ぼくらはねむい ふりをしながら
つくりたての
ゆめのつづきを 思いだそうとする

モノメズラシサで気を惹きたいんじゃない
それは、結果だ

はるやがいない隙に
どれだけ
パンで ....
脚で立つことの違和感では
耳や指に入り込む砂とは明らかにされずに
厚みですか
では開くのでしょうね
それがそれであるという意味
腕に噛み付くと大きな声を
抄本に
抄本へと
いくつもの皮 ....
こめかみで飲んだ弾丸
胃の中で溶けるのを待っている
ナンセンスな朝

知らない爺さんとキスした日曜の
けだるい舌
チョコレートにシガー
鈍痛の肚裏でわたしは何度も死んだ


二 ....
袖から腕を抜くことを
ためらっていた冬の朝
隠し事はだめなんだって
道徳的に、が口癖の私は
末端冷え性で靴の中が寒い
目が覚める前に
殺してしまえばよかった
なんて
冗談でも言ってはい ....
{引用=殺風景。つめたい椅子のような
 冬が。ぼくの骨をつかんでいる
  夜は。まばたきをくりかえしている
   枯れた此処に在るのはさ。枯れた現在
    なんでもない路上で生きて。死んでゆ ....
無辺際の空
金属が滑空する
滑らかな肌は
雲の白さに嫉妬する

見るものすべて
聞くものすべて
触れられぬあなたの
裸体を想起させる

悲しいことなど
嬉しいことなど
すべて綯 ....
肺病病みの男と
肺病病みの女が
みすぼらしい格好で
冬の道の真ん中にいる

男は希望に絶望し
女は絶望に希望し
ふたりはディーゼルエンジンの
煤で汚れた街路樹の陰に入る

何もほし ....
何年か待てば
私の細胞はすべて新しくなる
そうしたらこの
君についての記憶も新しくなるのかしら

心臓の一部の細胞だけは
生まれてから死ぬまで
一度もあたらしくなることなんてないらしい
 ....
お日様が低くなったので
日差しが深く差し込んで
光が木々を櫛いてゆくのか
木々が光を櫛いているのか
銀杏並木はお醤油少し
垂らして焼いた卵色
お砂糖いれて
よくかき混ぜて
くしゃくしゃふんわり炒り卵色
何かひとつの 削られていく
言葉とはすべてだ
死刑囚の持とうとする
そんな 闇を 僕は手にした



一人の偽善者が
牢屋だ そうして出ることもなく 
部屋の隅のどこへいくのだ ....
セーラー服の袖から猫が出て行った
私は体温が低いから寒さに耐えられなかったのだろう
足下の雑草に霜 しゃくりと踏んで猫を追う

路地裏を右に左に見失い
しまいには何を追いかけていたのか分から ....
いつものように。自転車を漕ぎながら、それ
だけを吐き出す。吐き出す、それだけを、肺
の奥に溜まった、重石のような私を。擦り合
わせる掌に、吹き掛ける私の重さ。こんなに
も温かいのに、早朝の、風 ....
紅葉の葉を見上げたら
葉っぱの裏側見えました
紅葉の裏側は綺麗です

光が透けて煌いて
赤に青に 揺れる紅葉が
なんだか白く見えました

風にゆらゆら ゆらめく紅葉
赤く染まって何想 ....
それから二人は

それからあの街は

それからあの星は

それから

あの大きなカーテンに包まっている
小さな星のように

生まれ
変わっていて
「間違いは誰にでもある」だとか

「罪を憎んで人を憎まず」だとか

そういう免罪符のような言葉は きっと

過失のない過ちに対して使われるべきだろう



いつも 気付くのは 傷つ ....
恋人よ 悲しい冬の朝のにおいを
結び合わせて僕たちは
僕たちを手ひどく扱った
このちっぽけな町を出てゆくのだ

機械油のにおいだとか
缶詰工場の工員のつなぎだとか
狭い路地や貧乏そうな子 ....
こへびちゃんは
友だちがほしかった
遠くへ行きたかった
仲良しをさそった

いっしょに行こう
これ美味しいよ

こへびちゃんは友だちができた
友だちはふえたので
いっぱいできた
 ....
縮みかけた風船、のよう
ぶるぶる震え

{ルビ人気=ひとけ}のない沼の奥
濡れ落ち葉を恐れない子

カスリーン以来だったの

ねぇ

土手から溢れ波打つ黄金色

ブーツが砂州に ....
俺の臓腑を見ろ
俺の臓腑を見ろよ
ガラ空きの腹腔から滴り落ちる俺の臓腑
静かな臭いを放ちながら床に降る俺の臓腑
もはや曝す以外に手はない
もはや曝す以外に手はないんだ  ....
かすかに皮膚が振動していた
配線のくるったモーターが
きみのなかに棲んでいた
やさしいおとだ


ぼくたちのつながりは
こわれてしまいそうになる
緑や青のコードを
指でもてあ ....
来年の書き初めにはぜひ「普通」と書きたい




今夜 電柱に黄色いペンキで落書きされた「普通」を見ている

焚火の明りに照らされて 


異様なほどに「普通」 ....
オレンジのスプレーでしゅーってしたみたいな空がかれらはすきだった
水色ととけあうようなさわやかさできゅんとする感じがとくに
それにはたまに薄くのびた白い雲がまざって、
そうそれは白い絵の具を指に ....
東北ではとっくに
初雪が降ったそうだ
私は今日も命を無駄にして
偶然に生きている
また会おうね
そう言って会えなくなったのは
もうずっと前のことで
いつか忘れてしまうだろう
日付だ ....
 頬の痩せこけた男は、目を見開いて、波に揺れる闇の向こう側を凝視している。
 乱れた波長が羅針盤をおちょくる。
 男は夜の海で虚空を仰ぐ。
 すると、雨に揺らめいて光が瞬く。
 灯台の明りが傾 ....
つばさに
傷をつけて
泣いている
鳥がいる

それが
あなたなら
どう感じる?

あなたの心が
つばさなら
傷つけないで
やさしく
受け止めて

痛めつけないで
そっと ....
人それぞれの
生き方があり
考え方もある

人との
違いを
何故だか
悪いことに
とらえて
いないだろうか

自分と
違って
当たり前
人と
違って
当たり前

だ ....
コップのなかで日常がほほえんだ
ひとときのあいだ
波紋をひろげて
夏の窓辺に

コップのなかで生きる
ちょっとした雨降りにあふれだし
3、4日日照りがつづくと乾いてしまう
コップのなか ....
自分が
持っている
優しさを
誰かに
分けてあげよう

自分の
笑顔を
誰かに
見せてあげよう

困っているときは
そっと
手を差し出してあげよう

自分の
気持ちを
 ....
波止場をうろつく
足のない鳩は 足を探している
飛べないで 地面を這いずり回ってる
誰かが残したパン屑のそばを
一心不乱に 突っついていた



ダッカ行きの貨物船が
停 ....
夜を待てずに

豚が岸辺に波を見つめる

スティックみたいなあそこ

固く濡らして


川べりの風に女の髪

豚に真珠の月影が

脱獄まえのさいごの笑顔

さよならの癖は ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
haruyaが仏 とんでった朝に鈴木陽一レモ...109/11/24 10:20
犬を容れておく犬井岡護409/11/24 7:16
ドリッピングゆえづ209/11/24 5:04
献血佐藤真夏4+*09/11/24 3:56
草野春心209/11/24 2:58
Sky / Sound瀬崎 虎彦709/11/24 2:56
あたたかい飲み物2*09/11/24 2:39
プラスティックメモリージャイコ409/11/24 2:09
銀杏並木の凪ぐ日には海里209/11/24 2:06
戦争は終わった番田 309/11/24 0:18
冬の気配 秋の死朽木 裕4*09/11/23 23:58
早朝霜天109/11/23 23:20
紅葉の葉っぱは何想う朧月209/11/23 23:10
それから佐藤伊織009/11/23 23:02
懺悔エルメス109/11/23 22:59
このちっぽけな町を出てゆくのだ瀬崎 虎彦409/11/23 22:53
こへびちゃんはほんとは小池房枝3*09/11/23 22:22
水辺で将門の骸を踏みしめて、晩秋都志雄109/11/23 22:22
臓腑の風景ホロウ・シカ...1*09/11/23 22:04
しずかなモーターは順回転で幸福をはこぶねことら209/11/23 21:12
煎じ詰めれば八男(はちお...1+09/11/23 19:37
眠れないこどもたち宮野1*09/11/23 18:51
あと何回、冬を知るだろう小林 柳2*09/11/23 18:47
嵐の海結城 森士209/11/23 18:29
折れたつばさそよ風さん2*09/11/23 18:03
人生1*09/11/23 17:59
_寅午209/11/23 17:49
優しさそよ風さん0*09/11/23 17:25
灰汁カンチェルス...409/11/23 17:11
豚に真珠の月影が吉岡ペペロ209/11/23 15:59

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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