涙のそれとは限らないけど
洪水が来ます
方舟の準備は出来ていますか
胸の中にはひとつがいずつ
悲しみと喜びと
なつかしさや可笑し味やら
小鳩たちのことも忘れずに
言葉が担ってくれ ....
{引用=
白く、鉄塔が、明け方の空に溶けこむ。昨日からの読みかけのページをめくるように、朝は、なめらかにわたしに降る。ここから失われたものなど、ひとつもないかのように、無音のまま、満ちていく。水を ....
君がいたから
僕(私)は変われた。
君は光をくれた。
それは、とても大きくて
とても眩しかった。
いままで淀んでいた空には
明るすぎた。
あの日の出会いで
僕( ....
曇りガラスの向こう
聖なる夜に
何処かの教会から
響く讃美歌
荘厳で美しい歌は
街を優しく流れ
街角の隅で震える
黒猫を包む
暖かいキャンドルを囲むテーブルに
浮かぶ笑顔はどれも ....
091210
九官鳥を捕まえた
明日からは
代弁してくれるので
雄弁家の顔を作る
泥粘土をこねて
顔に塗る
生乾きの間に
次の顔を考える
次の顔 ....
尋常ではない色彩感覚の中で
戯れ歌い泣きなぐさめられる小さな箱の中の宇宙
まばらに直立不動のバルチテリウムを眺めていると
まだまだ化石にはなれないなあ、と安堵したり悔しい
個人的な体験にす ....
僕の心にハサミを入れて
切り売りしてみたんだ
全部並べてさ
いい心と悪い心と
どっちが売れるか試してみたんだ
よく晴れた朝に
車はない道路に
脇には見たことの無い
花が咲いていた
....
世の中が
ハッピーエンドに
なって欲しいと願うのは
私だけでしょうか?
幸せになるために
生きているのでは
ないでしょうか?
現実を知りませんか?
苦しい時を耐えるには
夢や ....
いつか
この空に
熱い虹をかけよう
お前には
手紙をあげよう
いつかお前が
書くはずだった手紙を
銃口が
火を吹くと
我々は喋りだす
いつか
この空に
熱い虹をかけよう
....
「どうして君は走らないの?」とクラスの女子に聞かれて私はこう答えた。
「サンダルだから。」
私が通っていた小学校には
“ランニングをサボった人がいた場合は、その人の周りを走る”
という風 ....
重ねた手が一定の温度を保たないで揺らぐのは、生きているから、、、
――――――
手に手をとって寂しさを埋める
手に手をとって寂しさを確かめあう
「私が死んだら、『 』も死んじゃう ....
「笑っているの」と訊ねると
「笑っている」と応える
木の葉が風に舞って
肩越しに落ちかかるまひる
赤い葉っぱが嬉しくて
赤い色がかなしくて
その指先をもとめて手をのばすの
....
陽射しが強く射している
この昼下がり
僕は
あなたに会いたくて
空を見上げています
もしかしたら
雲のじゅうたんから
悲鳴を上げながら
さかさまになって
落 ....
あなたの
髪の毛
か
ひげを一本くださいな。
たくさんくださいな。
唄いながら、
編みこんでもいいですか
みつあみでもいいですか
飴 ....
やわらか
マシュマロ
冬の庭に 小さな実をさらけだし
小人の作る あわい白玉が
あちこちに 雪をふらせて、
寒いね、
ここでは、そんな優しさは許されないのです
ここでは、強 ....
最近
私はよく出会ったばかりの頃のキミを夢でみる
夢の内容はあやふやだけど
いつも何故だかキミはとってもうれしそうだった
だから
私もつられてうれしくなって
最近はすぐにふ ....
重たさを持ったあの音楽が内側から叩く
必死に私は口元を押さえて
空気に触れないようにと思っている
もしもそれがこぼれてしまったなら
それは途端に1人になり
それはさみしさに気化してしまう
....
アナタの瞳は潰され
その傷口からは血の涙が零れる
四肢を支える腱すら失って
何もかもを亡くしたアナタは捕らえられてしまった
その目はもう何も映さない ....
【心臓】
キミの心臓 柔らかくて 暖かくて 愛しい。
その左胸に耳を澄ませたなら
聴こえてくる鼓動
キミの命
取り出して呑 ....
ソプラノのプラズマ
含地球太陽系の太陽が
太陽風の歌を歌っているように
比喩でなく銀河もまた
可聴域外のアリアを奏でています
銀河風とスターバースト
超新星爆発ごとの
スタッカー ....
隠れキャラは見付かるまでずっと隠れていた
錆び付いた針金で檻をつくったよ
けれど錆びていたからすぐに壊れてしまって
それは檻と呼ぶには理解出来ないものになっていた
鋼のハートを ....
青銅製の戦士像
錆付いた彼の硬い頬に
涙がひとすじ
流れてる
多感な彼女は
どこにいてもそれが分かる
神様のように優しい雲たちが
どんなに慈悲深く
覆い隠そうとしても
....
なにも見えなかった時を経て
今は少し見えるようになったのかな
あけたドアから入った空気は
痛いぐらいに透き通っていた
なりたかったものになれなくなって
できなかったことができるようになっ ....
遥かな夜空の彼方から
世を去った友の涙が一つ
ぼくの頬に、落ちてきた
イヤフォンを入れた耳には
(can you hear me?)
という唄声が繰り返され
昨日、遠い ....
神戸での会合を終えて
新幹線に乗り込んだわたしに世界は
スピードと夜を与えていた
岡山までの短い時間だけれど
南方の従軍基地にむかう兵隊さんの
わたしはひとつのたとえ話だ
船底にち ....
オレはいまひとりかい
レゲエさえせつなく聴こえるよ
ブルー?ドロップス
おい
レゲエって黄色じゃなかったっけ
思いきり
スマイルしてみる
愛がほら
スキ ....
仮にきみが
一生をかけて消してまわったとして
世界中で便所の落書きは増え続け
子供たちは世界をほんの一瞬憎むだろう
そしてきみはいつか迎合する
つまり
悪意にみちた世界
世界は悪意に ....
例えば地に足が着地したとして
曇り空と背の高い建物の間に
そっと手を差し入れることもできるし
湿っぽいから霧を出してもいいし
花のように丸くなることもできる
後悔はな ....
ひとの明かりが照らす夜から
星の光を洗い出して
空を見る
冷たい空気に頬を浸して
昔覚えた星の名を
思い出そう と
{引用=ベテルギウス リデル
カストル ポルックス
シリウス ....
たとえば君が
太陽や月でなくとも
シリウスようなきらめきで
夜空に祝福を与えてくれる
たとえば君が
笑顔を失ったとしても
僕がお道化になって
気付かれないように
君の元へ駈けつけよ ....
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