しぐれ、
ただ傘もなく二人痩せた身を苛む。

勾配のぬるい瀝青の坂道には影もなく
緋色 ....
討論番組風で
保守的で知性と安定感のあるキャスターの男女が
「ではここでVTRをご覧ください」
大学生ぐらいの恋人同士が
こたつに向かい合い座っているようで
しかし実はコタツの天板に見えたの ....
ひとの詩が読めなくなって久しいので
もうずっとひとり遊び

読んでいて今日は
ひかり
という言葉をひろった

ひのひかり
つちのひかり
みずのひかり

ひのひかり
つきのひかり ....
メメ子がテストで76点獲った
唯一得意な英語だった
しかしメメ子の数学は31点だった
メメ子は数学が大の苦手だ
母親は勉強しないからだと叱り
塾の先生は母親に平謝りしたついでに
メメ子を哀 ....
軽やかな部屋
羽ばたくように
真鍮の鈍い光の反射

中空にあるのは
現世から浮かびあがろうと
何ものにも縛られたくないと
軽やかな意識で瞑想したいと
でも思っているのか

未熟なま ....
主人公「なってやるぜ、勇者ってやつにな!」
村人「目玉が弱点っぽいモンスターが暴れてる!」
武道家「理由は言えないけどここでセーブして行け!」
戦士「キーアイテムとは知らずに持ってきててよかった ....
プログラム一番
国家・校歌斉唱
尚、時間短縮のため赤組・白組応援歌も同時合奏とさせて頂きます。
保護者の皆様もご起立下さい。

 
 君が代は流れて尽きぬ赤組ゴーゴーゴー!
 千代に八千 ....
「おやすみ」をくりかえしては
ちいさなサヨナラを一日一日つもらせて
やがてその気持ちも変わっていく
中心にある寂しさを少しずらして
かわりに自分をそこへ置いてみる
揺れていたものが ....
セカイは都合のいい事だらけになるような
そんなポジティブさでするスカーイダーイブ

「怖いなんておもってたらやってけないんだよ」



ウェイカップ
ビルのメロディー
ケイオスを吐き ....
幼い北風よ

どうして生まれてしまったのだ

幾千の肌を食いちぎって

いったいどこへ行ける

人々は固く戸を閉ざし

おまえはぼろぼろになってまで

何故、にぎやかな街並みに ....
風のつよい満月の夜だった

荒れ狂うものは風しかないようだった

風は目には見えなかった

近くで音と圧力がほどけていた

夜いちめんの雲が月の光を吸っていた

それらがブラマンク ....
仕事を終えて 
草臥れた足を引きずっていった 
夜の職場の食堂に 
巨きな鮭のお頭達が 
どっさり、皿に盛られていた。 

たじろいだまま 
ぼうっと手を出せない僕に 
焼かれた白い目 ....
{引用=



波に揺られているのがあたりまえでした
足が地に着いていたことなど稀で
たくさんのしあわせに濡れては
なんて、寒いんだろうって思っていた

あなたがとてもかなしそうで
 ....
小学校にはいって間もないころだ
ぼくは母と兄とで電車に乗った
扉が開いて母が座った席の左隣を
すばやく兄が占領した
母の右隣の席は空いていない
ぼくは兄の隣に座るしかなかった

母は電車 ....
{引用=



滲んできた雨が
ぽつりと靴に刺さる白い真昼
耳の寂しいわたしは
(あぁ ピアスがほしい)

なだらかな耳朶に
ひそやかな穴をあけてしまうことは
どうしようもなく哀 ....
全寮制の中学に通っていた

六時から十時までは

途中休憩をはさんで学習室で勉強だった

中間試験が終わった十月の土曜日

その日だけは自習時間がなかった

テレビ室には二十人くら ....
入口だけでは
わからない
ひとの気持ちは
わからない
上辺を撫でる間柄
いつになったら変わるのよ

たとえ傷ついたとしても
汚れたとしても
炎症を起こしたとしても
わたしはまったく ....
自販機の隣で鎖に繋がれ
目隠しされて上半身だけ
針と見紛う腕には咬み傷
たぐりよせるような手付きしている

殴れ 殴れ 殴れよ

打てばくたびれた乳房が涙を流し
満腹になるまで飲むこと ....
{引用=off



部屋の明かりを消しても
真っ暗にはならないんだね。
夜たちからは、もうとっくに
ほんとうの夜なんて
消え去ってしまったみたい。

街灯の光がカーテンを透かし
 ....
それは八〇年代に現れたバンドで、知ったのはオールナイトニッポンというAMラジオの深夜番組だった 当時十五歳だった僕はその音と詞と声に夢中になった CDプレイヤーも持っておらず、レコード店というものが縁 .... 軽トラックの後ろから
眺めたあなたの姿が
あまりに女だったから
私はこわくなった
へだてたガラスを殴って
振り向かせたかったけど
バックミラーで私の顔を見られたくなかったから
寝転んだ
 ....
オレンジの皮をむいて
水平線のことを考える
世界が丸いことの隠喩
果実が丸いという現象

恋人が好んだマーラー
引越しのときに紛失し
あれから探しているが
どうしてもアナログは

 ....
『蜻蛉の髪飾り』

茜日差しの風に消えていく羽根、透きとおる空気。

柳都長屋の白壁に痕跡はまだ、残っている。

(微漣は鳴り、斜日の浜)

足首辺りに、冷たさ。

斜日の浜から、 ....
やっと他所まで来れたようだよ
世話焼いてくれんなよ
ずっと先が消えてるんだ
なにもかも最初から

風邪引きの窓にも
ちょうちょはとまる
すべて台無しでも
憂鬱ぐらいなら世界はほっと ....
もっと息子と向き合えよ
と 夫は言う

筋ジストロフィーの息子は
23才になった
もう 完全に大人の男だ

あの頃
あの6年弱は
わたしにとって格闘の時代だった

小6の担任から ....
宇宙のどこかに
僕に都合のいい星があって
ただで旅行できたら
きっとつまんないだろう
にっこり笑って
ごめんだよって
逃げ出せる強さが欲しい

歌ぐらいなら唄えそう
そばぐらいならい ....
中島みゆきの『悪女』の次シド・ヴィシャスの『マイ・ウェイ』
を大音量で聴きながら唄いながら国道50号をぶっ飛ばす貴女に
びびりつつも県境越える前に早くもあたし嘔吐感、信号待ちで
ラッキーストライ ....
君が夕陽の下で無邪気に跳ねる
君が近づいて 微笑みながらはしゃぐ

その一瞬が 詩へと向かっていく
遠い遠く いつか君が言葉になる日に 向かっていく

言葉と言葉の間で祈りがゆらめき
 ....
死んでしまった女の子から手紙を貰ったことがある
もうおよそ二十年近くも昔の話だ
勿論その手紙は亡くなる前に貰ったもので
彼女はその手紙を書いてから三年後に自殺をした

手紙の消印は十二月十八 ....
 ぜんまいが壊れたから、神様が代わりに心をくださったの。祖母は私だけに、内緒でそう教えてくれた。昔ね、おばあちゃん、お人形だったのよ。とってもきれいな、きれいなお人形……。私の手を握る祖母はそう呟くと ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
濡れ髪の三千院atsuch...14*09/11/3 0:46
テレビの時代にサトタロ409/11/3 0:37
ひとりあそび、ひかり小池房枝609/11/3 0:28
母親だの塾だの智哉109/11/3 0:03
薄暮の部屋からkauzak11*09/11/2 23:51
スムーズクエスト名言集オノ309/11/2 23:48
国家・校歌斉唱509/11/2 23:47
すろうとーくフミタケ3*09/11/2 23:15
スカーイダーイブモリマサ公709/11/2 23:04
北風七氏009/11/2 22:36
あかるいブラマンク吉岡ペペロ509/11/2 22:35
鮭の頭 服部 剛409/11/2 22:18
せめてあぐり4*09/11/2 21:01
わからないまま殿岡秀秋309/11/2 20:59
雨粒が耳にあける穴にたまるあぐり2*09/11/2 20:53
中二の秋吉岡ペペロ509/11/2 20:30
奥まで愛して花形新次1*09/11/2 20:16
生贄のヴィーナスゼロスケ009/11/2 17:22
off夏嶋 真子3009/11/2 16:28
Welcome To The Lost Child Clubwithin2*09/11/2 15:38
軽トラ家族朧月309/11/2 14:40
中間試験[group]瀬崎 虎彦309/11/2 12:57
秋の種。おっぱでちゅ...109/11/2 12:51
オーバー ザ ウィンドウ(95)竜門勇気009/11/2 6:45
時代森の猫12*09/11/2 6:11
ユートピアのためのあらかじめ書かれた訴状竜門勇気0*09/11/2 5:52
スピーディン・ロマンサ(the speeding roman ...都志雄3*09/11/2 3:46
君は希望へと紡がれたポエムセキラボ!009/11/2 1:51
死んでしまった女の子から貰った手紙あらら609/11/2 1:35
発条と心臓古月109/11/2 1:12

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