夜のまんなかで
煌々と
月は月している
そのまわりに散らばった
それぞれの場所で
星たちは星している
宇宙はなにを
ものまねして
いるの ....
何故違うのか
病気になっただけの人と
健康な人
ただ病気に突然かかっただけなのに
どうしてそこから
まったく別の人生を歩まなければ
ならないのか
病気のことを
もう気にしないで ....
ブタのエサを喰え!
ブタのエサを喰え!
おまえらみんな
ブタのエサを喰え!
この掃き溜めの現代に
食い物屋なんて何処にもねえのさ
蕎麦屋じゃ座敷から煙草の煙
油浸しのイタリアン
肉 ....
真っ赤な嘘で固めた
毒を隠し
殿方に近づき
虚像の世界で理想を演じる
忘れかけていた
甘酸っぱい味に触れ
何人もの殿方が
騙される背景には
諦めや寂しさの
隙間があって
美しい光沢 ....
おかあさん
わたし あなたがうっとうしかった
あの日
窓の内側からわたしをみたあなたは
ころしてしまいたいぐらいこわかったです
おかあさんのおかあさんは天使にみえた
あなた ....
忘れてはいけません
時間はそっと話しました
呼吸をするように肌に刻み
常に隣に寄り添う空気のように
忘れてはいけません
時間は繰り返します
記憶はいつも曖昧で
苦しみも喜びすらも薄れ ....
ところで
細部の事ではある
そう
偽りの数割程斜めに傾けた所で
良い匂いには勝てやしない
良い匂いに巡り合う為
不味い匂いをもう一回デケデンデン
――ポプラ並木がどう ....
僕は脱皮を繰り返す
冷たくなっていく空気に
肌を剥がされていく
背中の裂ける痛み
再生する痛み
少しずつ光に触れて
目が覚めた時には
例えばそれがたった数日でも
翔べる、
....
いつだって
哀しみからもれてくるだろう
一輪のやわらぎを
あたえたくて
それがどんなものか言えなくて
わたしのくちびるは
ことばをなくしていても
温度はあって
空から
ひかりがこ ....
珈琲の苦さを知ってから
あなたの良さがわかった気がする
恋というのと
終わりというのと
美しいというのと
並ぶようで並ばないんだ
時折り衝動的に泣きたくなる
お気に入りの ....
僕に裁ける空はない
僕に裁ける光はない
僕に裁ける風はない
僕に裁ける悲しみや
僕に裁ける幸福など
そんなものないのだ
空も光も
風も悲しみも幸福も
....
気付かない振りしてるだけで
わたし、とっくに気付いているんだ
夕食後の洗い物とかしている最中
わたしのバッグのなかを探っているのを
縁起良いからと買い求めたガマグチから小銭抜いたでしょ ....
いつか
音は
静けさに
消え入り
香りも
宙に失せ
色は褪せ
光沢はくすみ
そして
形も崩れる
いつか
一杯の酒は
飲み干され
グラスにも
ひびが入り
砕け粉々となり ....
新皮質 と辺縁系 の戦い
十一月の雨垂れの音
洗い流せ
俺の
ちぢむ テロメア
老いていく自分 に
絶望
を告げる 鏡
戦う
新皮質 ....
カット詩集(文芸雑誌やハンカチ、茶碗などの片隅にそっと添えておく詩)
「迷」
サンドラボッチ
瑠彫
おみやげ三つ、蛸三つ
おしまいさ
おしまいさ
サンキュー
「冬」
....
歩道の舗装のひび割れたところの饒舌
くすんだ向かいのレコードショップのイエローのテント
縁石に座りこんで俯いて泣いてる10代と思しき女
交差点の電柱の下で乾いた血液みたい ....
暮れ沈む夕の陽に
律を重んじる時報が街を覆った
窓の縁に合わせて
待ち望んでいた犬の遠吠え
クオォ〜ンと愛らしく啼く
牧歌的輪唱の景色だ
拡がり渡る音の波に急かされるキミのたましい ....
コートを着たまま
(冬ごもりしていた)
見せかけの夏
蝉の鳴き声が死んでいた
都会の片隅で夏の亡霊と戯れるが
酔いどれの快楽だけが紅潮して
海辺を闊歩していた
煌めく夢が泳ぐこ ....
水際でことばが
平静を失うのよ
あなたは底が見えず
私は落ち着きがない
ヴェールを被った朝の町で
薄い薄い水色を眺めていました
静かにとても静かに涙が零れて
次第に呼吸が苦し ....
わだかまった余暇を
黄色く塗りつぶすためには
簡単にふた月を越した
小さな穴が必要なんだ、
僕には
狭いくらいじゃなきゃ
頭がはみ出す瞬間が怖くて
この目には
光も風も証明にはならない ....
ねぇ
朝になって
何もなくしてないことを知るけど
隣にだれもいないことも
知るんだよ
夢の脱け殻が
落ちてないか必死に探すけど
うなだれた首みたいな
タオルが丸まってるだけ
....
おまんこボタン。
寝起きのひとこと。意味不明。思わず「押してないっス〜」と口走る。
あなたの前だと言えなくなる言葉
ただひとつの真実の言葉
.
犬が好き
猫が好き
スパゲッティが好き
青空が好き
暗く澄み渡った冬の夜が好き
いくらでも好きと言えるのに
....
シートに座る
わたしの
手のひらから
喜びとか悲しみとか
こぼしてしまわないように
ギュッと
手を握る
瞬間がある
がたん
ごとん
揺られる列車の質感は
懐かしさと
....
side A
ふゆの朝は
空気が澄み
題名がない
そのせいで
すれ違う人
配達する人
散歩する犬
徘徊する人
みな一様に
言葉を求め
言葉を探し
気がつくと
別々 ....
命令されたくないですか/
信号はもううごきません
進めか止まれかわかりません
心ある
つもりだった人々は戸惑い
まだ車ごしだったが
向き合って見つめ合った
幻想のサプライ
忘れ ....
人はいつから
空に憧れたのだろう
遠い昔から
変わらずあり続ける空
そこに心を映し出したり
明日を夢見たり…
精一杯の
未来予想図を描いたり
遠いようで ....
闇の底からあふれ出た泉が
幾千万もの星々になったのなら
夜の奥底からも
わき出でる無数の声が聞こえるだろう
僕らの血と肉で記す物語が
永遠の織りなす円環の一部なら
君の瞳を愛する
....
それは、誰にも気づかれずに腐っていく
赤い雫をたらしてそこにある
弾力は失った
僕はたまらなく愛しい気持ちになる
だから
舌先でそれを舐めあげた
白くて薄いウェハースを
....
お父さんが忘れていった弁当箱を
お父さんの働くベーコン工場に
持って行くことになったボビーくん。
目立つようにとお母さんから真っ赤な帽子を被せられたけど、
工場の中は機械だらけで、やっぱり迷っ ....
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