あ、あれえ???
所謂ニートの定義を見ると
しっかり当てはまっている
いつのまに、こんなことに
職業は読書探偵
書物に沈潜して時代精神の
裏側に隠された謎を解くが
読書探偵は依頼がな ....
誰でもない食べ物に
口づけるわけでもなく 風として
思いを釘指されてきたのだ 渦巻く
ぼくはあめ玉となっていたかった
暗闇の世界を
染みの僕は土ぼこりの電光掲示板で
誰のギザギザの芝も ....
たとえどんなに今この瞬間が
僕たちの心をとらえて離さないのだとしても
この次の瞬間には
僕たちのあいだのこのできごとも
胸いっぱいの気持ちも
何もかもすべて
世界中至るところどこを探しても ....
霜月の末
義母が逝きました
筋肉が次第に衰えていく病で
手足も口も思うにまかせないままの死でした
目だけがよく動いて
さびしさとうれしさを伝えていましたが
妻は静かに泣きました
義妹 ....
「生まれ変わったら
元気な体で生まれるからね」
あなたは最後の最後までそんなことを言って
私の心を最後まで離さないようにする
私はきっとあなたが死んでも
毎日のように病院に通いつ ....
たとえば
そこに
箱の中に
踊るおんながひとり
顔も見せないで
嘘のおどり
だけど誰がそんなことわかる?
そのふとももに
くちびるに
誰も知らない毒針の
罠
箱の中に
踊るおん ....
君がまだ6か月のとき
君の夜泣きが止まらず
私は泣きながら君を抱いて
夜中の暗く細い道路をひたすら歩いてた
このまま車にひかれてしまいたい
そんな無責任なことを考えていた
私には
....
お葬式の列は黒の人の群れ
目の淵を赤くした人の群れ
カラスが電柱にとまってみていた
身づくろいしてみていた
喪主のあいさつは涙まじりで
関係の薄い人も泣いた
いったいなににおが ....
年末の大掃除に向かって
クローゼットを開けた
激動の一年を振り返り
ハンガーにかかったままの服を
どんどん投げ捨てる
こんなところにまで
思い出が詰まっていたなんて
いらない ....
夢の終わり際から
はぐれてしまわないために
さしだした手が
たどりつく見知らぬ行方
秋の終わりを騒々しく
告げる雨まじりの北風が
夕焼けあとの闇の色を
城跡の石垣に染みこませる
ま ....
君といて退屈しなくてよかったよと言われた
ああよかった
退屈以下を狙って
退屈させないことに成功した
退屈は 退屈以上と退屈以下との中間だから
退屈以下よりもよ ....
I love you
掃除機に
いや正直に言うよ
I love you
嫌われるかもしれない
I love you
消え去って
しまうかもしれない
I love you
....
僕は 今 丘の上に立って
不況のため売れ残りの目立つ
広大な分譲地内の家の屋根を見ている。
ちょうどあの時のように
あの時
僕は屋根の上に昇り
両足を抱えて
君の家の屋根を見ていた。 ....
サンタクロースは信じない
信じないといった君を信じたいから
君の唇が信じるってかたちに動くものが僕の全てに
なればいい なってほしいんだ
クリスマスなんてしない
そんなことどうでもいいと ....
ロックに生きたいの!
妙に格好いい生き方をしてる人がいたから影響されてるだけだけど。
でも、きっと、とろとろに溶けることができたら最高。
たとえば友達だと思ってた子に裏切られたって、
....
佐藤正午や横尾忠則が描いたY字路
織り成す綾であり
しずかに開いた不思議であるY字路
ひとは舟とすれ違い
川とは相対している
どこかで決められているのだろうか
....
小さな想いを
ここから届く
白い世界で
儚い音でも
見つけてくれますか
象徴の夢の島
黄金のフォービート
ハイにたてる
青白く赤くばらのほっぺた
トランプを空中に建て
みどりのえのぐのえ
望叶賜
音楽の塔は音も立てず消えた
倒れ ....
鳴り止まない。
神経だ。
軟らかい。
けれど。
閉じてる。
欠如を蒙るもの。
永遠の?
赦しても。
遠いね。
....
五時に会社を出て車で演奏会場に向かう
吹奏音楽団に入った甥のデビュー
トロンボーン奏者として舞台に立つのだ
まだ高校生だし来春からは社会人
でも誰も止める事ができなかったデビュー
ひとめ見た ....
暗闇の中、
鞄の中から鍵を取り出そうとして、
なかなか手にその感触を掴めなかったときに、
急に現れた一本の街灯、
例えるならば、そんな感じでしょうか。
泳げなかったから、浅瀬の透明で安全な海水の浜辺しか知りません。
人に聴いてみると、泳ぐと鼻に塩水が入ってきて辛いとか、それが
喉につまると苦しいとか、それでも遠くのブイまで泳ぎついて、
海の底を ....
数字や公式なんかに
これっぽっちも意味はない
論理や法則なんかに
これっぽっちも意味はない
僕らこんなに縛られてる
ベルトネクタイマフラータイツ
僕らこんなに枷をはめてる
指輪ネック ....
僕がいま使うことのできる言葉より
それよりも数多く何倍もの言葉を
思うように自在に使うことが出来るのだとしても
僕にはこの気持ちを
間違いなく正確に言い表すことなんて
とても出来るような気が ....
言葉と心がもう寸分も違わずに一致している
そう思えた瞬間なんて
これまでに一度だって
僕に訪れたことがあったようには思えない
捕まえたと思っても
次の瞬間心はもう言葉の指先をすり抜けている
....
揮発性の高いエチカ
不文律が陽を遮ると
最後には人柄で勝負
僕がもっとも不得意とすることじゃないか
曇りガラス越しにカラス
硬い羽を打ちつけて
絶望する暇があれば希望せよという
僕の ....
届かない自分は
理想の自分の姿を
うまく描くことができず
うずくまる流星群の夜
見晴らしのよい丘で
花の香りにさそわれて
砂利道を革靴で
そぞろ歩いていたのでした
海が見える公 ....
足音を数えて
今夜こそ
あなたの可愛い
乙女になるのだと
敬虔な祈りを
捧げます
私の
町に
雪が降ります
白い
小さな雪
私のまつ毛にも
少し
休んで
誰よりも
....
老いた王は複数ではなかったはずでありません
悔い改めて自らを明日
三日月には大きな膿が集合し
軋むには早い語らいに遠くの石の
人形からは開始される
浅い夢を何もない草の網に変わるのか
....
冬だけに見ることができる
澄み切った青空の下で
宛てなく歩く私の中は
万華鏡のような美しい混沌
すぐそばにある景色だけ見れば
他人でも微笑む柔らかな空気
レンズ ....
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