ぼくの部屋が
放課後の基地でした。
屋根裏部屋みたいになっていて
そこで
よく自分の声を録って
友達に聞かせていました。
毎日布団をベランダで
干していました。
ぼくはいつも
おねし ....
夕日はぼくの月だから
きのう月がうつくしくて
夕日のこと考えてしまってた
月がさんさんと照っていて
それは夕日みたいで
きのう夜はとても満月だった
夕日のこと想って ....
夢を見ている
あたしは綺麗で
まるで勇者みたいなお姫様
幻想的な世界に立ち尽くす
一人ぼっちで
傍らには 手懐けた獣達
愛らしさなんて欠片もない
獰猛な爪牙をちらつかせ
....
音が無いのならば創ればよかろうと
できた文字を束ねて音を組み立てた
私は音に勝つのだ
熱さえも生まれるほどの熱意をもって
ひびけ ひびけ 私の文字よ
りんと 鳴った ぐわわわわわ ....
知っているか?
君たちは死ぬために
生まれてきたんだ
だからね
死ぬ
その時までは
休み時間なんだ
だからね
仕事が始まるまで
....
「時」へ刻まれている
自虐的によごした
regretの
シルエットが
「空」は汚されている
トルソの肌にしみこんだ
にびいろの
イマージュで
「死」の呪 ....
月が大きく自己主張した夜
私の家出はまた延期される
わかっているのだもの
どこへもゆきたくはないと
見知らぬ男の両の足の間に置かれ
身動きとれない それが
子守だと知ったのは母の笑い話 ....
踏みしめる音が心地よいから
麦を踏んでいるわけではない
やがて来る冬を越して春を迎えるために
僕らは強くならなければと
強がっている
強がることでしかゆるされないと思い込んで
差し ....
その人は穏やかに時間を過す。
あたしの持つそれとは全く違う過し方をする。
今日が何日で、何曜日かも関係ない生き方をしてる。
今日が何日で、何日が勝負日で、とか
何時に会 ....
プレチピテヴォリッシメヴォルメンテ?
いいや、急ぎはしない
ただ
歩き続けるだけ
だが峠の茶屋の親父は
ウラル・アルタイ語賊の密偵だった
本性をあらわして
文末の妙技は鋭い鈍器のよう ....
海面にゆれる
ずっと上空
どんな世界なのか
知らないけど
太陽とやらが眩しくて
ぶくぶくぶくぶく
信号を送り続けた
返事はまだこない
産卵を終え
返事はきてないけど
い ....
白壁の結露が乾く前に
一足先に階段を駆け降りて
鏡の曇りが晴れるよりも早く
下駄箱から逃げ出した
必要なものが少なくなってしまい
机に描かれた落書きもどことなく素っ気ない
悴んでばかり ....
話を聞かずに、
女は紙飛行機を折っている。
無垢な翼だと今は思う
針路はどこへ向かっているのか知らない。
風はその都度
手のひらをかえすもの
冬の空は形容詞を求めない。なのに、
....
ぎゅうぎゅうに凝り固まった脳みそのなかに
気泡が浮かんでくる
ぷかり、ずきん
ぷかり、ずきん
ため息
左の耳が聞こえない
中耳炎の海なかに
気泡が浮かんでくる
ごぽり、 ....
産んでくれて ありがとう
絶望と悲しみの淵で
私もろとも沈まないでくれて
ありがとう
あなたのお陰で
今 私は生きています
生きていると
哀しいこと辛いことが多々あるけれど
生 ....
あなたの首をしめたこの手で、
わたしは風をさわり、水をぬらし、宇宙をのぞむ
コンピューターウイルスに毒されたプログラムのように
なにもかんがえないで、ただ、ぼうっとする日々が
つづく、えいえん ....
お母さんと僕との間で
両手を広げて
アッキーは歩いている
飛び出してしまいそうな
力を漲らせたまま
手を振りきって
走り出したアッキーが
砂利に足を取られて転んだとき
僕は「だいじょう ....
静かに息を整え
肩の力を抜いて
見るヒマも無かった景色に瞳(メ)を留め
足を止めていれば
もう思い出の中の一コマにすぎないと思っていた
そんな季節のように
手す ....
今すれ違った人
こんにゃくじゃなかった?
休日の散歩道は
いつもそんな母の
一言ではじまる
そう、今の人はこんにゃく
僕と母さんみたいにね
安心した母が
少女み ....
街の灯がまた今日を弔うように
一つ、また一つと灯り
夕景は影を朧に消していく
名残惜しそうに街が死んでゆく
薄暗いベンチの隅に捨てられた
誰かの指のような子供の笑い声
今日も死ぬ前 ....
思考は相変わらず単純で 欲しいものは手に入れた
今でも空に梯子をかけて あの大きな月をとりたいんだ。
いつからだろう 狙い言葉で純粋を装ったのは
いつからだろう 世界が色褪せて見えたのは ....
誰かが耳を澄ましているから
夜は静かなのでしょう
全身で聞いているから
夜は暗闇なのでしょう
街がしっかり消えてから
目を洗うふりをして
しばらく
目を泣かせた
きまじめだ ....
つたない過ちが積み重なってできた
暴露
役立たずの脳みそは割れた
ザクロ
勘違いした女の側の
コンロ
ドロドロの血液を循環させ続ける
水路
出口に繋がらない
迷路
きみは手をとって言ったんだ
あしたもまた会えるよねって
ぼくは応えた
あいたいな
君は手を振って言ったんだ
またあしたねって
その明日にぼくが居ないのも ....
詰まりきった側溝の底
僕の未来を閉ざされて
走り抜ける影に嫉妬
陽光
反射しないことに嫌悪する
無い物をねだり
在った物を忘れてしまった
腐海の海
視界は暗転とし
働 ....
アバウトにポエム
それでいいと思う
ファーストライトとファーストボイス
高級詩向言語Poem++とか
原詩関数とか
題名の原価とか
アウトオブビジネス
君は詩兆星を見たか?!って ....
石の中の静寂を眺め
俺を棒立ちさせられたかのようだ
孤立する展望台を立ちつくすバルコニー
引き潮だ うねる首都高16号線の高速道路のTの字橋げた
一匹のスズキネズミ色のセメントがかたどる
このこんにゃくを探しています
家族同様に可愛がってました
見かけた方はご連絡ください
という貼紙が電柱にあった
家にあるこんにゃくに良く似ていたので
書かれていた住所のところ ....
「大事なのは、ギアがガチッ!と切り替わる、あの瞬間」
暗い真夜中の道路、車を走らせていく、
今夜は寝ないかもしれない
光る猫の目のように黄色いヘッドライト、
センターライン追いかけ ....
オレは嘘をいったか
泣きも笑いもしない人の前で
初めての時から最後の時まで
オレは何度の嘘をいったか
伝えたか
わたしは誤報を伝えたか
ホントも嘘もわからないまま
心のままの小柄な人 ....
3448 3449 3450 3451 3452 3453 3454 3455 3456 3457 3458 3459 3460 3461 3462 3463 3464 3465 3466 3467 3468 3469 3470 3471 3472 3473 3474 3475 3476 3477 3478 3479 3480 3481 3482 3483 3484 3485 3486 3487 3488
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.35sec.