あてどなく
夜の汽車に乗っていた
かすかな
灯りの
輪っかの中を
はずれ
はいり
はずれ
はいり
気がつくと
小さな駅の
小さな映画館の
小さなスクリーンの
レイト ....
愛しているの
憎んでいるの
どちらも同じ
表と裏の
かたん
とはずれる間抜けな潜戸
街にパレードがやってくる。大好きなパレードがやってくる。誰もいない大通りを人で埋め尽くすために、暗い夜を明るく照らすために、子供たちに忘れられない思い出を刻むために、街にパレードがやってくる。鼓笛隊の ....
最終Rの最期の最期に
棒杭みたいなやつを打ち込まれて
えげつない右を叩き込まれて
トンボ切ったみたいに世界は一回転した
セブンとかエイトとか
神妙な顔で言いやがる
....
声が
微かな
耳鳴りのように
ざわざわ
ざわざわ
実体もなく
手触りもなく
ふうっと
かかる
圧
気圧?
風圧?
「今の 視線は 目の前 の 」
つよく
みる
....
きみのこころは遠くにいってしまった
きみも僕も
おなじ天井、ちがう空の下にあるということだ
こころ
それは時間とにている気がする
誰のものなのかはっきりしないところが ....
【タナトス】
ああ、くちづけて…命の終わりに。
さあ、くちづけて…命があるうちに。
ほら綺麗だろう、月が夜を照らしている。
星が瞬き語りかけている。
....
あのとき踏み切りの前で思いとどまらせたのは
お前の もう帰ろう
というひとことだった
母は繰り返す
私をみていない目で 私を語る
お前はぎゅっと私の手を握り それで私は ....
ワンツ、ワンツ、ワンツスリーフォー!
ハッピーニューイヤー
元気しているかい?
地球は何歳だ?
君は何歳だ?
お酒は二十才からです。
愛し合っているかい?
心を大切にしているか? ....
「前へ!」
人生は一瞬の煌めき
その一瞬に…
無限の可能性がある。
その可能性は〜
君の前にある。
過ぎた過去に、それはない。
可能性を手にするために…
....
ぽたぽた
しとしと
ざぁざぁざぁ
雨が降る
雨が降る
天(あめ)が降る
それは那由多の禊水(みそぎみず)
はたまた無限の荊の矢
あぁ主よ
これは我 ....
「ひさしぶり。元気だった?
こないだのアレ見た? すきだったじゃない。
じゃあ雑誌は? ずっと買ってたよね。
突然バックパッカーになったりしてさ。
・・・え? あた ....
生きている と
声高にわめくな我が身よ
それを見守ってくれる
その影も知らずに
ここにある と
つきだしたその背には
みんながくれた翼があり
風があるのだから
ひとりだ ....
色の海で泳ぎたい
きっとおれはちょっと溶ける
肌の外側がピリリと感じて
いくらか色が落ちてしまう
肌が白くなる
だけど知ってる、中身は{ルビ闇=くら}い
心臓から黒が染み出して
いつ ....
僕のこの眼が意味を失しても
君は綺麗な声で唄い続けてよ
逃げ水のような明日だとしても
脈の鳴る場所へ潜らせて
この景色が終わりに向かっても
君の幼げな声で示し続 ....
ミサンガが切れたら願いが叶うんだっけ?駄目なんだっけ?
いずれにせよ食堂の箸が唾液で洗浄されてること、それを僕は知ってしまったんだ
彼の言葉を信じてここまで来た
が
彼の運転するミニの後 ....
らんらんらららんらら
波長滅茶な色蝶(しきちょう) ひろがる
テキメンに君を支配する起源 意色(いしき)の羽で飛ぶ。
闇夜の渦ツー。君へ打つツー。
信号ひびきわたる ....
春を待っていると
春になめられてしまったり
春に足もとを見られたり
春にうっとうしがられたり
そんなことになるのかな
春とボクは
いったいどんな関係なのだろう
....
そっと
静かに卒業した
生きるを卒業した
はかない時間の中で
どんな思い出を抱えて
卒業したのかな
きっとありがとうって言ってるんだよね
ありがとう
また逢う日まで ....
ぱくぱく金魚は
今日もぱくぱく
限りある水の中で生きるの
水中から見た歪んだ姿
名前は知らない 君は誰?
沈んだ餌はやがてふやける
ゴミになって藻が生えて
僕の生活スペー ....
突然
彼から
電話があった
「君とはもうこれで終わりにしたいんだ」
彼は
新しい人生に向けての
旅立ちのために
夢実現のための
努力をしてみたいと言う
「君と今までのことを
....
どんな時も
あきらめないで
前向きに
自分のために
戦おう
君は
ひとりじゃない
ひとりぼっちじゃない
君のことを
わかってくれる人は
どこかにいる
どこかで
暖かく
....
雪虫が渡ってとまる
制御盤のなかで
秘かに育つ樹がある
ひとの思いはよそごと
基板のうえに銀の枝を広げ
青い火花を散らす
雑音に紛れて吐息
ことばは自生される
透視図を ....
泣きながら
教科書を
破った
辛かったあの日
強くなった 今
どれもなつかしい
他人にも
自分にも
素直になれない
くやしくて
やさしさって
思いやりって
なんだろう
自 ....
なしという続きのために
削られても消えない
かけらが つながらない線に渡る
後ろ指にかけられた
時計のガラスが見送る
つむれば目が見ていく 心細い幸せ
畳みに けばだつ痛みに
染み込んで ....
お祭り好きの
よさ子の得意はツッパリ技
正々堂々と汚いことなし
売られたケンカに
ツッパリ続けて百戦百勝
ケンカの後は友情の握手
この前
八百屋さんの
「お嬢さん
きれいだから ....
あごに手を触れると
地図のようにひげが生えていた
道に迷いそうだったので
ふとんから抜け出した
トイレのドアがパタリと閉じた
目を上げるとまた
パタリと閉じた
天井に三日月が掛かって ....
夜は沈黙の代価で震える
いとしい
くるしい
あさましい
そういう感情の化合物で
誰が誰を傷つけるか予想できないから
おいそれと名前を用いることは出来ない
手前にはロック以来の経験論が ....
最後に残るものが
せめて
無垢であればいいと
ふぅーと
ゆっくり一息
そうすれば
また最初から
始められるから
笑って
わらって
かつて人だったものたちの
声に耳を澄ましている
繰り返される
波の音は
そのようにも聞こえ
バスは子供たちを乗せ
茜色に染まりながら
海岸線を通り過ぎていく
....
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