いうなれば愛は無限の
ススキのなびく秋の平原で
近く遠くチラつくフィルムのフリッカーを
懐かしく水面に浮かべて掬う
木漏れ日はマンションの壁を暖める
窓枠は世界という景色を作品に仕立て上 ....
ただひたむきに絡み付いて
あなたから目をはなすことができない
気がつけばそれが恋であり
未来はいつも平原に気弱な月を浮かべている
愛され方と愛し方
運命に翻弄されて偶然に出会う二人
も ....
ひとつの言葉は、百のことを伝え
百の言葉は、ひとつのことも伝えない
そんな わたしの言葉
ハローハロー
こちら地球から
あなたに伝えたい
ハローハロー
言葉がある方が不自由だなんて
実際は間違っている
ハローハロー
私たちは
とても便利な道具をうまく使い ....
こおりづけの夜が明けたら
あてどない君のくちびるにキスしよう
果てしなく遠ざかってゆくあの空と
まやかしのあなたの正しさを
どこまでも信じてゆこうとした
僕の未熟さをどうか、つまびらかに解き ....
母は強い人だ
私は母から生まれたのに
なぜ強くないんだろう
なぜ母がすきになれないんだろう
母は私がすきなのかな
母は私を愛してるのだろう
いつか帰った部屋に母がいたことはなかった
....
あいがあふれてる
すばらしいすばらしいこの世界で
ぼくはずっと、
反抗期でありつづけたい、と思う
瀬戸内海とは違う海
海は女性である。
船から見る雲が美しくてコルクの蓋の小瓶に
唄とまりもとレースと子馬と宝石
海水を注ぎ瀬戸内海に。
配達。
女性が いいはなちました。 ....
ここから先は
明かりを消してください
この洞窟の中に
外の光は危険なんです
進む方向に困ったら
薄い青い模様が
より目に浮かぶ方に
歩いてください
そうすれば
そこにたどり着きます ....
防砂林ごしに轟音がしていた
飛行機の離発着のような音だった
愛人と犯罪を完遂したあと
手をつないで夜の海岸に出た
防砂林をぬけると
轟音の正体はやはり海だった
死ぬ ....
最終電車。降車する人の群れ。渋谷駅へ向かうホームの光は消されている。
最終確認をする駅員の姿。
電車から降りる。込み合った車内ではうまく呼吸が出来ない。人の波から外れて、立ち止まり、呼吸をする ....
ああもう
冬は憂鬱な季節だというのに、発狂しそうな私がここにいるのね
あなたが好きだとか、そんなことを言えるほどにあなたのことを知らない
あなたを好きだと言ってしまえば、私の好きはウ ....
◆side B @ 少年。
背伸びをして、やっと見えた窓の向こう。
あまりにも素敵だったから、真似をしてみたんだ。
見つかったらママに怒られるかもしれない後ろめたさと ....
上辺だけでの会話
踏み込むには弱すぎて
疑問文で伝えるメール
返ってくるのは当たり前で
名前を呼んでくれたとか
喜んでる顔が見れたとか
そんなのどうでもいいんだ ....
生まれ落ちた瞬間から
選択の道を歩まされ
自由の名の下
出来すぎた答えを選び取る
そこに自らの意思が存在すると
誇らしげな顔をして
疑いもせず
手にしたものは
求めたもので ....
木漏れ日がふたりの影を白くさせていた
背の低い常緑樹のしたで
ぼくは自身の人生の蹉跌を話していた
きみを否定するような言い方で話していた
ぼくはじぶんの私利私欲に胸を焼かれ ....
のぼせたわけじゃないんだよ
つい沸かしすぎた湯が
総毛立って縮こまる私を
ひとときたりと忘れぬよう
きつく抱いて締め上げるから
ほんの少し恥ずかしかっただけ
少女の頃に見たきり ....
車が三角になって走る
首の太い太陽が 時間の想い出の中で
約8つ転がっては過ぎ 人びとのオシリの穴から
『あそびは オワリ』 のうんこ文字が綺麗に出 ....
あまりに寒いので
コタツに入ってみかん食べながら
明日の自分がどうなるのか
漠然と考えていたのです
どこにも居場所がないような
そんなどうしようもない気持ちの午前1時
返ってくるは ....
{引用=
クリスマスイブの夜、
京介くん(以下K)は部屋にひとり、ベットで、うとうと。
サンタクロースを待ちながら眠い眼をこする。
サンタさんが来るまで起きていたい、そんな子供。
}
....
家に帰っても会社員の彼は
パソコンを叩きながら
テレビを見ていた
番組では
「本邦初公開
自分を捜しまわる日本人形」と
画面の端に銘うってあった
スタジオに
日本人形の入った ....
萼には永劫の接吻を
際どかった昼間の送り仮名には微笑み二乗の反語法を
埋もれかけた墓標には遠い遠い潮騒を
聖なる人よ
二十一世紀初頭のこんな夜にもまた
星は星をちぎりながら
生まれ来る ....
彼の欲しかったのは 身体
彼女の欲しかったのは お金
彼はそれを愛情と呼んだ
彼女はそれを愛情と呼んだ
愛情が破綻した、と
誰かがつぶやく
そうだろうか
天秤が
破綻したの ....
何にもない手に
何にもない 手の
あるべきではない 手の存在の彼方で
僕は憧れた
女にさせられていた 響き渡っているのだ
響き渡っている女の風が 音に
そんなふうにあるのは
音の流 ....
何もない手に体の街を
歩き指先のどこかへと
そこで口先だけが爪を
何にもないと舐め
噛んでいる街を
夢にさせられている
ボーリング場の
すり抜けていく並木にぶつかる
今宵にみる月は
夕暮れに傾いてゆき
三日月ゆらゆら
縄をかけて揺れていよう
マティーニをかたむけ
かりりと齧るオリーブ
あ酔っちゃった
こぼれていく輝く液体
おぼれていく私
....
「おじいさん こんにちは
また会いましたね」
おや あんたかい
また会ったね
「こんな坂道で
今度は何を拾ってるんですか」
おったまげたねぇ
分かるかい
....
形式だ
内容だ
またそんな話になっちゃって
僕はまた
形式より先に内容が
ア・プリオリに存在してるかのように
素朴に信じちゃってる人
なんてことにされちゃってる
....
綺麗に裁断された
紙の断面
断ち切られた時間
断念すら出来ずに
それは終わっている
紙を裂く
切られるのではなく
引き裂かれ
解れた一本一本の繊維が
神経のように露になる
ながいあいだずっと 知らずにいました
それに、どんな意味があるのか
気にもならなかった
Spirit of Christmas
けして一握りの人たちのために あるわけではないのですね
....
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