ことば
この言葉
遠い言葉
声、言葉
遠い声、言葉
届かない
届かずにとどまる声
言葉、超えたらば
超える言葉
超えて届く声
孤島へ
言葉、孤島へと届く言葉
声、孤島へと超えて ....
誰か
私の取扱説明書を
作ってください
自分でも
使いあぐねているのです
ほうっておくと
女の身体ばかり見ています
注意しないと
非常識な論難を始めます
制御しておかないと
い ....
首のつけね
吸い込んだ
くうきに
想像する
わたしは
かすみのかかった記憶に
繋げたがってる
たぶん
ふゆのさむさに
よりそうんだ
って
言うのは
あまやかなよるを
なでまわ ....
年賀状でも書こう と
去年もらった賀状の束を
取り出し 眺めると
ああ そうだったな
みんな やたら
夫婦で それに 間に
子どもをはさんで笑っている
そんな写真のわきに
おめでとうご ....
沈んでは浮かんでいって、
浮かんでは沈んでいって、
君のことなら知りたくないよ
愚痴ばかりが飛び交って
優しい言葉が欲しいだけなんだ
君は僕に頼らなくてもさ
....
「大丈夫?」って聞かれたら
いつもみたいに平気で嘘つくの
「ダメみたい」って愚痴ったら
あなたは何をしてくれる?
義務感みたいな優しさで
心が満たされるのは
私 ....
雨が通った街路樹の
匂いを胸に吸い込んで
自分の命に響かせる
同じ命に響かせる
冬がなぞった川沿いの
倒れた花に指添えて
季節という名を染めてゆく
冬の肌に染めてゆく
生きてい ....
R.S.V.P.
それは、きっと
一つの世界の終焉
幕がおりてしまえば
手の温もりをさぐりながら、
かわらぬ笑顔が
かえってくるのに
人のさわがしい声ばかりが
するのです
重 ....
私の気持ちに
気づいてください
ときめく
この心を
受け止めてください
あなたのことが
知りたい
私に
もっと
もっと
気づいてください
どんなに
遠く
はなれても
僕たちの
友情は
変わらない
なぜなら
僕たちは
固い絆で
結ばれているから
わかれても
ひとりになっても
僕たちは
いつも
一緒だ ....
幼い日の
みんなの
ひとり
ひとりの
それぞれの
顔が写っている
あどけない
いろんな
表情だ
夏の
日差しにも
寒い風の中でも
みんな
まぶしく
輝いてた
....
エシャレットを植えたのだが
ワケギと見分けがつかなくなった
どうでも
日本の食卓にあがるエシャレットは
ラッキョウに土寄せをして
軟白栽培し若採りしたものらしい
タマネギもペコロス ....
あなたのなかに見たのは
愛しい共通点なんかじゃなく
自分への甘えだった
このまま前進できないでもいいんだと思いたいだけだった
成長することから逃げたいだけだった
二人が一緒になっ ....
交通事故で皮膚をなくし
隠れていたヘドロが
全身にあらわれた患者が
急いで運ばれてきた
口の中にも及んでいて
のどまで通った管で
かろうじて息をしていた
時間は一刻も無駄にできず
....
夜はもう星を睨まない
素晴らしい調和が
海のようにやってきて
空と地上とが
反転する
ここで重力が
反対になり
私たちは
みんな振り落とされるだろう
黒い宇宙が
波打つ ....
スタート。
ゴール。
合理性。一つのしぐさで結ばれる、線。
計算式。
3分の1。
3cmと1cm
1cmと0.33333333・・・・・・・cm。
点は何もあらわさない。 ....
お前もういいよ
。
面倒くさい
。
くたたびれれるふつつかよい
ぜんぶ演技だとよく言えますね
僕はお茶が好きさ
WHILE nowlow < うんざりするまで ....
壁の土がぼろぼろとくずれてきた
かつて誰かもこの壁をにらみ
抜け出そうと足掻いていたはずだ
僕は透明なチューブの中に住んでいる新種だ
外の世界は吹雪 街路には名前の失われた
作家の墓碑銘 ....
冬の風ふく日だまりは
とおい微熱の少年時代
汚れの意を知りもせず
光は淋しい洞窟だった
ああ、12年年3万人の自殺者が
記憶のように消えていったのです
それを恥じずにいられましょうか
....
なめらかで でこぼこした白いチョコレート
クリスマスの朝に
君のために歌おう
何千キロ先のどんな場所
数百のことばがある国よりも
君と過ごした空間の方がインスピレーションに良いねと
分かっ ....
世間の人達が羽を伸ばす年の瀬も
僕の業界にとっては一番の書入れ時
子どもの頃憧れていたサンタクロースの
格好になって今夜も仕事は終わらない
一緒にいられない君は理解しているって言ってたけど ....
顔が浮かんで
さして消える
声がひびいて
なでられ眠る
夜はくる
陽がさして
吸われて
涙は枯れる
なめて、育つ樹
夜は湿らせて
しめて
息をつまらせる
もとめ ....
どっかの世界の廃校に
1人のカラスと1人の死体と1人の人間
ほこりと湿気とパステルカラーな思い出がまじって
視界をぼかす。
誰のせいだ?
いつの間にか水の中でえら呼吸
真っ白い雪は夏に ....
蠢くものでありたい
食い尽くすものでありたい
這うものでありたい
啄ばまれるものでありたい
花から花へと飛び交うものでありたい
土や水や植物やコンクリのあらゆる表面を
逆さまにも垂直にも歩 ....
父と母が男と女だった頃の年齢になった私は
父とは他人になり
母とは どんな関係になったのかな
私の中の父を見て
私に挑んでいた母だけど
天使のような姉のことを
障害者の姉の方って呼んで ....
やわらかく続くハーモニー
少年たちの限りなく澄む世界
ヒトになる前の天使たち
存在は歌でしかなく
知る人だけが届けようと
果てない暗闇のむこう
無名の星たちの
....
聖なる夜の歌が聴こえる。
星々が「おかえり」と囁いている。
舞い降りた彼の元へ清廉なる粉雪が降りそそぎ、
母なる大地の息吹きが彼の頬を撫でる。
此の日の ....
私の内側には、聞いて貰いたいことばかりある
私の頭には、聞いて貰いたいことしかない
僕はクリスチャンでも
ブッディスタでもないけれど
聖なる夜が一年に一回や二回位
あったって気にしないさ
だからクリスマスは嫌いじゃないよ
むしろ感謝してるよ
君と何 ....
やっと年に一回の
大江戸花火大会が
はじまった
花が咲き乱れきった後
最後の一発があがった
花火職人の与作は
世間から
つまはじきにされていた
よく肩をふるわせながら
顔を洗って ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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