ひとつ風吹けばひと恋し
ふたつ風吹けど文も見ず
みっつ泡花おみなえし
よっつ夢路に宵を待つ
いつつ吹く風 何時散る尾花
むっつ無口に咲くききょう
ななつ撫でし子見つつ偲べど
やっつや ....
ストロベリージャム 夜明けが来るから
カーテンを黒に染めなきゃね
アイスクリームコーン どうせやるならさ
楽しい事のがいいよね
スウィートベリーナウ 昨日の彼女
氷漬けのハーブ食 ....
あんたには悪いが出て行ってくれと
言った叔父が先に死に
出て行きますと言った私はまだここにいる
冬の朝は毎年寒い
なのに今年は寒いねって言う
今年こそって願う始まりは
いつから感じなく ....
わたしのなかの毒を 冷たい指先から
触れるものにすべてなすりつけた
その先にあるのは無機質な 温度で 少なくとも
モノであるぶんには ずいぶんあった
かぞくで暮らしているのに ひとりで ....
何かを欲しがったり手放したりする
背負える荷物の量は決まっている
用意された荷物は尽きない、神様
子どもだろうが
愚かだろうが
どれだけ打ちのめされようと
僕はまだ明日に夢を見る
....
足もとのカラスは飛び去らなかった
朝のホテル街をふたりで歩いた
いいのに、でも、ありがとう、
女を駅まで送っていた
ぼくらはたとえ話のなかを生きている
これは、なにか ....
丸い鈴の葉と
赤いリボンを生やした大きなポプラの木に
いつからかカメレオンが一匹棲みついた
僕はいつもプロペラ飛行機の窓や
鉄格子の向こうからそれを見ていた
彼はとても臆病な ....
排煙を吸い込んだら空は少しむらさき
雨粒が落ちてきて
埋め立て地をバスは大きく旋回する
木場を眼下にカラスの姿を借りる
ぎらっと赤い橋の手前
白い橋の薄暗い輪郭に
3つの傘が揺れる
....
すごくあおく剥き取られていて
わたしがむかしみたまっすぐな、通路の、みどりなんかがとてもとても上手に洗脳されている
あつい
機能しない、おかしいねって
言ってわらうかのじょ
みていて ....
杉の梢のうえに
あなたの声を聞いた気がしたのです
…枝の間に、冬の鳥のさえずりの中に、
ひとつ、ふたつ…
タンポポの綿毛になって
飛んで行くのですね、
とめたって
きっともう ....
卵の殻でおおわれても
素足だけは、隠さない
飽和/撹拌/Repeatされるセカイ
名前はまだないの、
黄色い嘴を震わせて、
舌を噛む、ガムを噛む、部屋を出る
積み上がる満月のびるでぃんぐ
....
僕のやる気。
外見は鉄ようで。
でも、中身はただのガラスのようで。
強度なんてものは皆無のようで。
それをゴムボールのように弄ぶ僕。
どうだ、と言わんばかりの得意顔。したり顔 ....
全てが崩れ落ちた世界。
命有るものも、命無いものも。
形有るものも、形無いものも。
色や時間や空間さえも。
もう世界には何もない。
そんな世界で、僕はただ歩き続け ....
ぬめぬめとした
自分を抱き締めた。
皮膚呼吸をしているはずなのだが、
何かを塗りたくてたまらない。
空には暗いグラデエーションの夕暮れ
丘に登って見上げている僕は
ぬめぬめとした
....
雨の目の見た風景を
ひとつの声がすぎてゆく
虹降らす曇
血のにおいの指
鏡のかたちをぬぐいながら
あらゆるものが去ってゆく
うしろ姿 あらゆるものの
うし ....
夜明けの蒼い薄雲へ吸い込まれていくタバコの煙
煙の粒子はどれだけの細かいのだろう
どれだけ軽いのだろう
どうして上へ向かっていくのだろう
疑問が疑問を呼び
しかし
....
{引用=
赤錆びた鉄くずに
音ばかりがしてきそうで、
枝の間にのぞく空の端に
来るはずもない
飛行機をみていた
確かにここでは、ディーゼルの音が
あんなにも していたのに
St.C ....
だれの書き置きすら
ないものなのに だれかとしての姿は
言葉の中のだれかではなくさせられた
ああ そして だれかとは僕の内の大空なのか
この本にゆらいでいる
言葉の並びをなぞっている
言 ....
冬だ
風が頬に当たるとピリリと痛み
後に唇までピリッと割れて痛む
それが冬だ
外壁をピカピカしたライトで飾るお家は
電気代など気にしなくて良いお家だよと
独り言を言いながら肉まんで暖を取る ....
空白の職歴欄
病気以外のいいわけを考えているうちに
頭の芯がじわんと痺れてきた
今のわたしに
「じこせきにん」という響きは
つらすぎて
空を見ようと外に出た
冬のお陽さま ....
{引用=
(She was once here. So was I.)
}
あなたがすきなのに
あなたがいなくなって
あたしはくうはくのなかで
あなたの残像を追う
あなたはせんさ ....
夜になると毎晩
お腹がいたくなる
今!今!
苦しい時は一時だけど、
もし今電話でもかかってきたら
とてもじゃないけど出れないよ
かかってはこないけど
私は待ちます
私はパチンコはやらないけれど
自転車で峠を攻める月曜日には
「今日は出すぞー」となるのだろう
私はタバコは吸わないけれど
オフィスで休憩の後に小さく吐き出すため息も
紫煙と変わらぬ味なの ....
曖昧な私を笑わない
視線で嘲笑しない
声色で嫌悪しない
口先だけで肯定しない
君と向かい合えば、私は私でいて良いと思える
のりぴー!
冷たくなってしまったトーストに向かって。意味不明。
私は私にあって
昨日と変わらない私に出会い
いくつもに分れそして融合する
認めない私もよい私も
私に溶け合って全てを赦し
私というひとつの一人になる
私の窓に
新しい言葉 新しい命
....
六十八年まえのある日
ぼくらの先輩は
ハワイに奇襲攻撃を仕掛けた
それが実は傍受され
逆に仕掛けられたものであったとしても
十二の空を蒼天と呼ぶ
司令長官の激烈な真 ....
To be or not to be?
That is a question!
死ぬか生きるか
それが問題だ。
死する者の鎖解かれ
バイエルン城の大広間の円舞曲
狂気と愛の向こう岸で
....
無理して働き
夢を見て
歯を食いしばり
人に頭を下げる。
You'll find them.
白い扉の向こう側にある
光があふれているのを
責任が重いことを
涙を流して
苦木 ....
酔っ払って寝て起きると、警察か医者がペンライトで
照らすように、歯医者にビカッと浴びせられたみたいに
電気スタンドが見下ろすベットサイドで、顔を背ける
窓の外の街灯は、はた迷惑な灯台。夜霧漂う道 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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