大晦日に体調が急変して 
救急車の中で息絶えた友の 
告別式が行われた一月九日 

遺影の中から 
微笑む顔も 
棺の中に 
花を置いても 
まるでフィクションのようで 

制服姿 ....
有って無いもの。
糾弾と依存とを行き来して、
「ぼくら」はどちらの虜囚だっただろう。
吹きさらしの冷たい玉座に
老いた王子は逃亡の果て 独り帰り着く。
だがそのとき再び、
冬のおそい夜明け ....
ある日マザーテレサは 
旅先の列車の中で 
(貧しい者の瞳に、私がいる・・・)と囁く 
不思議な声を、聴いたという 

もし、人生に幾度かの岐路があるとして 
私も夜の{ルビ静寂=しじま} ....
斜めの方角からきた野心に貫かれて
私の正義は枯れてゆきました


たばこのぽい捨てなんて注意できる勇気はない
路上に捨てられた吸殻も拾えない
潔癖症の私にはふれることができない
自分で ....
上には上があるという
横には横があることを
だれもちゃんとはわかってない

並ぶってことは重要だ
生きることを認めることだ
同じ地球の同じ場所に
並んで生きるということだ

上には上 ....
空からおはじきが降った日
小さなうさぎが
震えていました

太陽の光を反射して
おはじきはキラキラと
七色に輝き
まるで
世界中の命のようです

皆は我先にと
おはじきを一つ受け ....
表現の他人の物体の
無の自分の声の
光の誰の先生の
ワイパーの病気の体の辞書のメモの
太陽の口の調子の
懐中電灯の落下の
人の口の
影の暗闇の体の腐敗の自由のアメリカの
誰の日の
女 ....
俺は俺だ
俺よ 俺の俺だった俺に 俺だ
ああ俺は そして俺であることで 俺に俺はー 俺の
でも、俺なのだろう 俺だ
俺ではない 
俺はこの俺ではない 俺の でも俺ではない
俺は ああ 俺だ ....
                100110



あら! ほんと
見ない振りして
拾い上げては
背中の屑籠に投げ込んだ
モク拾いの場面を演じて見せる

一本3.5円の増税 ....
 
 
朝まで降り積もった骨を
川へ捨てにいきます

冷たく軋みながら
空の色が
川下へ流れていきます

家に帰ると
また同じ数の骨が
降り積もっています

はる ....
{引用=

大さわぎでなく
ゆっくりと歩む
足の裏に感じる砂の感触を確かめ
けして温かくないけれども
柔らかく反発してくるようなそれを
一足一足 注意深く進まなければ、
見逃してしまう ....
 名もないような
 草花があるのだろうか
 たとえ雑草にしても
 知らなかっただけなのに

 心にとまったなら必ず
 名を呼ばねばならない
 気にとまった草花の名を
 知らなければそれ ....
誰が好きですか?
誰かを愛してますか?
愛している人に何をしてあげられますか?
自分ばかりを見ていて欲しいと思っていないですか?

きれいごとで片付けますか?
きっと役に立つと思ってますか ....
風のなかを歩いている

雑踏とおなじくらい孤独だった

見えないところで会話を重ねた

愛は合法的な欲望だ

許された者たちの欲望だ

性の痛みや快楽とおなじくらい

傍観者が ....
いやな雰囲気で目覚めるのはよくあることで
なんとなく被害者めいた気分で体を持ち上げる
騒々しい光が 厚いカーテンを押し退けようと疼いている
ぼんやりとそれを見て
胸のした揺れる 赤い実に気付い ....
さかしらだ
さかしらな心だ







酩酊した夜道を
歯を食いしばって四肢を伸ばす
いまはもう動物
だって理性をどかした頭は
澄み切って○○を剥き出しだ

街灯も薄ま ....
あなたに似た重みが左腕にあります。
抱きしめられないのは身体がないから。

二月の雪を待つベランダから一月の雪に砂糖をふりかける。
スプーンで掬うことに泣いてしまうひとがいるな ....
正確に、触れる
手を
失って、雪が降るように
眠る、かの詩行を
思い出して、正確に、見る
目を
失って、雪のなかを
行く、すべての孤独から
切り離されて、孤立、
蝶番が外 ....
しずかな星のみちゆくみち
ここ
その道に振りむけば
また
かえってゆく者たちも
うつくしい

魂を彩れば
彩るほどふるえた
色とは
光のこと
ひかるものはみな
震えるのだから
 ....
きみの傷を食べたい

手にとって口を汚し

きみの痛みと同苦したい

冬の帰り道

きみを拉致しにゆく

きみを殺しにゆく

ぼくらはちがう空の下を歩いている

月の満ち欠 ....
 あえてお前を
 醜くフォーカスしてみる

 黒い茨の群生に
 赤紫の
 腐った断崖
 生命の
 惨めな瘴気を湛えた泥濘

 あえてお前の
 社会的経済的背景を
 想像してみる
 ....
帰巣本能とはなんだろう

なんのたとえ話なんだろう

いったいどういう宇宙を

ものまねしているんだろう


時間は帰巣する

宇宙の果てより始まりのほうに

ぼくは惹かれて ....
変わらない景色に馴染めなくて
冬の雨も相変わらず嫌いなままだ
冷たい言葉遊びに対して
拒絶という、純粋すぎる答えを与えてくれた
微かにも願ったことがあったなら

さらば、青い花


 ....
夜のベランダでぼーっとしたよ
星の光がコツコツ瞬いてる
これまでの歴史の足跡
それは波飛沫みたいに
満ちてはじけて消えてった
あまたの魂

夜の電車に揺られてぼーっと眺めたよ
高速道路 ....
 
なんということはありません。

人はみな、「死に時」に向かって生きているのですから…

日常は、「死に時」に向かって時を刻んでいるのです。

セレブもホームレスも誰もの日常がそうなの ....
部屋に雪が積り、川が流れている。真っ白な部屋で僕は一人、翼をもいだ。
君の背中に僕の、羽根を付け足して、人差し指で星を描いた。
人魚姫の石化した歌。ぼくらはきっと、石に戻れる。
空から石が降って ....
かつて見たことを撒き散らす
夜の遊覧船
僕は見ていた
幸先を試す
二人の老婆を



花だけを手折り
匂いにとらわれ
忘れてしまっていた
胞子状の軋轢



長い道の ....
寝返りをうつたびに冷やされていく
わたしには
チョコレートの甘美さも
ふとんのかび臭さもおんなじ

上手におよがしてください

貧しい味覚でもって
あなたがたいへん口に合うのです
は ....
この人は知らない人だ
目の前の
恐らくタイプであろう人を見ながら思う

いつからすり替わったのだろう
この前まで何もかも理解し合っている人だったのに

もうあの人はいないのか
残念だ
 ....
汽車
ぽっぽっ
しゅー しゅー
ガチャン
連結器は磁石でした
ゆるくて時々脱線しました
木工ボンドがあちこち
はみ出してました
そんな時代でした。

汽車
ピィィー
ぽっぽっ
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
遺骨の前で ー詩友の告別式にてー 服部 剛410/1/10 21:30
正しい森都志雄1*10/1/10 21:29
(無題) 服部 剛3*10/1/10 21:10
喪に服す朧月310/1/10 21:05
地球の輪710/1/10 20:27
おはじきミツバチ14*10/1/10 19:56
表現番田 010/1/10 19:29
君?010/1/10 19:28
こいあおあおば2*10/1/10 19:28
冬風小川 葉310/1/10 18:36
Blue Heron月乃助18*10/1/10 17:20
名を呼ぶ合歓木310/1/10 16:41
臆病者仁惰国堕絵師3*10/1/10 15:12
風のなかを歩いている吉岡ペペロ210/1/10 15:08
赤の缶詰杠いうれ110/1/10 14:58
ヤモシレヌ靜ト110/1/10 14:42
ピストーおっぱでちゅ...310/1/10 14:30
正確にこもん310/1/10 14:20
_石黒210/1/10 12:54
哀歌吉岡ペペロ310/1/10 11:52
藪木二郎210/1/10 11:18
宇宙のものまね吉岡ペペロ310/1/10 9:35
さらば[group]中原 那由多10*10/1/10 9:14
灯るリタ。010/1/10 8:35
死に時籠球太郎010/1/10 8:14
#バースデイ[group]岡崎師310/1/10 5:40
ネグリ真島正人3*10/1/10 1:40
わたしの海は盲目アオゾラ誤爆210/1/10 0:35
時間一華010/1/10 0:20
汽車とおでかけくろねこ110/1/10 0:05

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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