パステルブルーのまあるいボールが目の前を
ぼんっ
と跳ねてった

あなたが待っているのがボールの向こうに見えたけれど
私はボールを追いかけた
追いかけた

ぼんぼんボールは跳ねていく
 ....
 
 
夢の世界の
もう一人の妻に会う
隣で眠る
妻に見つからないように

遊園地だろうか
長い列に並んでいる
まだ乗り物に乗れそうもないので
キスしながら
いつまでも待っている ....
くべられた花について
不確かな言語で話すことは好まれないだろう
私は四角い一遍の箱
私の描いたものがたりは
花と契約をむすばない
私は不届きな体をし
私を洗った水はくさいにおいによごれてし ....
自由とはどこにあるのだろう

やりたいことをやれないとき願うのが

自由なのだとしたら

自由とはいまどこにあるのだろう

やりたいことをやるのが自由なら

自由とは際限のないもの ....
 
 
 
【その闇と光】
 
 
 
 静寂と暗闇の中
 見つめる先にゆらりと灯る蝋燭ひとつ
 そこには過ぎ去りし日の愛。

 どれほど言葉にして誓った想いでさえ
 時の流れ ....
何もない、
何かの消えた姿、
俺がいるのだと知っているだけの、
俺の姿があった。
船もいない港に星の姿を見ていた。
暗闇の中でいくつかの人の姿を形作って、
そうして俺は街へ出た。山奥や酒場 ....
もう長いこと詩なんて書かなかったから
錆ついて
からんで
どうしようもない

何かにつまづくたび逃げ込んでいた
隠れるようにつぶやいた
前に進むため吐き出した
そこから

またうた ....
机の引き出しのなか
右の白い封筒には
レポート用紙が五枚
三つ折りでたたみ込まれていて
真ん中の一枚が
初夏の居間、
線香の香りのように
鼻の奥に
ひびき
ねじれて
横たわっている ....
煙草は俺も進むことなく繰り出し、
俺だけが考えることの街。
そうして何の不思議に存在するだろう。
夜や外を歩き続け帰ってきた。
僕は時代が恐ろしい自分を見た。
雨は降って、様々なスピードを見 ....
おとなの恋は

ちょっぴりこどもの恋がうらやましい

なんていうのは、ないしょの話
島にクジラが打ち上げられた、と

近い浜の様子を

遠いテレビが映し出していた。



スニーカーのまま砂浜を渡った。

足を取られはしないよ。

歩き方は知っているから。
 ....
無彩色の交差点で
あなたは立っていましたね

行き交う車を眺める毎日
通勤人を見送る毎日
グレーの空気を吸いながら
そこに立ち尽くしていましたね

忙しい人々は
誰もあなたを気に ....
ウソの玉ねぎ

剥いて
剥いて
むいたら

なくなる
嘘のボク

「トラはトラじゃないんだよ」

「・・・ああ、トラって呼んでるだけってこと?」

「ちょっと違うけど、そんな ....
隙間の空いた小さな窓辺に
虹色素敵な貴方がいるの
こんなに歪じゃなかったのに
貴方が括った鎖のせいで

凍えそうな真昼のお天気でも
傘は要らないの
雨が降って私を濡らしても
傘は欲しく ....
おもいで

10円玉を握りしめたいつかの少年が泣いていた
こんなにも近くにコンビニがあるのに
駄菓子屋という夢の国は遥か遠くで
疎開してしまって

コンクリートだらけの街並みはいつも ....
夜の冷たいベランダに出て、丸い月を眺
める。誰にも云えぬ悩みを白い吐息で呟
けば、胸底の容器に濁り積もった毒の塊
が、少しずつ、少しずつ、蒸発し、夜の
静寂に吸い込まれ、いくぶんか、胸の重
 ....
小さな音で聞く
古い音楽のように

今日の何処かに住むような
哀しみであればいい


何より大切な光だと
思えた瞬間を

ふいっとこの手のひらに
思い出せればいい


東の ....
押し寄せる人波の列の後ろで彼は、ぽつ 
んと独り、展示{ルビ硝子=ガラス}の前を移動する人々 
の隙間に時折ちらっと見える、聖画の顔
が遠くから、自分に何かを囁く声に、耳
を澄ましていた。驚く ....
おまえこそ誰だ 誰だ 誰だ
おまえこそ誰だ 誰だ 誰だ
おまえこそ誰だ 誰だ 誰だ
おまえこそ誰だ 誰だ 誰だ


火も灯も陽も否も悲も卑も匪も
吹き消されるなか立ちつく ....
金属が
金属の腹をこする
わたしが生れ落ち
さみしく 生きてゆく
 
 
どこかの外れのような野原に
ひっそりとメリーゴーランドはあった
白い馬にまたがると
むかし死んだ友だちが背中を押してくれる
メリーゴーランドがきれいな音楽とともに
ゆっくりと回り ....
積もった雪に小さな足跡

「犬かなぁ? 猫かなぁ?」

そんなものを見つけると
跡を辿ってみようというのが私の癖

靴に雪がまとわりついて
凍えそうな寒さだけど
とにかく歩いた
 ....
秋の暮れ

庭の林檎 あかあかと

はずかしそうに 色づいて

あなたへの 恋慕のきもち

みちみちて


美味しい美味しい秋の実ふたつ

どちらが先に落ちるでしょう
私が、外があんまりにも寒いので

手のひらにはぁと息をかけさすっていると

無言で私の手を取り自分のポケットへ入れてくれる


そんなあなたがなんだか切ない
     あなたのことを、『愛してる』だけじゃ 


     だめですか?
ナパ・キャットワンチャイじゃないし
シリモンコン・シンワンチャーも違うなあ
ガオグライ・ゲーンノラシンでも
ヨックタイ・シスオーでも
ムアンチャイ・キティカセムでもないなあ

ポンサク ....
僕には飛ぶことが必要だ
足枷を断ち切って
翼を大きく広げて

僕には飛ぶことが幸せだ
大地を蹴って
強く高くまっすぐに飛ぶ

僕には飛ぶことが
飛ぶことが
必要なんだ
僕には翼が ....
シスター、魔女たち

「黒い森を、見知らぬ男と女が逃げています。あれたちは、城下の者ではありません」

月光の影(シルエットだけ)


呪われし王の姿、針の雨嵐吹き荒れる棘丘に現す

 ....
ただいま おかえり
今日は給食おかわりしたよ
そう言いながらニコニコ笑う
愛しい笑顔を抱きしめた

ただいま おかえり
今日はクジラ山に登ったよ
そう言いながらニコニコ笑う
 ....
どうにも背中が重苦しくて

心霊学を生業にする友に

キルリアン写真を撮ってもらった

すると

遠い昔に白い羽だった

左右の肩甲骨の間に

まあるい暗闇が写っていた

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
なき5*10/1/28 9:35
窓、全開小川 葉010/1/28 2:14
よろこび真島正人010/1/28 2:05
自由はどこにある吉岡ペペロ310/1/28 1:25
その闇と光綾瀬たかし010/1/28 1:19
港町番田 110/1/28 1:14
リハビリ細川ゆかり010/1/28 1:08
よわいほね佐藤真夏5*10/1/28 1:07
銀座番田 010/1/28 1:00
ないしょの話殿上 童7*10/1/28 0:59
ディープブルー・レクイエム岬かおり210/1/28 0:23
クスノキさんオンガシ3*10/1/27 23:54
これもまたよーかん110/1/27 23:46
葬列の夢智鶴110/1/27 23:45
線香花火窓枠18*10/1/27 23:43
お月見の夜 服部 剛9*10/1/27 23:42
チビ松本 涼510/1/27 23:19
聖画の顔 服部 剛110/1/27 23:04
ノート(Magma Toulouse1975)[group]木立 悟210/1/27 22:07
ノート(金属)[group]210/1/27 22:05
こんにゃく(し)たもつ710/1/27 21:16
足跡ありす110/1/27 20:55
秋の果実くろきた510/1/27 20:40
ある冬の事210/1/27 20:35
一緒にいたい理由210/1/27 20:31
人の名前花形新次1*10/1/27 20:07
飛ぶ渡辺亘310/1/27 19:50
Moonlight Shadow楽恵6+*10/1/27 19:43
おかえり仁惰国堕絵師4*10/1/27 19:00
キルリアンハイドパーク4*10/1/27 18:15

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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