声とは
思えない、そのような
声。
響き、
沈黙の、
うたえる
歌が、あるのは
むこう、
声じゃない
声、
の
かなたが
電話をかけてきて、
....
どういう風のふきまわしでそうしたのか
午前0時になると音楽がながれる
有名なクラシック音楽なのだが
曲名が分からないので勝手に
蛇つかいたちの行進、と名付けていた
0時を ....
そんな女の媚びるような歌声が
俺の頭から離れないんだ
しかし女は誰か男を
男の腕を
懐を
頼りに生きているわけでもなかった
女は
言った
斜め口調で
この俺がいかにつまらない男 ....
何を云ふの
然う思っているのは
貴方の方でせう
嗚呼、矢張り
彼の儘
目覚めなければ良かった
- - - - -
美しひ儘
哀しひ儘
愛しい儘
所詮
....
「醜いでせう
この左眼は魚眼なのですよ
さあ、醜いと僕を罵れば良ひ
さあ、さあ、さあ!」
少女は応ふ
「なんと美しひ眼球なのでせう
澄んだ青いろをしているでは在りませむ ....
非人間に因り手を懸けられた青き児は
夢をみていたのです
緑色を胎内に吐き出され
無垢を嘯く輩に嫌気が差していた所です
あおてんじやうを
眼球に焼き付けました
染 ....
あああ廻る
101010101010100101010101
廻るプログラムプログラム廻る
必定は今生の定石の手順で
つぇーでーえーえふげーあーはー
エレクトーンの足鍵盤が
狂った ....
忘れていることがある
いつも夕暮れ時におもい出すこと
夜を歩けば
やみが足にまとわりついて
わたしを放さない
やみに触れる
手のひらはあたたかい
なぜだか知らない
知らないとい ....
飛んできた花びらはお使いの途中
なんて書いてあるかは
太陽次第
掴んだって無駄だよ
ほら
もう
見えない
レモンソーダみたいな恋はもう ない
泡が綺麗だね
君が そう言った
....
きみが
名づけるにいたったもの、反
宿命の、それ
は
繰り返すことができないもののはず
だった、それでも車輪は回る、夜
に、人知れず
帰郷した、きみを運んでいる
もの、それも
....
私の部屋にあるハンニバル・レクターのポスターのおでこには、
かつて、こう書いてあった。
{引用=“孤島に流れ着いた僕たちは休日の16時になると押し寄せる不安に抵抗するすべを知らない。”}
....
古いあたしが褪せてゆく
散った涙に悔しさを流す
太陽がはがれる
淡い憎しみが滲む頬
ぬぐって、
ぬぐって!
ぬぐってよ!
手の甲を焦がすほど強く
きっと皮膚の再生は追いつかない
きっ ....
家族を思う言葉は
どうしようもないくらい陳腐
体だけには気をつけて
無理をしないで
母からの電話の結び
遠く離れてみると
ありがたさに気づきました
初めてのひとり ....
樹齢いくつとかわからないけれど
ぼくより長く生きていることは間違いない
その身体のあちこちは皮をはがされ
表面に色の濃淡を作り出している
そんな老木のたくさんある枝のたった一本に
か ....
ふと目を上げると向かい側には同い年くらいのひと
高尾山にでも登るのかいかにもって雰囲気で
ひと待ち顔でおしゃれなデイパックを開けたり閉めたり
わたしと言えばパン教室のお友達を待っていて
忘 ....
陽も落ちかけた 誰もいなくなった公園
ユラユラ揺れるブランコと
鬼のいないかくれんぼ
カラスが啼きます かぁかぁと
ねぐらを探してどこまでも
カラスが啼きます かぁかぁと
....
支配される
夜で
寝床で
ハロゲン灯の橙の中に
うずもれて
心臓のかたちをからだじゅうで描く
まぶたを閉じて
息を受け
からだじゅうで
泣く
いつも
おいてゆかれる心がまえを ....
自分を求めてくれる
自分を必要としてくれる
そういうモノに
ヒトは依存する
迸る若気で傍若無人に振る舞う交差点
の、
空を見た
急ぎ早に駆け出した千切れ雲より
立ち止まる自分の方が揺れて
、見えるのかな
きっと安心したいから
口の中で燻 ....
木漏れ陽や影が
昼の星を見ている
羽は
羽から目をそらす
家の裏の沼には
家が沈んでいる
建つものもなく
枠は増える
翳りが
....
流れ行く空
ぶつぶつ言って
若気の香り漂わせた
老木が凛として立っている
潮風をなだめるように
夢の葉を揺らし続ける様は
天使の翼の羽音
嵐の夜も
水不足の季節もくぐり抜け
言葉の種 ....
{引用=
ひだまりにいる幽霊は追憶
見つめているのは幸福の面影
黄金に香る金木犀の花
抜ける青空
ひだまりにいる幽霊は憧憬
秋の透明な輪郭の中に浮かびあがって
冬の始まりの風が
....
缶に塗ったくられた絵の具はね
私のようなものなのさ
チッていう舌打ちが聞こえてくる
だから同じくやってやるのさ
格好付けて盛ったって
愛され上手には慣れない
瞼の裏世界を旅 ....
091110
屋根が五重になっていて
天高く聳えるが
警護の僧兵が巡回するから
寝そべっては居られない
五十の塔が
空高くそびえ ....
{引用=走って
走って
狼に追いつかれないように
走って
走って
森の奥へ奥へと
走って
走って
走って!}
「森の奥へは決して行っちゃいけないよ
おまえのような若い ....
.
こんな寒い夜は
星がぽっちゃんぽっちゃんふってくる
(星って 卵みたいにぐちゃぐちゃじゃないか)
星の殻が割れて 星のなかみが背に落ちる
きみの背中は銀色に光って ....
いつの間にか ひとりで街を歩けるようになりました
いつの間にか ひとりで喫茶店に入れるようにもなりました
いつの間にか あなたの声を思い出さなくなって
いつの間にか あなたを想って泣くこともなく ....
喉の長さを意識するようになったのは
最近 言葉がやけに痞{ルビ痞=つか}えるようになってきてからだ
喉といえば
喉越しのビールとか
ウソツイタラ針千本ノーマス
あるいは扁桃腺の痛みぐらい ....
・・・俺は社会の恥たる男
俺は稀代の恥たる男
世間の空隙を縫う無理数
元来、疾患だらけの皮膚を持ち
指の発疹を数えて
湿った布団を抜け出す
角の子供 ....
昨日と今日は同じだと嘆くひとは
今日が今日のままであることを願っている。
自覚のない矛盾がそのひとを支える。
空の星
足もとの雑草
キーボードの上の埃
なにひとつ
昨日と同じではない ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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