たとえばあの人の
まい朝 わたしをよぶ声が好きで
たとえばあの人の
わたしのあたまの上をかきまわす 人さしゆびが好きで
たとえばあの人の
わたしをのぞきこむ あの瞳が好き ....
窓の外をみる
溜息をつき 先生の
長々とした講義を子守歌に
居眠りをしようとした その瞬間
君とふと 瞳があった
恋に落ちる音がした 15の春
九十九里の遠浅を
アッキーが走る
アッキーが走る
スニークプレビューの
境界線を
アッキーが走る
波に対う ....
どこにいる
なにしてる
知る由もなく
知る術もなく
でもいつか出会って恋をする
花も嵐も味方につけて
私はきっと
恋をする
水含み、
皮膚はあわれに腫れ、
蚯蚓のように
通常ではない形に腫れ、
一方で空は
雪のように白く
処女性をたたえ
うつむくものは心ばかり
心ちぢれ
先細り
心
先の尖れる ....
ドは
「これだからド素人は困るわ〜。」のド
レは
レーニンはつるっ禿げのレ
ミは
淫ら妻マル秘テクニックのミ
ファは
ファウルカップなしでローブロー合戦のファ
そ〜 ....
100119
寒いからと
布団に潜るのは
いけませんと
朝の神様が戸を叩く
紙の上に描いたお供えを
満足げに召し上がり
神様は帰られた ....
軽くジャンプする
ヨッ ヨッ ヨッ と
繰り返し繰り返しステップを踏むたびに
魂が軽くなるようで
顔に当たる日差しが
ザクザクと繊細な雪解けを
踏み潰す
陰に日向に
行き来する繰り ....
誰もいない
静かな夜道を
ひとり歩いている
当てもなく
ただ
歩いている
昼間は
大勢の
客で
にぎわう
商店街も
車が
行き交う
オフィス街も
夜になると
....
店の
入り口の前に
一匹の犬が
座っている
自分の前を
通りすぎる人たちを
じっと見つめている
まるで
誰かを
待っているように
「いらっしゃい」
「こんにちは」
人に ....
雪で
作った
小さな家
かまくら
かまくらの
中に入った
こたつで
冷えた体や
手を
暖めながら
子供たちが
仲良く
しゃべったり
笑ったり
とても
にぎやか ....
夜明けのサンマルコに風が吹く
恋人達の残り香を拾い
集めながら朝を、呼び込んで
頬を掠める
微かな潮の交響
幾つか期待を散りばめて
ときめく、
アドリアの海
....
私はある日 海草でした
十本の指は ゆらゆらと動き
それぞれに意志をもちながらうごめいている
波を受けながらカラダはおして ひいて
足はだらしなくとられ ぐねぐねと わなわなとふるえる
....
100118
野薪と変換されて驚いた
薪は天から降ってこないので
燃料店から購う
デフレの今日でも
薪は高い
安かったことなん ....
家族の朝は
音をころしてひそやかに訪れている
踏みしめる階段をあがる足
そうろりとさぐる一段いちだんを
寝息に重ねておりる足
みながみなの
寝るという作業を脅かさぬように
無事に ....
空では星が衣擦れの音をさせ、冴えた月は氷山の槍先をぼくらに向けた
乳白色の暗黒の雲が静かに落ちて、甘い匂いだけが空気を震わす
キレイナ雪の降り注ぐ、2文字の時間に、きみとぼくはあの扉を抜け
ダン ....
オリオン・ベルトが冴えていた
女が男の胸に顔をうずめている
男が女の髪の香をかいでいる
女は男の純朴な好意に茫然としていた
男は女の突然の激情に茫然としていた
夜空に見つ ....
雪片うるふと目を閉じて
ママには内緒で あそんだよ
窓辺で白い息はくと
ガラスにお絵かきができるぜ
すぐ消えちゃうけど
そしたら俺と踊ろうよ
た たり ら
....
じゅくじゅくとした
痛みを 分け与えながら
血まみれの軌跡を眺めている
(いつだって、第三者きどりで、傍観を決め込む、よっぱらい)
言葉は鋭く
胸をえぐっては 腐るまで所有する
ど ....
置いていかないで
夜の公園で
雨に濡れて
傘で突かれる
低俗なエロティシズム
連れて帰ってよ
朝日を浴びたら
生きてゆけない
からからに干からびて
風に飛ばされてしまう
....
誰も いない
日々の 誰にもいなかった 労働者が
寂しい心に 場所を探していたのかもしれない
公園に 部屋の
彼が行ける場所を 必死で探していたのだ
労働者をできる限りの道に探した 五番 ....
夏の熟れた日 雨あがり
秋の風きく 鼻先に
音なく冬が ふりつもる
とろり睫毛に からみつき
視界かすめて 芽吹く草々
目蓋のうらの 星を負い
失われた ....
「好きになったばかりだもの。そんなに食べられない。」
そういってあなたは夕焼けを摘みとり口にほうる
鴉の濡れ羽色の髪が絡まり
毛細血管の包囲網を意味のないものにしている
歩いている ....
花びらを
重ねたような
3つの赤
《溶けるの?》
《溶けるの
にじんだ縁の浸透圧で
....
言語学者は
なゐのある国に住んでいた
繰り言を操り
魚たちを漁り
縹色の鰾を解剖し
暗闇の中に二つあるものを
その音を
いつも探し求めていた
文字や表記よりも
音声記号そのも ....
地母神の歌を歌うのは
月の真昼のギンドロヤナギ
スノードームの嵐のなかで
雲母の窓が開くとき
粉砂糖浴びた菩提樹の
リンデンバウムクーヘン並木
月の深さと詩の絶対値
十一次元の座標軸 ....
水面を自在に動き回っていた
水すましはどこへ行ったのだろう
少年の高慢や恥辱など
とっくに澄んでしまっている
池に沈むしがらみは
百舌や川蝉のように
とび越えねばならぬものだった
....
耳の奥でふつふつと沸く熱
湧き出て世界を解凍する
ぼくの指先が羅列して
凍えた先の春をよぶ(それを まっているの)
花咲く銀河に辿りつくのはいつ
その日まで 消化し続けなくてはいけない
....
{引用=
海の
低く濡れた海の
あなたの声より低く濡れた海の
さよならなんて言い出したあなたの声より低く濡れた海の
掠れた海の波の
途方もないたくさんの囁きたちが
あした、砂浜に降っ ....
伊豆急 城が崎海岸駅の裏手に
白いペンションがある
庭に大きく茂る木
それが やまももの木だ
....
3462 3463 3464 3465 3466 3467 3468 3469 3470 3471 3472 3473 3474 3475 3476 3477 3478 3479 3480 3481 3482 3483 3484 3485 3486 3487 3488 3489 3490 3491 3492 3493 3494 3495 3496 3497 3498 3499 3500 3501 3502
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