人間はいらない
ロボットの方が純粋だから
何故生きている
優越感より大事なものを知らないくせに
人の手は器用に動く
それがどうした
人の知能は高い
それがどうした
人は言葉 ....
息を吐くと
白い揺らめきが目の前に生まれ
灰色に少し混じる冬の匂いを
肺へ入れる。
心に溜め込んだ
あの日々の想いとか
全て白い揺らめきへ込めて
吐き出したなら
わたし ....
透明な水を見ている
結んでは
ほどけてゆく
深い約束を
水の中に沈めて
透明な水を見ている
僕らまで
溶けこんで
しまわないように
憎悪でベタベタのベロ。
使い捨てられたピストル。
僕の心臓、時計の針が無い。
ネジ曲がったパーティ。
桃太郎が土下座する。
娼婦のかぐや姫。
ハイネケンの瓶でボウリングしあうタヌキとウ ....
洒落た言葉で
君の夜が過ぎていくのなら
体を時々
すきま風が吹くだろう
飾り付けた言葉は時々
心を装うよ
夜にはそんなイミテーションだって
必要だったりするよね
僕 ....
星をたくさん数えた
あれがヴェガ あれがアルタイル
星をたくさんおぼえた
そうして星をたくさんつなげていけば
いつかきっと
きっと
出会えると
数えきれぬ星のしたで
....
息が白くなったら
アンタの湯たんぽになったげる
なんて、ないしょ、ないしょ、
鋼鉄のブリザード ザン ザン ザン
とレールの上をすべるように走りきて
重いこころ重いからだ思い 思い 残
しばらくして夕凪のような沈黙に抱きすくめられる
微笑して降る冬の夜の霧雨
寒さ ....
あなたから
ことばがとどき
かえしうた
あなたから
詩集が届き
ひもといて
活字の黒と
余白に酔える
あなたから
おもいがとどき
詩を書いて
おもいつおもえ
おもわれし ....
僕は言葉ひとつ
夢にできたらと 声に出す
僕として
僕に対して 断定している
詩んしな人たち
詩たがる人たち
あしたあいつにことばちあたれ
なんのために詩を書いているんだい?
理屈はないか
詩るべなき道に咲いているのは
詩くらめん
いわゆる
{ルビ詩=う ....
元気が出る
脳をいつもと違うように使える
冒険の話しでっす
小さな恋のピエロ
おしゃべりな小鳥がささやいてくれる歌の詩は、
自然の季節が 巡る 喜び
うれしい話を集める コ ....
職場で叱られそうになって
動悸がしても
南無南無南無と口ずさむと
意識が現場から逸れて
少し楽になる
幼い頃に
母に連れられて寺に行き
大きな仏壇の前で
毎日題目を唱える
そうい ....
このまえ見た夢の話だ
二日続けて同じような夢を見た
ひとつめの夢は
小五の息子が妻とタバコを吸っていた
それをとめようとドキドキしながら叱ろうとしていた
ふたつめの夢は
信頼してい ....
世界は汚い
人間は醜い
だから毎日が嫌い
嫌い嫌い全て嫌だ
つまらないし
せつないし
孤独だし
でも
汚かったのは周りじゃなくて
きっと自分
....
{引用=
私はいっつも赤いマフラーして
私はいっつも赤いヘッドフォンして
そんで黒い服ばっか着とるんやけど
それはなんでかってきかれても困ってしまう
赤はずっときみの色やし
....
幾等泣いたら、
君を傷付けずに済むの?
夢のような言葉を吐いて、
ゆらゆらとたゆたう。
どれ程言葉を削ったら
君を泣かせずに済むの?
待って欲しいなんて云える筈無くて、
涙に溺れた。 ....
お元気ですか
私はとても元気です
私の住んでいる街は今
イチョウがキレイです
上を向いても
下を向いても
黄色です
これで歩いている人が
黄色だったら笑えます
前 ....
輝く人に、憧れて。
それでも私には、何も無くて。
何も無いまま、こんな所まで来てしまっていて。
これからの私に、何が出来るだろう。
ごちゃごちゃと、色んな想 ....
頼みごとをする前に
ちゃかすのはやめてよ
頼みごとをした後に
抱くのはやめて
どうせいなくなるんでしょ
どうせ出て行くんでしょ
止めようなんて思わないから
黙って出て行って
最 ....
むらさき色が歩いてくるどうやらここまではこれないようだ
耳がスピーカーから逃げたがる愛とは素晴らしい愛とは素晴
らしい賑わっている壁を通り過ぎる人並みが人ごみになるまで
あと何分くらいだろう何や ....
なんで愛されないといけないの?
そうきいた少年は歩きながら振り向いた
なんでなんだろうね
おとうさんはよそ見しながらこたえた
なんで愛さないといけないの?
そうきいた少女は走っていってし ....
空の写真を送ってくれる?
たとえこの空を見上げても、
繋がった空だと知っていても、
天気が違えばきっと、ほら、
心は心許ないし、
天気が揃えばやっと、ほら、
心細さが吹き飛 ....
今この瞬間が
ものすごい速さで反復され続けていくので
すっかり気の抜けたビールが
待ちくたびれたまま蒸発していく
深夜2時の居酒屋
鶏や豚の脂でべたついたテーブルの上
今この瞬間に
きみ ....
水銀の雨が地面を潤し
地中に浸透し
しきれない分は溜まりを作る
今は冬篭りの季節だから
昼間は寝ている
一匹のケモノになって
陽の光の届かないところで
身体を丸めて眠っている
....
猫ってのは厄介だ
初めから詩になっちゃってる
サーカスってのもそう
初めからそうだ
銀蠅
なんてのも案外
詩になっちゃってんのかもしんない
けど僕は
猫の ....
寝れない夜は
眠たくない夜は
聴き飽きた音楽と
読み耽る文庫本
イメージのその先に
詩を書き留めた
堕ちてきた空の浮遊する曖昧なままの姿で天使は悪魔に恋をしてしまったと呟いたのを聞いたんだ太陽の熱に冒されてしまった頭じゃなにも考えられなくて大量に流れ込む情報の波に飲み込まれてしまうだけの姿を思い浮か ....
ある国に住んでいる悪魔が
ある教会の美しいステンドグラスとオルガンと聖母子像と黄金の鐘と
そこで毎日祈りを捧げている敬虔な神父を激しく憎んでいた
彼は日が暮れると宵の明星、魔王に誓いをたてた ....
いいところに家を買って
いい間取りで
いい家具ならべて
いいおんなと
いいお酒
いいグラスに注ぐ音
いい暮らし
いい気持ち
空は天気で
夢ひとつ見ない
借金など
返すつもりもない ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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