僕は夢想する

雲一つ無い青空に
ぽっかり浮かぶ黒い月を

僕は夢想する

鬱蒼としたジャングルに
飛来する原色の鳥達を

僕は夢想する

ジャングルの樹々の間を
悠然と歩む ....
店を出た
広い通りにはまばらに人がいて
車がたまに低速で通り過ぎる
何が売られているのか
よく分からない看板の店が数軒
不必要なほどカラフルだ
悲哀との距離感を分からない幸福を ....
{ルビ=
突然のお手紙失礼致します。
何をと思われず、どうか先をお読みください。
この手紙は、招待状でございます。
私どもの国にいらっしゃいませんか?
急なご連絡でまことに恐縮ですが、
私 ....
眠れない日の
眠れない夜は
より明確に朝と繋がる
その夜で太陽は欠けもしないし
この地球の丸さを
完全に隠し去ったりもしない
どこまでも繋がっていくこの夜は
言ってみれば人 ....
いつものバスに揺られ
曇った硝子を見やる

ヘッドライトがレーザーみたいだ
ならば街は宇宙戦争か
ならばネオンは流星か

霞んだ視界を晴らすために
冷え切った指をのばす

空から舞 ....
あなたが朝カーテンを開けて外を眺める時の気持ちを想像する

あなたが行ってきますと言ってドアを閉める時の気持ちを想像する

仕事が終わって、家に明かりがついている時の気持ちを想像する

あ ....
mustの集団ヒステリーが
さびしい冬には 堪えるから
こたつ があったかい
西も東も今も昔も
全部忘れたいなあ
閉めきった六畳一間に身を潜めて
ほどよい温さに
とろんと 分からなくなっ ....
 
いつか聞いた
オルゴールの音が
こんなにも懐かしく
わたしの島にもとどく

音階は等しく
何度でも
誰もいない浜辺に辿り着き
朝には朝の
昼には昼の
夕暮れには夕暮れに
染 ....
好きな花束ねて 花束作ろう
好きな花束ねて あの子に贈ろう
迷いの白と気負いの赤を
一緒に束ねて あの子に贈ろう

波に打たれて もう涙も流せぬ
そんな人の 心を暖める花束
大切な誰かに ....
浮かんだ言葉が
消えていく
いつだって、そう
若年性認知症なんて
あるのかな

誰かメモリーを
増設してくれ

お代は
後払いでいいかい
ダメかい
爽快


カ ....
言葉は誰としてでもなく
残像として流れていく
どんな外側としてでもない 奴隷は
労働者としてでもない ひとつの肉体だ
足先だけで立ち止まりつづける 
そして 角のドライブスルーで メニュ ....
到達点ではないという意味に於いて

私の志す理想は王国にあらず

一部の者たちの人格の磁場にあらず


王国とは自らの理想郷を言う

その王国が開かれたものであるのか否かは

 ....
                   091125



殺されたのは
弱気で
強気は生き延びて
外に出かける
出合った弱い者をやっつけて
家財一切ぶんどった
そんな先祖を持ってい ....
眠れない夜の窓際で
二重に映る折れそうな月
見つめるわたしの虚像が屈折して
見知らぬ冬をさがしている

ひときわ風の音が強く思える夜は
肩の震えが止まらないものだ
ハーパーを湯で割って
 ....
部品の再会が果たした最低限要素の集まりは
此処に天然の音鳴りの役割を再開させたので
他との差異化一途に前進のみを継続したいが
競合と比較した故の最下位を気にも食わない
部位と決別する千載一遇の ....
晩秋は山の夕暮れ
山の子どもはその頬を
真っ赤に染めて
白いふとんが敷かれるのを
待っている

 また来る朝に
 目を醒ますため
 また来る春に
 芽を咲かすため

晩秋は山の夕 ....
むらさき
むらさき
光の仕草へ
近づく空


歩いてわたる
歩いてわたる
うつぶせの鏡の群れが浮かぶ水
背から背へ 背から背へ


城壁の角
影が空を仰ぎ ....
好きなものを嫌いになろうとしながら
他に脱出法がないのかと考えてみる
しかしあくまでそれに固執することで
鎖が外れるのではという可能性も信じている
損得勘定に身を委ねてみたいのに
犯人が残し ....
めにみえないほど
ちいさなつぶだったのに
かぜにふかれて
まいあがるきりゅうにみちびかれて
のぼっていくと
だんだんなかまがあつまって
いつのまにか
かたまりになり
とてもたかいところ ....
夕立雲が
わたしを呼んでる
ブランコ揺れる公園で

六時のチャイムが
影をぐいと引っ張る
みかん色に溶けていく
汚れたくつした ねこの声
ひんやり鉄棒 ジャングルジム
おっかさん ....
飛騨高山へと走る 
ローカル列車には 
マレーシアの5人家族が 
横一列に、座っていた。 

カメラを首にかけた夫が 
向かいの席にいた僕に 
英語で話しかけてきて 
僕はカタコトの単 ....
暮れ、までは
まだ、とおく
今日の間に
うっすら と
まぶたのうら
ちかちか

寝呆け、
ほほ笑む
寒さは、
厳しい

つたは絡まり

差す、陽は
朝は、まるく
 ....
すべてに嘘をついていると 
思ってしまうような 
意気地なしの日がある 

そんな日はいっそのこと 
大事な人にも
くるりと背を向けて 

誰にも見つかることのない 
秘密の場所のド ....
「LePoet」という 
木彫りの文字が 
ゆらり、夜風に揺られている 

その看板を下げた店の 
隣の家の竹垣に、ひっかかり 
雨にぐっしょり濡れた 
毛糸の帽子 

店の洋燈に照 ....
教壇に立つと足が震える
いまだに ほんとうに
数に圧倒されるわけではない
自分の無知と対峙せねばならぬから震える

それをひた隠しにして
知識を売り鬻ぐ男がここにいて
いつ化けの皮を剥が ....
 


  だれもいない部屋は/仔犬のように眠っている



  机上の日めくりカレンダー/無数の架空の幾何学模様



  夏の午後の光と影に/わすれられた時がにおう


 ....
私の悲しみが
雪となって落ちてきた
ひらひらと
黒い髪に休むように
静かに
手のひらの温もりに迷い込むように

いつまでも
止まない
白い悲しみ
どこまでも
染めていく

 ....
ギュヤーンと街中にある飛行場から
飛行機が飛んでいくのを見ていた
僕たちはまだ子供で世界にコミットできない
大人になってもコミットできないことはまだ知らない

途中コンビにではない雑貨屋に立 ....
では歩いたら歩くという歩みですか

小さな書記の牛みたいな甲羅が喋る
否定と対象でないは
何時までも手を差し出さない
額縁の塔の前で立ち尽くしたままで


傘の曲がり具合
温度と時 ....
新型の水洗便器は
とても静かに流れる
去勢されたみたいで
なんだか物足りないなぁ

スマートに運ぶ裏側で
駆け抜ける轟音
高架下のイメージ
薄暗さと妙な親近感

五感をもってして
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
黒い月ー序……とある蛙12*09/11/26 9:44
とある店にまつわる話相田 九龍009/11/26 4:26
「こびとの国からの招待状」月乃助4+*09/11/26 4:20
眠れない夜に相田 九龍309/11/26 2:59
埋没相羽 柚希2*09/11/26 1:50
あなたがヘンナー・キ...309/11/26 1:41
ひとりごたつやまぽん209/11/26 1:38
オルゴール小川 葉409/11/26 1:08
花束瀬崎 虎彦4*09/11/26 0:50
素敵に認知症小林螢太5*09/11/26 0:48
金を手に入れて、そして…番田 209/11/26 0:11
王国にあらず吉岡ペペロ209/11/25 23:11
愚痴オヤジあおば3*09/11/25 22:38
冬空の埋火たりぽん(大...5*09/11/25 22:38
サイカイ→サイカイ邦秋009/11/25 21:54
晩秋は山の夕暮れ亜樹209/11/25 21:17
傷の広場木立 悟509/11/25 21:04
価値観と舞台中原 那由多8*09/11/25 20:50
遠い昔の居場所within7*09/11/25 19:44
夕暮れゆうれいけさんぼん1*09/11/25 19:17
記念写真 服部 剛209/11/25 18:10
あさのうたふるみ009/11/25 18:01
ほんとうの声服部 剛209/11/25 17:48
濡れた帽子109/11/25 17:40
90分[group]瀬崎 虎彦4*09/11/25 17:11
だれもいない部屋草野春心209/11/25 15:48
悲しき雪乱太郎9*09/11/25 14:07
17歳瀬崎 虎彦409/11/25 13:52
が歯車で井岡護109/11/25 12:36
去勢便器葛西曹達109/11/25 10:38

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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