(貴女は、だんだん、眠くなる。)


欲望はいつも、最後に瞳孔をひらかせる。

深く閉ざされた眼をもつ者の数だけ、暗い夜の、虹をみる。

荒野を疾走する犬の群れ。


 ....
「あなた」

あなたは歩み
わたしに残されたものは
ただの影法師


「ひみつ」

そっと、唱えてみた
遠い昔の
あなたとわたしだけの呪文


「ひとりぼっち」

時が ....
とある惑星は猿が生息するらしい

ある惑星の猿は喋れるらしい

この惑星の猿は社会を持ってるらしい

その惑星の猿がこう言った


「人間を従えよう!」


とある惑星の人 ....
岬の塔に幽閉されていた

風の声を聴き

海の虚無を見つめ

雲やひかりの階段に

来世への憧れを昇らせていた


塔の内にある肉体が

世界を傍観していた

世界は私と ....
日の丸は燃えていた
戦時も戦後も戦前ですら
ふらつく狼煙
靡く先に迷う国旗
ただ
真っ赤に


(神風は讃えるべきものなのか)

 神々しい名の裏
 数え切れない人柱

 ....
お前
なんで正月に来てくれなかったんだ
ワシは年越しを
家で過ごしたかったのに
医者が
外出も外泊もダメだ。っちゅうての

お婆ちゃんは
此処に居た方が安心でしょう。って
誰が
婆 ....
* まご

孫という字は
花に似ている
近くで見れば
込み入っているのだが
遠視眼で見れば
花に違いないのだ

わたしは間違っていた
孫を見ていれば
それがわかる
虫けらもあり ....
あどけない湿度

風ほどけてそぞろに

空では光や影がであっている

来世への階段を幻視する


遠い空に

春に

屹立せよ風

自殺に憧れるその鼻を

岬のむこう ....
懐かしい夢ならそれきり忘れちまいなよ
それはお前をどんな所にも連れていったりはしない
コンビニエンスストアの裏口に放置された
錆びた自転車を見ているうちにそんなアドバイスを耳打ちしたの ....
立春に咲いた室内のハイビスカスを
一日限りの花と知れば
賞賛が足りなかったようだ
どう慰めたらよかったのか
写真にも撮らずに

亜熱帯のハイビスカスが
真冬に咲く変動としても
その常緑 ....
母は24歳のとき、実業家の三男である父と見合い結婚をした。
父は教養のある人間だが、商社マンにはあいにく不向きであった。
売掛金の回収が滞るとすぐに実家を頼りにして借金をし、
その金は祖母が何時 ....
「もう来んでいいよ」

祖父の入院している病院に行くと
よく祖父にそう言われた

本当にそう思っているのだろうか?

迷惑をかけていると思っていたのだろうが
こっちは会いたくて行っ ....
この日のために生まれてきた
そう思えて
ならないのです
12月のそらは
くもりひとつなく
あたしを包んでいます
ビルディングだらけの近所は
もう二年も付き合っているというのに
無愛想の ....
私の飼ってたハムスターを紹介します。


一代目 むぎ ♂
  と
二代目 めい ♀

二人とも
よくわたしのフードで寝てたかわいい子です。

めいの死は腫瘍が原因でした

あ ....
{引用=
赤くて甘い熟れた先端よりも白くて硬くてすっぱいお尻を
齧ったときのほうがずっと春に近づけるんだってさ。
朝から晩までへたのまわりに齧りついたのに、今日の天気は雪です。
舌がただれて痛 ....
今度こそ 今度こそ
何度も同じ言葉を繰り返してきた
そしてまた 同じ言葉を吐く
今度こそ

自分の中の甘え 怠惰
肉と一緒にそんなものたちを
洗い流してしまいたい

他人の視線も気に ....
『あのね、お魚さんがかわいそうだから、たべれない』



・・・・はぁ?
なに言ちゃってんの?
仲間と切り離されて、卵も産めないまま
勝手に釣り上げられて、市場でてきとーな値段で売られて ....
ステージに立つ華やかなスーパースター
観客席の一番後ろから眺めていた
惜しみない声援 鳴り止まぬ拍手
段幕が下りた後も続いていた

誰もが認める素晴らしい才能
ほんの少しだけ分けてほしい
 ....
   


       たった二文字をいえなかったせいで


       いや、いわなかったせいで


       いまこんなにも、後悔してる 
愛され方にコツがあることを
実はあんまり知られていない
自分の願う愛され方と違っていても嘆かないで

愛されるために笑顔でいることは
実はあんまり有効でない
つくり笑いをした後の顔の筋肉は ....
好き好き大好き
あいしてる

そんな言葉じゃ足りなくて酸素不足で苦しくて

ねぇねぇぎゅっとして

早くあなたに会いたいなぁ
厚い一枚板のカウンターに2杯目のカクテルが運ばれてくる。   
君はウエイターに軽く会釈すると、すぐグラスに口をつけた。
鮮やかなライムグリーンのカクテル。グラスのふちについた唇
のグロスの跡を ....
雪の上に残る
踏みしめた足跡
一つ増えるごとに
私は素直な心を
取り戻していきます

小さかった手が
だんだんと大きくなるにつれ
大きな愛情から
逃げるように
離れた強がりの私は
 ....
               奇数行 萌木 碧水
               偶数行 奥主 榮

  この先を曲がりいる
   だらんとぶら下がった
  はたとしずまり
   くもの し ....
夢や希望も見失い 
怒りと憎しみ傷付け合った
その拳には一体何を 
握っているのだろう

共に始まり共に終わる 
思い出して欲しいことがある
どんなに詰まらないことだって 
それが暮ら ....
{引用=
君の指先が触れて、それだけで僕を揺らしてしまう。
君は知らないだろうけど、心の中ではずっと惑ってた。
世界にも君にも飲み込まれたくなくて、ずっともがいてた。

 「ねえ、
 もう ....
雪が枝からばさりと落ちる頃
山間部のお昼です
除雪車もとまって のどかな風景

年がら年中 年寄りばかりのこの村では
序列通りの決め事と
しわの多さで明日が決まる

子供たちは 真っ赤 ....
時間は繋がっている
ようでいても 実は
繋がってはいない。
ただ
連続して 重なってはいる。

繋がっているのならば
常に未来は予想できるはず。
川に浮かべた笹舟の様に。
でも実際は ....
柔肌の愛らしげな砂
たわむれるわたしは
幼い背中をあずけて

(カモメへの憧れ)

紅潮さは仄か
拙い恋文のようで
胸ポケットで温められている


潮騒が呼んでいます

 ....
もしもし
あけましておめでとう
お元気ですか

留守電を再生して
聴こえてきた声は懐かしかった
携帯電話越しに冬の吐息がただよう
新しい年のはじまりに
あなたの声はふさわしく、 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
催眠術師楽恵5*10/2/3 0:10
未練殿上 童11*10/2/3 0:00
地球という惑星にて窓枠1*10/2/2 23:55
来世への階段吉岡ペペロ510/2/2 23:09
神風明くる、日の丸は窓枠4*10/2/2 23:02
21時の消灯時間前のこと板谷みきょう1*10/2/2 22:48
花ことば合歓木310/2/2 22:48
春に屹立せよ風吉岡ペペロ710/2/2 22:20
ハード・ブロウホロウ・シカ...1*10/2/2 22:18
冬の仏桑華(ハイビスカス)合歓木1*10/2/2 22:10
つっかえ棒伊織5*10/2/2 21:53
昔のはなしありす510/2/2 21:46
ベランダけさんぼん210/2/2 21:42
わたしのペットありす310/2/2 21:33
((いちご)のつぶつぶ。)革命夏嶋 真子30*10/2/2 21:22
ダイエット綾瀬のりこ810/2/2 21:16
いただきますくろきた610/2/2 21:04
スポットライト1486 1...3*10/2/2 20:35
『すき』くろきた410/2/2 20:34
愛され方のコツ朧月410/2/2 19:43
ピンクつゆ4*10/2/2 19:21
ギムレットには早すぎる渡 ひろこ12*10/2/2 19:21
足跡ミツバチ22*10/2/2 19:19
交錯詩「路地」奥主 榮  萌木 碧水[group]鵜飼千代子4*10/2/2 18:52
優しさと愛を感じて板谷みきょう3*10/2/2 18:27
それでも君が欲しかった。高梁サトル2*10/2/2 17:36
名水の谷朧月410/2/2 17:23
未来の作られ方美琴410/2/2 17:13
なぎさ便り窓枠2*10/2/2 16:22
したためてかんな3*10/2/2 15:35

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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