疲れてきたのかな?
女子マラソン観てたあの人がつぶやいた
どれどれとテレビの画面を見やれば
折り返しまで先頭グループにいた選手が何度も後ろを振り返った
背後に見えるのは何なんだろう ....
冬の終わり、夕暮れの川原に
少しさびしそうな背中をした旅人がひとり
その背中を今日も
夕陽がじんわり染めています
雨の日も雪の日も
夕陽はいつも
旅人の ....
「恋」ってなに?
「愛してる」ってなに?
「恋」と「好き」ってどう違うの?
「一目惚れ」ってどうして?
「付き合う」ってなに?
どうしてドキドキしてるの?
....
白い指が花びらをちぎる
好き 嫌い 好き 嫌い
痛いのは
細く尖った指と
あなたの眼差し
好き 嫌い 好き 嫌い
怖いのは
冷たく濡れた指と
あなたの思 ....
光が蒸発していく駅舎
待合室の隅のほうで
一匹のエンマコオロギが
行き場をなくしている
他に行くところのない子供たち
髪にきれいに飾られた赤いリボン
鼻から伸びているチュー ....
腹が立ちすぎて鬱
揚げ足ばかりとられて、
見過ごされてる形のないもの
つぶされていくものの多さ
自分以外の人のことでも
木の幹に守られた樹上の猿みたいな
生活が必要だ
....
奇数行:萌木 碧水
偶数行:奥主 榮
するり とすぎた
形がないまま ふわりと
いま なにが流れたの
....
世間では今枕絵が熱いらしい
見たことのない景色みしてよ
わがままだけどいいじゃないか
こんな広い宇宙の中なら一つくらい
夢物語りの世界が合ってもいいじゃないかな
通り魔は ....
ため息まじりの雪が
音もたてずに降り積もってゆく
そうよ
ため息は空気よりも重いのよ
あなた知っていたでしょう?
でも変わらず
雪は何も語らず
ただ街を白くする
白くする…
....
丸投げされた洗濯物に埋もれている
わたしたちの日常の色というもの
どんどこどんどこ
どんどこ、まざりあう
洗濯かごいっぱいで
家族団欒としているよう
わたしの目尻がほんのり
....
だれの悲しみも
きっと癒せない
アルファベットは知ってはいても
心をうつ
その言葉の意味をわかって
この言葉は生まれないの
だれかのために
うたうことはない
そうだと 言ってしまっ ....
昼時をちょうど過ぎようかという時間
決して長くはない行列の最後尾で
ただぼーっと店内を見ている
忙しなく揺れるエプロンと
食べ終わった食器のガチャガチャは
去年のマレーシアを思い出させる
....
てのひらに乗るくらい
小さな桃色の巻貝だけ
あなたに送ったのは
あなたがくれたお手紙が
あまりに優しすぎて
どうご返事してよいのか、思いつかなかったから
その貝は、私が小学生の ....
浴槽に声を浮かべて
その上澄みから
綺麗なものだけを選んで
束ねたあと
それを
誰かの届く距離より
少しだけ、遠いところに放る
そして、わたしは
誰かがそれを追 ....
みつけた。やっと。
し、あなたはいったいどんな顔をしているのだろう。
僕はあなたのことをこんなにも知りたがっているけれど、まだ会う勇気がないよ。
し、僕はいろんな人に聞いてみたけど、あなたに会ったことのある人はい ....
海水パンツの強靭さを確かめようと
長兄に声をかけた弟たち
海水パンツの一方の端を踏みつけて
反対の端を力任せに長兄は
ぐいと引っ張った
ハトがそれを見ていた
耳を傾けて
そっとあなたを転がすから
ゆっくりと熱を伝えて
あなたをいただきます
そっと首を撫で
あなたの首の凹凸を探す
私の唇はあなたを味わう為にあるのだろう
....
僕の後ろから明日が僕を追い抜いていく
僕は明日にしがみつこうと
なんとか捕えようとするけれど
ケタケタ明日は笑いながら
どんどん先へと進んでいく
僕は走るのが嫌いだから
と ....
ミュージシャンを夢見て
君はひとり
こんにゃくを背負って
旅立っていくのだった
あれからどれくらい経つだろう
生きていれば
誰もが思う
あの日
何かを間違えていたのかも ....
{引用=
紺碧の空が紅く燃えている
何かを予言するように
逆方向に流れていく 蜂蜜色の雲を眺めていた
握り締めている 何度も確認した時刻表は
文字が見えなくなるほどかすれて 消えて
蝶 ....
【メタモルフォーゼ】
変わるのかい
変わるのさ
オマエに愛して欲しいから
出来るだろう
出来るはず
オマエを ....
明け方だった
水色に流れていく川の 悪魔のような
ぼんやり流れていく様子に 眺めていた公園は
子供たちが遊んでいる 僕だったのかもしれない
滑り台が ぼんやりと立ちつくしている
少年にもいた ....
心配もない
財布が没収される橋を越える
レアなコインには大麻だと思った警官にすし詰めになっているから
大震災のニューヨークからブルックリンへと
一台の車に乗って出て行く街を
夜光の界隈は大人の情事
そんな恥ずかしいこと
言えるはずもなく
わたしの
視力が役立つ範囲は狭い
それにしたって
腰をおっことしてまで
見る ものの価値ほど
十二分にも
役目 ....
{引用=
ねぇ、すぐに焼かれて死んでね
って
きみに言われたのに、生きてる
わたしは焼かれなきゃいけなかったのに生きてる
きみがいなくなってから
夜の深みはふくれあがって弾 ....
耳の隣の滝と蝶
どちらもそのまま話しかける
星にも羽にも分かれることなく
午後の十年 二十年に笑む
つながりつながり つながらず
響きつづける爆発と
どこに ....
血のしたたる偽神の首や
偽預言者どもの首を持ち歩いているのに
誰も何も話しかけてこないのは何故だろうか
肩も首も隠れるほど
紐でつないで担いでいるのに
....
運命を受け入れよう
自分の運命を受け入れよう
これが私に与えられた道
与えられた人生
運命で出会う人よ
私のこの直球の思いは
いつもまっすぐ突き進ん ....
胸に手をおいたのは
あなたがひとりぼっちだったからです
手首をしばったのは
あなたの声がせつなかったからです
歯をかんだのは
ほねを愛する練習です
あなたと石を飲んだのは
ど ....
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