伝えたい気持ちを形にして
あなたに届けたいけれど
そもそも私には形がなかった
とでも伝えたいのだろうか
どこかから吹いてきた風が
もう一つのどこかへと走り過ぎていく
その向こう ....
ストリングスの鈍い響きが
僕を瞼の裏へ誘う
空間の歪みの余波を受け
左目に痼が残り
コロコロと
白眼を脅かしては
感情の帰着を
向こう側へ跳ね返す
テクノロジーの進歩を
左手の中 ....
世界で一番素敵な
恋の始まり
「愛してる」って言えるくらい
愛してる。
人がまばらな遊歩道
誰も知らない
二人だけの秘密の
テリトリー
好きどうしだったはずなのに
終わらない ....
庭の中では
わたしは園丁です
剪定ばさみ片手に
いろいろ切り詰めてまわります
あおあおとした小枝
みずみずしい若葉
手を入れるべき季節というものはありますが
どれも好きなだけ伸びても ....
もう歩けない
って言った
しゃがんだままの
気持ちがまだあのあたりに
地球はぐるぐるまわっているのに
って
そんなふうに
知らんふり
進みつづけるって
忘れつづけるっ ....
なんて合理的なんだろう
空も 海も 動物も 植物も 道端に転がっている石でさえ
今そこにあるべき姿でしか存在していない
必要なことしかしていない
人間だけだ 不合理なのは
....
一日のつとめを終えた
きゅうすと、湯呑みがふたつ
流しの隅の入れ物に
ひっそりと、身を横たえている。
時計の針は〇時を廻り
初老の夫婦はあどけない寝顔で
薄っすら口を開けな ....
愛のように
溶けるチョコレート
甘く
ほろ苦く
笑顔と共に。
気持ちを込めた
チョコレート。
無くしてしまうのは
こんなにも簡単な事なんだなぁ
いつのまにか椅子が無くなったのは
けして気のせいでは無いんだろう
壊れてしまうのは
こんなにも簡単な事なんだなぁ
いつのまにか椅子が無 ....
湯呑みというのは
自らの役を心得て
いつ出番が来てもいいように
迷いの無い姿で
すっとそこに、立っている。
ある日の僕は庭の手入れをしていない芝生の中に夢を隠した
いつか芝生を刈ったときにもう一度その夢を見ることが出来るからだ
だけどそれは叶わない
ある日の僕は見知らぬ人の部屋で目覚めるから
....
あのころの私は
手編みの
マフラーを
編みだし
時間を忘れて
一編み 一編み
時を忘れて
編んだ あの頃
学生服に似合う
あのマフラーは
今は 私のもの
そして ....
{引用=
おまえの気まぐれさは 朝霧のようなもの
昼がくれば晴れて 夜がくれば澄み渡る
古代ローマの少年王ほど 傲慢ではないが
猫なんて 可愛いらしい無邪気さでもない
濡れた衣服を ....
あちらのお客様からです
と言われ、差し出されたものを見れば
それは見事な、ヒトデ
ごつごつして、海水まみれで、
こんなものくれるくらいなら、タオルもつけてくれよ
と、あちらのお客様を、にらみつけたり
....
とても逃避的な私が、かつて、/未来に到着、/すると、消えてしまいました、/なにか、/高いビルから/落下したから、/決して/、出来事ではないので、/余計な、後付けの理由など、/それはそう ....
抉り取られた砂浜に
未だそびえる
防波堤に
今日も砂は積もり行く
すっかり
潮の流れは変わってしまった
すっかり
海は
遠くに行ってしまった
澄みすぎた
....
こうこうと燃えている白い道に
飲んでたむける傾きの宵戸口
ねかせておいた木漏れ日 影の上
指に重なり ぽつん すさませない
ひめくりにつられてつぎたし
のどもとにつきつけついばみ
よそ ....
おんながいるみた
いだ ぼくは上着の
前をたぐり寄せる
無意識に かたく編
まれた足場を滑って
いた ここは工場で
なく夕焼けで いつ
も半透明の粒々がく
っついている 姉は
い ....
愕然と空を睨む
高らかに盗作を謡い
笑い舞わる
いかなるかな
美を問う
狐の肝の鋭いこと
民謡の災いや
自問の楽しぬ
「人魂」
オイラが死んだときさ
あれ
よく墓場に出るって
あれだけどさ
300Wで光っていたいもんだね
「ファックス」
置かして
そこ
擱かして
そ ....
ヨンマタかけていた頃も
当然バレンタインなんかがやってくる
玉石入り混じるそいつを
かくし持っているのも怪しまれるから
安全なチョコは
リビングに無造作においておく
....
私は
楽より苦しみを取る
私は
勉強をする。
私は
ウケより実を取る
私は
単純より複雑を選ぶ
私は
間違える
私は
発見する。
私は不協和音を奏でる。
魚屋にいくと
魚屋さんが魚になっていた
わたしは予測していた
いつかこんな日がくることを
だって
こんなにたくさんの死んだ魚を
毎日店にならべることができるのは
きっと魚 ....
雲のような
綿毛の布団
シャボン玉 フワリ フワリ
風がソヨソヨ
癒しの空間
痺れる
全てを忘れ
涙がホロリ
耐える
祈る
願う
活かす
内から歩いた昌平橋は
橋の欄干鉄骨造
頑固に昭和を語っているが
通る者皆急ぎ足
君に会いたい訳でなく
季節外れの花粉症
マスクの中から見る川面
鯉が悠々縄張り確認
外から歩いた ....
タンスの引き出しを開ける
中には冷たい水族館がある
死んだミズクラゲが二匹、三匹浮いている
私は係員ではないけれど
係員であるかのように網ですくい上げる
これをどうしようか思っていると ....
バレンタインだから
することがなかったから
チョコレイトケーキを作ってみた
正直もうチョコは食べたくない
昨日からチョコしか食べてない気がする
食べても食べても減らない
友チョコって何 ....
服にまとわり
振るい落とすこともままならず
洗面所の傍らに
除湿機つけて
干すけれど
杉の芽吹きに惑わされ
予報が晴天だと言われても
晴れぬ思いは
家の ....
いつの、まに、私はハイティーン、それは多分、ローティーンのころの僕が、いて、、君はたしか、、
ああ、私ファーストフード、準;深夜徘徊、だって、とても遠かった、遠くて私は強がっ ....
みなとつかさに行きたいんだ
島城県の端っこの方
友達三人は別の車で後ろから着いてきている
僕は一人新しく買ったカーナビの使い方がわからずに試行錯誤していた
結局日が暮れてもたどり着けなくて ....
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