雪国の町は空気も凍る
重い空の下
ねぇ
あなたは凍えていませんか?
秋の日の柔らかな日だまりの中で
産まれたばかりの私を
あなた
そっと抱きしめてくれた
それが暖かで
それが安ら ....
永遠に独白しつづける少年少女の夢
ナイーブであることが夏休みを凍えさせたけれど
薄い氷にとびこんだときに
からだがコバルトいろになったよ
と言った
ぼくのほんとうの髪は
茶色くて
....
キミのココロの旋律が 時を超え 空間を超え
ワタシの胸を響かせる
時に激しく狂おしく ワタシの胸をとどろかす
時に切なくやるせなく ワタシの胸にこだまする
キミの ....
ごめんなさい とあなたが言うから
ぎゅっと抱きました
生きていたくない とあなたが言うから
なにも言えなかった
息をしてるだけで ごめんなさいと
あなたが手紙に書くから
息をしていてく ....
しがみつけ
すがりつけ
しがみつけ
おれに傷痕を見せてくれ
おれに傷痕をつけてくれ
おれの傷痕を覚えてくれ
おれの傷痕をなめてくれ
東か ....
がらがらの電車の緑のシートに座った途端
私だと思っていた私が
すとん、
と奥に潜ってしまった
私は一体誰だっけ
私は一体何だっけ
体の奥の、ずっと奥
はどこかに繋がるドア ....
今日もまた音楽を聴きながら朝の身支度をする 九十年代末に流行ったUnderWorldというテクノバンドのBorn Slippy(NUxx)という曲が流れている 「Second Toughest In ....
こんにちは!ひらがなのくにから、きたよ!
(…えっ?)
ん?なあに?
( ひ ら が な の く に … ? )
そうだよ!あたし、ひらがなのくにのひと、だよ!
(ニホン ....
ひとりでもつづけよう
体温になついている匂い
いま/きみ/とりどりのきみどりのなか
閉じているきみの内側が
きみだけのものにならないでほしい
黙っ/たままのミルク ....
今年もまた、この街にやってきた。
一年ぶりに見るこの街は、昨年と何も変わっていなかった。
人々は、冬に向けての支度を始め、ショウウインドウには冬物の服が飾られている。
またこの季 ....
{引用=
幼い頃から爬虫類や両生類や昆虫が大好きで
森の中でそんなものたちと出会ったら
木苺にでもなって食べられたいと思ってた
青々と茂った中にちらほらと咲く白い花
水底の砂利まで見える ....
ギトギトの君を、
ギトギトでヌメヌメの君と、
ギトギトでヌメヌメでベトベトの君が、
好きすぎて近寄りたくない気持ちを
恋と呼んでいいものか悩むから
もう夏だ
私は赤いニットのカットソーを握 ....
恥ずかしい生命
僕はこれから全ての季節を殺しに行く
ようやく開いた花弁を
飛び交う鳥の嘴や羽根を
丁寧に剥ぎ時には乱暴に毟り取る
地面を這う影を燃やし
壁に貼られたポスターを破り
....
1 ピアノ
誰もいない地平で
黒いこども達が踊っている
輪になって
誰もいない地平で
黒いこども達が歌っている
よその国の歌を
どこに置き忘れたのか ....
大人になる
見えなかったものが
見えてくる
大人になる
見たくないものも
見えてくる
時の流れには逆らえず
嫌でも何でも
大人になる
空想を語りつぎ
今はただ虚無でしかない
物語りはかなりの頻度で
涙をながした
ありとあらゆるもの全てに
意味があるけれど
時代がすすみにつれて
その意味がうす ....
金よりも大切な物とはなんだろうと、いつもおもうわけです。だから何かを食べたいなどと、店主のいる場所に叫んだ。あるものが、そこに消えていくみたいに。一羽の鳥だけが飛んでいく港。カアカアという声だけが響き ....
僕はあきらめかけていた
僕の未来への切符を手にしたい 子供の肩をかすめて
濃い群青色のシートに座る 駅張り広告から放たれているにぎやかな光
新しくできた小島の中にあるという 僕はお台場へ
....
やっぱりダメだったね。
そんなんじゃまったくダメだよ。
よく分かんないけど、最後のねばり足りないんじゃない?
だけど、だけど、だけど、
大丈夫なんとかなるさ
世界は広いから
大丈夫 ....
冷たい
がらんどうに
詰め込んでいたのは
なんだったのか
忘れて久しい
そこに
入っていたのは
確かに
拍を打っていた
はずだった
冷たい
がらんどうに
....
眠る前に言う
’おやすみ’は
なんて、いい言葉
忌まわしい出来事も
追われた仕事も
’おやすみ’ には追いつけない
’おやすみ’と言った人を
誰も責めることはできない
冴えない ....
小さなものが
手のひらに眠る
わたしを信じ
手のひらに眠る
花の上に
音は置き換わる
星雲の腕
ななめ地平に
朽ちたもの
朽ちゆくものが水辺を ....
天空の青はただ、孤独のいろ
神秘の源泉より切り出された青い石は
月の砂漠を揺られ、世界を支える山脈に沈む夕陽を眺め、
地中海を越え、さらに遠い国々に運ばれるためにある
....
恐竜の鼻先に
トンボが一匹止まっている
それはただの偶然
恐竜はトンボを食べないし
トンボも食べられるとは思わない
わたしたちは生きていくために
必要のないことばかりして
....
地球と太陽の
その絶妙な位置関係は
引き合うチカラで出来ている
俺とおまえのそれが
この宇宙の法則のうちにないのは
いったいなぜだろう
俺たちに働いているチカラ ....
アルコールの整髪剤を塗り
マッドをつけて
香水をかける。
脇の下にも
ジッポで
タバコに火をつけ
サングラスをして
バイクで一っ飛び
ステーキ屋で
ワインを飲み
カラオケに ....
一つ一つ、
確実に
記憶はフェードアウトしてゆく
初めから
霧の中にいたのではなくて
どこかで
座礁したのだ
ここは海
ここは船
頭の上に
高い帆が見える
彼らも反省している
....
ガラガラか
もしくは ぐあらぐあら かもしれない老人の
荒れた咳払いがする
すすけた匂いがする
ここは 老人の街
若者は ばかものだなんておっさんが言い
しにかけって よばれているのも ....
撲殺の感触のような中枢の痛み
地の底まで沈みこむ心情を他人事みたいに傍観しながら
彼方の空にあるのは白に消えそうな青
白痴のような未熟がゆっくりと左胸を叩く
死を見るからこ ....
セクス一個くださいな。
セクスありませんか
セクス
朝の棺ですか?
セクスじゃ
満足ありませんか
遠い村は消滅ですか?
宇宙は脹らむのに
お乳はえらいですか?
宇宙ほどに脹らむのです ....
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