お尻の穴を広げて 世界を包みたい
何が 愛なのか 知りたい
君を抱きしめるすべしか知らなかった ぼくは 無知過ぎた
お尻の穴を広げて 君を包むことを知ったその日から
ぼくは 君を包 ....
寂しいだけの人間として決めつけられたのだろうか
何も知らないけれど 自分とは 人間ではないのだと知っている
それとも 言葉を過去として 決めつけていくだけの歌を
僕はどこかに歌いに出かけて
何 ....
テレビで見た車がそこを通りかかった。あれは確か水色のやつだったと記憶している。誰かの大きすぎるような犬が近くを通りすぎていった。浮浪者が飲み屋の前でぼんやりと立ち小便をさせられている。
そこへ色 ....
春の陽気は
あなたのひざの上
ほんのりと
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みつばちやはなあぶがたわむれて、
そこに垣根があることも、
花が咲いていることも知る。
果実がなるのを待って、摘んで、
樽の中で、苦い酒にする。
酔って、今日を事実にして ....
海の稜線が光ると僕は
それがある種類の
誘導光だと
感じる
あの光が誘導する物事は
とても難しいのだけれども
僕たちの大事な部分と結合している
そんな時間とはまた
違う別の時間に
....
踊るように、街を歩くひとがいた。
両手首に輪を嵌めた、杖をつきながら。
僕の肩越しに密かな風をきり
横切った、彼の背中はおそらく求めていない
これっぽっちの、同情も。
不 ....
生きること
死ぬこと
どっちもおなじくらい
こわいことよね
耳を澄ましたら
遠くの声が聞こえたわ
こちらはすこし寒いですって
その冷たい空気がほしいの
それでもそちらへはい ....
積み重ねられた嘘と 曖昧に交わされた約束が
ワタシの内で交差する
空世辞 空言 空想 空虚
なのに
その眼差しを記憶しているこの瞳が
その言葉を記憶しているこの ....
今日は晴れたので
君と散歩に行く
君は摂氏三度
手をつなぐと
昨日よりもあたたかい
こうしてるうちにも
春が近づいている
なるべくそのことには触れないように
君の手を握 ....
子供達の遊んだ後に
たくさんのとんぼが
羽をちぎられて死んでいた
なかにはまだ かすかに動いて
震えているものがいた
かさかさとコンクリートの上
笑い声と話し声の下
ちぎられた羽 ....
{引用=
さみしいとばかり垂れ流しているくちびるが
あなたの名前をさがしているんです
ぼくはずっと
世界のおわりをみるために三角ずわりを崩さず、
双眼鏡片手に珈琲を飲んでいたけど
....
ずっとあなたの
しあわせを願っていたいけど
いざ願うべきときになると
あたまの中がぐちゃぐちゃになる
本当は
わたしがしあわせにしたい
あなたを
ねぇ
ほかの人となんか
しあわせ ....
もずく酢しかない部屋できみは
なくならないもずく酢を
ただひたすら食べ続けている
そんなきみの背中を掻いてあげたいのに
きみには掻くべき背中がない
それよりも前に
ぼくは夕 ....
建物の影が長く鴉の影を取り込むと
夜はちゅうちゅうと鴉の成分を吸い取りながらまあるくまあるく膨らんでいく
ラーメン屋の湯気の中で
二人で未来を語っていた時から
おまえは何時(いつ)も ずれた視線をしていた。
駿河台の坂を上って行く途中
ヒラヒラと雪が降り始め
俺には寒かったが
おまえは ....
陰気な少年がいます。
ぶらうすとかーでぃがんを重ね着している、陰気。
少年は植物が好きです。
小さな庭を持っています。
なるたけ日あたりのいい場所に造りました。
陰気な少年と正反対な明る ....
小さいころ、お母さんとデパートにお出かけした時
ハイヒールをはいたお姉さんが、
コッコッと音をたてて歩いていくのが
すごく羨ましくって
わざとサンダルをカチカチいわせて歩いた
....
学校帰りに友達と
近くのスーパーでケーキを買った
「たおれないように持ってかえんなきゃね」
そういいながら、ケーキを袋に詰めていると
後ろから君の声がした
急いで振り返っ ....
あるとき、家のあるじがかわった
新しいあるじが快適な生活をたのしんでいるとき
古いあるじの亡霊が
新参者をおいだそうと、いたずらをはじめた
南天の枝で窓ガラスをたたく
天井裏でねずみをけしか ....
今日は日が悪い
人は赤口と言う
地獄の釜が開くそうな
皆凶とでる!
腰を痛め
心を痛め
上司に怒鳴られる。
神様は全て知っている。
苦しい時は
成長している時
でも忘れ去り ....
人がいなくなって初めてその人の価値を知ります
人がいなくなって初めてその人の優しさを知ります
そう思えば
今何気なく過ごしているこの時間も
かけがえのないものとなってゆくのです
ピンクと灰色とブルーが混じり合って
あたりがもうすみれ色になっていた
春にちかい風が吹いた
LEDほどのつめたさが鼻を撫でた
きょうの天気がなんであったのか
わからなくな ....
ダンダンダンダン
ダンダンダンダン
かっちょいー
外国の曲を聴くとよく思う
私はよくそう思う
何言ってるか分かんない
単語のひとつも聞き取れない
だけどなんだかかっこ ....
白磁の球体のただひとつの穴に
青磁の円錐の先端を突っ込んで
女性に見立てた
右手の親指と小指で円錐をはさみ
残りの指の腹で球体を愛撫した
触れるか触れないかの所で
....
朝一番に窓を開けると真っ白に吹雪いていた
時が流れるにつれて徐々に雨へと変化して
暮れる頃にはそれさえもあがっていた
駅の改札を抜けて家路につく
空には呑気に星がちらついていて
コー ....
ため息 タメ息
溜め息 tameiki
=
安心できるもの
いろんなためいきがあるけれど
溜め息をつくと安心する
なぜか知らないけどホッとする
「どうしたの ....
私のおなかの上で赤鬼みたいな怖い顔をして
額の汗を拭おうともせず
力強さこそが総てと容赦ない恥骨の痛みに涙を流す
*
さきほどまでの赤鬼が嘘のような寝顔
横になって見つめれば不思 ....
風の行方を見にいこうよ
名前も告げずに電話口
あいつの気まぐれ 僕の楽しみ
気乗りしないふりをする
あいつからチョコレートをせしめるために
風に飛ばすものを鞄につめたら 丘のうえ
風の ....
ここはどこなのか
じめじめとした空気が
身体にまとわりつき
呼吸さえも自由にできない
暗く
深く
冷たい場所
動かずうずくまってしまうと
この暗く深く冷たい場所に同化し ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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