091215
音は
規範であると思う
感じたわけではないが
そう思う
ここでは
規範を
単に縛りという程度の軽い意味で使っているの ....
結婚しないわたしへのあてつけなのかなと思った
今更ながらの大ぶりな段ボール箱の底
つややかな赤い実りをいたわるかのようにそれは敷かれていた
一見して母の達筆を思わせる簡潔な手紙には何一つ ....
やけによろける
冬にむず痒く
ところでお宅は
誰でしたかね
ぐずぐずに過ぎた
楽しいは夢だった
守られた幼少は
ところどころ居残って
顕微鏡でなんでもかんでも
大きく ....
ただ愛を贈ることは とても簡単
でも本当の気持ちを伝えることは
とても難しい
人の気持ちを受け止めること
自分の気持ちを伝えること
これが果てしなく難しいことだと気がつく
なぜ ....
◯
青い、窓は6時台、大きめ自動車/の過ぎる音、宅配、動き出す鳥たち、
短いリズムで返答、背中に抱えてる物差しを長考、
誰を、誰が始めたっていいだろう、次の行く先では、誰だって、夜に、いなく ....
遺影と目が合う
私がまだここに在る
万年筆と腕時計の
青青とした言葉の繁みを
刻みつつ書いて行く時を
その者は、見守っている
いまもなお続く道を。
視線は歩む
心の遺伝子を携えて
....
一晩中
瞬き続けた星たちが
あんまり淋しいものだから
朝になると
雪になって降るんだよ
一日中
降り続けた雪たちが
母さん恋しいものだから
夜になると
星になって瞬くんだよ ....
ちいさくせかいがふるえ
てにとるべきわずかな水
ブルーはブルーによって
侵食されていく果敢なさ
声と言葉と三色の悲しみ
ピッチカートで奏でてる
光沢は世界とすれ違う度
美しすぎる晴雨 ....
不思議な
でもどこか懐かしい音楽が聴こえていた
見回してみるとそこは上演前のプラネタリュームのようだった
僕は椅子を後ろに倒して大きな伸びをした
それから暗い天井を眺めて何かが始まるのを待 ....
シャワーヘッドが壊れてしまった
近所のホームセンターに行ったら
シャワーヘッドは陳列棚に見当たらなかった
店員に訊ねたら彼女は
レジを指差して言った
あちらをご覧ください
シャワーヘッドを ....
口の中に何もない 僕は
歩く 夢へ身をひとつに 抜けさせられていく
深海をそうさせられながらすり抜ける
そして 深海として あるがままだ
サメがいるのだろう
悩みには サメではないものも ....
{引用=
鉛色の風が
立ち竦む香りをわたしの額に浴びせる
(さざんか さざんか)
嘘つきたちの赤い舌びらが
一面に敷かれるこのアスファルトの上に
膝をついている、足を汚している
....
中に溜まった水をあけてしまい
(それはそろそろ腐ってしまいそうだったから)
地面をひたひたにしてわたしは
(時々粘っては私の背筋を凍らせるのだけど)
足先でかき混ぜた泥を拭っては
(きっとあ ....
僕は君という詩が好きだけど
僕は君の望んだ詩になれずに
やがて別れの季節は、訪れる。
なにをどうしようと
足掻いても
誰のせいというでもなく
仕方のない、ことがある。
....
このクズって自分をののしって
人に言われる前にダメージ受ける
そんなんで防御になってないよ
あやふやすぎて
みっともないよ
バカじゃねって
つぶやいて自分をなじる
だれにも言われたく ....
小さな風邪をひいたらしくて
けだるくてひだるい
心臓と頭が酩酊メトロノーム
イ単調が異端を打っている
係り結びのおむすびころりん
マインドマップレスセンテンス
こんな日は託卵をたくらん ....
フェンスの向こうで笑ってる
あの人が好きだった
とても高い所でも見てるような
目をして笑ってたんだ
だから
綺麗な帽子が風に飛ばされないように
祈ってた ....
枕の下は断崖
愉しもう
どうせ夢なんだし
私の周りには
赤と橙と黒がある
黒が苦手だったけど
黒は削ると白かった
橙が好きだったけど
橙のお腹は黒かった
ちなみに
赤は削れなかった
私は私を削ろうとしたけど
....
えんぴつを握る
頭の中の細胞が
一点に集中して
真っ白の世界に
足跡を残していく
それは鏡にも映らない
まぼろしの世界
キーボードを叩く
君の名前なら
....
<風の記憶>
真夜中過ぎの嵐
窓辺で震えながら聞く荒れ狂う風の声
轟々という叫び
揺れる木々の一本一本に
神様が宿っている
翌朝は無残に散っていた
からたちの花
あめかぜの ....
「ゴミ捨て頼んだよ。」
そう言い残し、君は着ぐるみを着て出て行った。
かわいいクマの着ぐるみ…
でも君はそんなのを被らなくったってかわいい
でも会社の上司がクマ好きだか ....
遠い過去への手紙
もう読む事もない
悲しくも
霧雨に霞む道は
落ち葉で満たされて
凍えた指先だけが
取り残された
君の影に触れた
うやむやにしてきた思い
今更になって
胸を締め ....
091214
ガクダン入りの
げんばくあられが
破裂して
自転車3台吹っ飛んだ
お腹がふくれて
パンクした
自転車泥棒追いかけて ....
ほろほろと涙の零れ落ちる瞼に口づけをして、
貴女の苦しみまで、吸い取ってしまいたいのに、
僕はこうして、抱き締めてやることしかできない。
せめてこの温 ....
なんにもこわくないなんて
僕は嘘をついた
こわいものだらけなんだよ
だれかたすけて
なんにもいらないなんて
僕は嘘をついた
なんにももっていないんだよ
とってもさむいよ
どこか ....
クリスマスの精霊
セイント・ニコラスへ、
へいぼんな親の
どこにでもある
ありふれた願い
今年もまた、
クリスマスをいわえることに
感謝しながら
誰もが請う、だから ....
春に分別のない私は
たいせつなものを うしなったそうです
分別のない私はそのことが
自分でもよくわかっていないみたいです
私はそのことが悲しいことを
人づてにきいて悲しいなあと思って ....
宇宙空間では
衝撃波や宇宙線や太陽風なんかは
常在菌のようなものなので
星間ガスでも星でも塵でも
どんどん醸されてしまいます
それがいやなら真空パック
とはいえ
宇宙で今さら真空 ....
地球は宇宙にもうひとつ
見えない月を持っていて
カラーでいうなら緑のクォーク
日ごと夜ごとに呼ばれています
地球の緑は見えない月に
干満自在に操られ
冬至の頃には退いてるようでも
満 ....
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