失う
中と言葉を だろうか 失う
風の言葉の
僕にしたためている
眠りに街 落とされたさまよいの
日々は 湖の波
歩いていく筋の形の を立つ
見ていた 白夜の
防波堤を 面の僕 ....
(わりばし一本が化けた女を連れてよその惑星へゴー)
姫、ここは海でござるよ
泳ぎませぬか
きゃー私のヌードがみたいの?
すけべじじい
(わりばしのくせにいっちょまえに…)
....
つたえたい言葉
のぞきこむようにして
きみと喋っている
意識をすぎてゆく
音にかえて
のぞきこんださきには
詩にもならないちんぷな台詞
ばかり
愛してる ....
携帯電話を新しいのに
変えようと思ったが
色々ありすぎて
なんだかよくわからない
欲しい機能と操作性と
デザインと値段を考えた
どれにしよう 考え中 考え中 考え中
三時間が過ぎた
....
徘徊する夜の街
徘徊する昼の海
徘徊する人の波
徘徊する花の色
垂れ下がる頼みの綱
成り下がる生き物からモノ
飛び上がる魚の群れ
立ち上がるレゾンデートル
誰か俺を抱いてくれな ....
だんまり作戦が功を奏したのか?
僕は鳥になった
飛んで、あなたに会いに行くね
終わった!
僕らの持っていた地球儀が
手放す前に爆発したとき
これからのことは全部 真黒に染まっちまった
まだ何かを追っているのか
家の瓦礫と
溶けた手の皮膚と
焼けた制帽と
そば ....
箱の中には
たくさんの机
たくさんの椅子
たくさんの人たち
毎日
おんなじ場所に座り
おんなじ景色があって
おんなじ顔ぶれがある
違うものは
箱の中を流れる時間と ....
姉さんが嫁ぐ日
外は真っ白な雪景色
綺麗な白無垢姿は
雪の中に輪郭を溶かし
唇にひいた
紅の色だけが際立っていた
姉さん
私の憧れの姉さん
なぜ悲しそうなの?
雪を被った椿に
....
裸の木々さながら
その身のうちに予感を眠らせ
ただそのときを待つ
兆しを感じながら
すべての夜に息をひそませ
夢の無名に暮らす
子どもたちよ
やがてお前たちの野に
言 ....
紙の上に大量のふけを落としながら
地球温暖化は本を読み終えるとつぶやいた
「俺の時代は終わった」
海上の非戦闘員を沈めながら
地震はスクワットをやり終えると大地に話しかけた
「縄文時代はコア ....
届かない言葉が 心から溢れて
欠片になって落ちていく
零れ落ちた言葉たち
月の光に照らし出されて
それは輝いて 道しるべになる
いつかあなたが
私の方へ歩いてくるなら
この道を辿って ....
見つけられない青い鳥
見つけたと思ったら逃げてしまう
かごに入れたら 死んでしまう
あなたは言う
宿敵なんて本当は存在しない
あなたの宿敵はあなた自身
あな ....
君は尖がってるから痛いと泣いた
それが僕の言葉なんだって言って
だから全部入れ替えようと
取り出してみたら
真っ黒だったんだよ
どろどろだったんだ
清い水で洗いたくて
抱えてっ ....
過去なんて見えない
私のいない思い出なんて必要ない
大事なものは
いま目に見えるもの
今は必ず過去になる
未来は絶対 現在になる
新しい過去はいくらでも作 ....
天気予報は曇りのち雨
冬晴れ続きで
乾きすぎた雨女は
その唇に
無色透明のグロスをさす
鞄の隅に折畳みの傘
忍ばせてはみたけれど
きっと今日もそれを
使うことはなくて
濡 ....
ひと気もまばらな公園で
湿った土の上に落ちた椿の花は
どこか心細げにこちらを見ていた
ささくれたこの景色には眩しすぎるので
その紅色を熱でとろとろに溶かして
指ですくいとりたいと思っていた
....
東の空はすでに白々と
断末魔の星屑 儚い光
やがて朱に交われば明けの海
入り江にかすむ靄 侵食の色
島に夜明けがまた今日も来るたび
緩やかに繰り返す日々
日常の光 営みの光
家捨 ....
3
ぼろ切れも、つづれ織りのように、
紙と紙のあわいから過ぎず、
あったことを示す。
日夜のめぐるたび、足し算を続けて、
よろこびなぞ、かなしみなぞ、
充分に受け止められる。 ....
シャーレを開けたら 香りだけが入っていた
いくつも 閉じ込めたものがあったのに
落ち着いて
落ち着いて君を捜すと 君が書かれたものは要らないので殺していた
君を見付けたかった
毒があ ....
もしこれが詩でも文字でもなく
もしこれがただの記号だったとしても
そんな事は構わないんだ
僕のいた学校にバカは沢山いたけど不良と基地外は一人もいなかった。
剥き出しの暴力と反抗
その ....
横断歩道を
舟が渡っていく
あの生まれたばかりの
小さな子供は
その隣で雑談してる
サラリーマンの男たちを
いつか脅かす存在になるだろう
そしてあの年老いた
一艘の ....
点々と染みのような息を散らしながら歩いている
大げさな心臓に塩でもかけてやりたいと思い逸らしたのは目だけ
「なにか得ないと生きていけないなんて馬鹿げてる」
親指を握るのはほんとうに四本の指 ....
雨が上がった
夜の景色は
とても
美しい
葉が濡れている
葉に落ちた
雨のしずく
ぽたりと
落ちた
月の光に
照らされて
とても
きれい
素敵な
雨上がりの
月の ....
木枯らしが
吹いている
その中を
僕はひとり
歩いていく
木枯らしは
もの
すごい勢いで
僕に
吹き付けてくる
とても
寒い
手が冷たくなっている
凍えた手に
息を ....
俺には
たくさん
傷跡がある
喧嘩に
明け暮れていた
あの頃は辛かった
辛いとは
わかっていながら
素直に言うことすら
出来なかった
自分で
自分を
あとで
考え ....
そして雨が降りましたほんの少し
風にちって
睫毛も濡れないくらいだったけれど
指先を針で刺したような気分で歩いた
すごくひとり
どこまでも滲むくせにまざりたがらない
こんなから ....
どこまでも行くんではないですか?
そんな囁きがきこえそうな
森ではいつも会議が行われています
人類について
世界について
生命が
生まれては飛び立ってゆく
後ろも向かず
こんこんと ....
「ほらまた闇が、」
背に生ったライムを捥ぎとり陽を弾く
背骨をつたって腿を濡らし爪先から滴った半透明の真実
どこにも堕ちない
どこにも堕ちない
黙すことで裏切って ....
私たちが見ているものは
わずかに違っている
原事実と
そこに見えるものとの差異で
私たちは
困り果てている
だが
それは嘘なのだ
私たちは
原事実をしっかりと見ている
春は夏を ....
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