さわっておかなきゃ
久しぶりに会った彼女に言われた言葉
安心しきって甘えるように喜んだ顔
私はやさしく頬笑んだままされるがまま
洋服の上からやわらかな手で撫でられる
撫でられる
撫 ....
あなたを
あなたを切り離してしまいたいくらい
大嫌いよ。
SIAM
2人はケンカなんて1度もした事がありませんでした。
学校には行きませんでし ....
ここは昔からある住宅街
入り組んだ迷路のように
私道がめぐらされ
住人達はみな年老いている
そんな家々に挟まれるように
ひっそりと小さな中庭があり
そこにはかつての愛犬の
小さな墓も ....
チャルメラの音が鳴り響く町角に屹立して
ロープワークに定評のある熟年レスラーを思う
ああ 通り過ぎてゆく時代の中にひとり佇み
薄く塩味のつけられた茹で卵の殻を剥く
空が茜色に染まると言ってみた ....
猛然と迫りくる恐怖に耐えかねて
皿回しの団体に加入した君はエクセレント
さあ永久に奏でよう血塗られたロンドを
輪舞曲と書いてロンドと読ませたがる人には
安心特約への加入を推奨するけどね俺は
....
遠くからお帰りなさいと声がして
あったかい部屋へ転がった
ころんころん おもいやりをください
おみやげです
受け取ってください
あたため続けた 愛してる
夕べ寝ないで考えた
一生 ....
離れていても近くに感じる
会わなくてもいつも心にある
不思議な存在
いつも何処かが繋がっている
けれどベッタリと張り付くことはない
会った瞬間キラキラとした思いが弾ける
悲しみと絶 ....
橋渡しになればよかった
それを選択していれば
幸せだったはずだ
心は
壁を生んだ
壁は
火にくべられた
壁が崩れた
橋も焼け落ちた
誰もそれらに
触れることは出来なかった
深 ....
僕は閉じた片目で
海を引き剥がし、
青の翡翠の深海を
手に入れたんだ
風から風へ色を贈り
東から西へ光を沈め
海から海へ船を済した
君は乾いた片眼で
空を引き剥がし、
灰色の ....
ヘロイン売りの男のオーディション。
シェークスピアのように理解不能だ。
愛している、と言うコトバはジョークだ。
ところでゴダールのリバイバル上映時間は何時からだ?
飲み物はコーラで良い ....
その橋
みらぼーの下
をながれる
らせーぬ
二人のあい
を思い出すのか
苦しむたびに
おとずれた
喜びみたく
陽よしずめなれよ鐘
それでもまだ
ここにいるし
手に手をと ....
今日の鏡は
流体にちかいのです
あまりにたくさんの欲望を映し出し
水銀の鏡面に、他人のわたし
髪を短くすぎるほどに切ってしまったまま
ばらばらになった抽象画の
かけらが流線の色彩を ....
暗黒の空の下には灰白色の砂が硬く積もっていた
海底は果てしなく広がっている
僕の銀色の船は今、嵐の大洋に来ている
大小のクレーターは蟹の足跡やヤドカリの巣穴のようだ
この嵐の大洋は ....
書きかけの詩を、電源ボタン2回押しで消してしまった。
生まれかけたのに、殺した。
言葉を、
心を、
私たちの窪みは誰も落とさない
※
高望みからありふれた事実へと導線が導く
※
穢されてはならないと語るときの硬直が面白い
※
『大きな前提』が言い忘れた言葉を私たち ....
ずっと覚えている
長いこと凭れてきたあの約束
なんども繰り返し巻き戻して
いやだね、よのなかはつらいね
死にたい、死のうかいっしょにもうだめだと
おもうかたちが重なったらそうしようし ....
泣いてしまったから
終電 途中下車したよね
大切な人だから わたし
あなた 無茶なんかしない
....
深夜零時を過ぎた
温くなったビールを飲む
最近は、アルコールの入っていないビールを買ってくる
私はめっきり酒を飲まなくなった
私は頻出度について考えている(頻出度、起こる数の統計的分析、何 ....
きたぐにから やってきた
トラックに たくさん
つみあげられて
まっしろな ゆきが やってきた
だれも たのんでいないのに
こうさてんで ていしして
ゆきは はずかしそう ....
竹の生い茂る中を歩く
辺りは暗い
竹の脇に燈籠がともる
燈籠の火が揺れる
火の玉のように泳ぐ
竹の葉が騒ぐ
そういえばここは海の底
麦畑に迷い込む
誰も捕まえに来ない
立ち止まっ ....
見えないナイフが
空気を切り裂くと
景色は加速する
僕は時計のワニに怯えて
部屋の掃除に明け暮れる
千切れた布切れみたいな寂しさは
何処にも結びつか ....
ミラボー橋の下を流れてゆく
ラセーヌは
そしてぼくたちの愛は
また
思い出されるのか
喜びはやってきたのだから
苦しむたびに
暮れよ 陽も 鳴れよ 鐘も
そのたびに ぼくはまだここ ....
積もった雪をまたいで店に入ると
中くらいの幸せに乗っかった人たちが いっぱい
箸の先にお漬物ぶら下げて
あんまり忙しそうじゃないな
中島があんな歌を歌うもんだから
牛丼屋は
少し不幸な ....
石垣島で怖かった
一月のぬるい風が怖かった
泡盛を売るおんなが怖かった
苦楽園に住むこともあったっけが
石を探して土を落として
青い洗脳が怖かった
くずれた波が白か ....
その人を見て
わたしはぼんやりほほえんでいた
はじめて会ったような気がする
だが、あたりまえにほほえんでいた
「お迎えです ....
100122
方々に散っている友人が
一堂に集まると
威勢が良くなって
すぐに革命を起こしたくなるそうだ
その友人の一人が打ち明ける
革命的な ....
花にはさまざまな花があるけど
花はそもそも植物の生殖器官なので
植物にはいろいろな性がある
種や個体ごとに
雌性と雄性とどちらかだったり
両方だったり
どちらかと両方だったり
片方と ....
カレーの中に牛はいた
5分後、私の中に牛はいる
結局牛はどこへ行くのか
共に私の中で生きていくのか
記号未満に成り果てた牛が
言葉へと向かわせる不思議
しかし
死んでいるので ....
三十年ぶりに会った母
記憶の片隅にも無い母
けれど会った瞬間に
本当の母なのだと実感した
今まで母(と呼んでいた人)に感じていた
違和感の訳がわかった気がした
何故だかはわからない
....
ドは
「どうしても行かなければならないんだ。」
「まって、矢吹くん、まって〜!」
のド
レは
レンホウの写真集、きっと高値がついてんだろうなあ
のレ
ミは皆殺し
ファは
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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