甘い歌を繰り返してよ
甘い夢を繰り返してよ
気が済むまでどうぞ
気に病むまでどうぞ
凍てつくようなゆうべの空に
指をはなれた蝶が飛ぶ
ふわり
ふわり
ゆらり
ゆらり
旋 ....
「満月に吠える」
夜中眠りに就いて初めて裸を曝す
歪んだ時系列を跳ね跳び
活きた清涼水を次から次へと浴びる
そして吠える
自分の闇に悲しく浮かぶ
黄色い満月に
「手紙」
....
自分の世界は
心のどこかで 終わっていく
求めることなく追いかけさせられた
流行歌なのかもしれない
虚しさだ
霞の色ですらない休日だけが
立ち止まろうとして 這っていく
景色ですらな ....
誰のための言葉かは
ずっと前から分かっている
口が、いつの間にか
真っ白な糸で縫われ
まるで自分のものではないようで
可愛い動物たちが
牙をむくのが怖い
客は
お金を払わないことで ....
昔から見た未来
つまり今のこと
海の暗がりで
7つ7色の火花が散ったとき
男がうまれた
湖のほとりで
百八つの火が消えたとき
女は立ち上がった
湖にうつった月の上で
2人 ....
俺は愛人にロープを買ってこいと頼んだ
じぶんで買うのが恥ずかしかったからだ
いや、正確にいえば
恥ずかしさに耐えるストレスを回避しただけの話だ
愛人はコンドームとロープを買って
俺の部屋 ....
眠たさを誘う 五月の街
Market Street 1200
サンザシの木がほこらしげに 赤い花を咲かせていました
通りを染めるほど 目に映えるほどに
歩きながら目にできる家々の
フラワー・ ....
10、9、8・・・
私、アナタの唇に指で触れて
7、6、5・・・
指先から溶けていく私を飲み込んでしまって
4、3、2・・・
ねぇ、細胞ごとアナタとヒトツになって
....
お湯をためて
お風呂にはいろう
こんな寒い日は
引き出しの奥の
バスキューブを砕こう
お湯があふれないよう
10分おきに見に行こう
いつもシャワーで
カラスの行水
今日は人並 ....
{引用=
音源:http://www.myspace.com/slymelogue
}
だいじょうぶっきょう
しょうじょうぶっきょう
なんまいだ なんまいだ タンザニア
あなた ....
{引用=
(音源:http://www.myspace.com/slymelogue)
}
二人でいると、ワリカン!
笑顔はぽかぽか デートはわくわく
トトロみたいな お散歩 ....
カワカミさんと
カワムラさんに
会いに行ったら
どっちがカワカミさんで
どっちがカワムラさんか
わからなくなってしまった
カワカミさんとも
カワムラさんとも
酔ったついでに
チューを ....
お葬式に行った。
友達のお母さんの。
泣いてる人は沢山いて、
あたしのお母さんも、その隣の知らないおじさんも
こぼれる涙をハンカチでぬぐっていた。
あたしは何故か泣けなかった。
....
終わりにむかって
死んでいく、
雪夜
沈んでいく暗闇の底から、すべての
孤独から切り離されて、雪夜
君のために奏でたい旋律
風に吹かれ 運ばれ行け
重い鞄を負って、身動きとれずにいたね
君はいつも悲しそうで
何かあったの?なんて聞けずにいたんだ
君の心を砕きそうで
あれから何年の ....
探し物
タンスの引き出し
ベッドの下
高いところ
低いところ
見つかるかな
私の充実
涙もろくなった
信じられないぐらい
俺は涙もろくなった
ひと昔前なら馬鹿にしていた類のドラマでも
ちょっとしたシーンで泣くようになった
みんなももっと涙もろくなればいい
いやもう涙もろい社 ....
風はやさしさを変えてゆき
川はかなしみを変えてゆく
それを見下ろし
空は一刻として
同じ色でいられない
少しばかり歳をとった
坂道で息切れし
否応なしに立ち止まり
見上げること ....
今年が終わる前に
新しい年が開ける前に
箸を一膳お互いの為に買いにゆきましょう
毎日の食事の後に
台所の排水溝へ流れる水に身を投げたくなったら
箸を渡して橋にして
また戻ってこ ....
仮想に反してこの身から
塗装が剥がれ、築いていた
理想は脆くも崩れ去り
夢想の花は散り吹雪く
火葬を望める関係に
悲壮を添えて立ち尽くす
舗装は要らない、この道に
帰巣できるよ、ただ ....
水曜の午後、学校をさぼって
僕は君に会いに行った
西武線の黄色い電車に乗って
買ったばかりのヘッドフォンの内側で
ポール・マッカートニーは叫んでた
Maybe I’m a ....
皺だらけの制服が慌てて機械に手をかけ男性が隣の河に歩いていこうとするのを見てより向こう側へと押しやろうとするが既に警告音は脚に見えるくらいにまではっきりと その手にした構造には蛇や削岩機が練り付けられ ....
2008年から2009年に変わる日
あなたと行った初詣
寒い中でも人込みが出来て
手をつなぐ口実が出来た
あの時引いたおみくじ覚えてる
偶然か何かで二人全く同じ小吉
待ち人、来るが遅し ....
なんて自分勝手な人間が多いのだろうと、思う
だけどそんな自分こそがナルシスト
自意識過剰
被害妄想
この二つはとてもよく似ている
人の振り見て我が振り直せ
本当にその通りだ
他人 ....
お囃子が始まる
和太鼓/篠笛/摺鉦が
絡み合って
今日は表彰式のアトラクション
小さなホールに響く音は
ことのほか大きく力強い
お囃子の調子に乗って
繰り広げられる足踊りは
艶 ....
目覚めると窓の外で
半月から黒い糸が遠くに降りていた
糸の先を追って家を飛び出すと
町から外れ 草原に一軒ある
家の煙突に続いていた
窓をのぞくと中から
「お入り」とおばあちゃんに言われた ....
ハワイは1年に3cmずつ
日本に近づいてるんだって
と君がいう
うん、いいね
とぼくたちは笑う
9才の君が
どんなに長生きしても
せいぜい3mか、そこら
それでも
いいね、とぼく ....
いやいやを するように振った首筋に
雪が 降りました
降っています この街に この道に
あなたの足跡が 残っていればいいのにと
探しそうになりました
行ってしまった
あなたはもう見えな ....
かたりかたりと音をたて
狂った万華鏡よ廻り廻れ
出逢いの春
交わりの夏
疑心の秋
壊れた冬
色褪せた四季模様は網膜を焼き
僕の零す涙がそっと赤を添えた
ぼくらの記憶は愛かも知れない
再会してしまえば
ぼくらの記憶は愛とは呼べなくなる
ぼくらの赦されは
記憶であることが条件なのだ
胸が騒ぐけれど痛いけれど
ぼくら ....
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