鏡に映った僕が手を差し延べたから
僕も鏡に向かって手を差し出した
鏡に映った僕が泣いていたから
僕も同じ様に泣いた
鏡に僕が映っていなかったから
僕は鏡に映らないようにした
鏡に映った僕が ....
あなたのこと捨てたわ
ごめんなさい
それはあり得ない
きみがぼくを
捨てられるわけがない
だって
拾ってないんだから
あの信号はあたまが悪いの、
と、きみがあんまりにも言うから、
夏からずっと彼はみどりいろのランプをつけたままだ
熱帯の植物みたいな色をした派手なランプの光が、冬の真夜中に開け放たれている
彼に ....
夜の間に皮膚から滲み出て来るもの
それが何なのか
夜の間に爪を伸ばすもの
それが何なのか
あなたに聞きたくて手紙を書く
切手はあの時の四角い空だ
まだ誰にも使わずに残っていたあの時 ....
星と星の間をじぐざぐに歩く
ぶつからないよに 触れないように
そんなしぐさのことを
愛と呼ぶのです
つんつん 低いところつつかれて
なあに と振り向く心
そんな温かさのこと ....
「ゆびきりげんまん」
遠くから
子供たちの声が聞こえる
約束の時の決まり文句
笑い声混じりに
軽やかに歌って
また明日と
それぞれの家に帰る
「うそついたらはりせんぼんのます」 ....
真っ暗な空に
両端が刺さりそうなぐらい尖った
三日月が横になっていた
なぜか 両側に霞がかかっていた
あれは だれかの曇った瞳なのだろう
心の4番目のドアをあけて中のものをぶちまけたよう ....
ジグザグジグザグ
ぶつかりながら
ジグザグジグザグ
みぎへひだりへ
止まらなければ、
どこへでも行ける。
俺の背中にチャックがあればいいのに
背中にチャックがある奴は 夢を与える存在なんだ
ミッキーマウスとかサンタクロースとか
彼らは実在する 実在する嘘 いや嘘じゃない
夢を与えたいという ....
落雷で二つに裂けた木の根幹を眺めてた
理由もわからずに
それは起こったことであり
また、失われたもので
わずかに残った根元が
暖か ....
さようならをするでしょうね
明日のことがわからない
おはようございますと言うでしょうね
昨日のことがおもいだせない
血が
よろこんで
泣くから
肋骨に
光を
あてろ
酸素を
....
老いさらばえた者の投げる石は
無機物であり卑屈なものだ
若く猛々しい者よ、思いきり石を投げろ
その有機物としての生命をぶつけろ
陰湿な世界を砕き散らせ
俺達こそ ....
流れる雲
暖かい日射
ネコが腹を出して
ねころんでいる
生ハム食べて
音楽聞いて
香をたいて
コーヒー飲んで
パンケーキ焼いて
ブルーベリージャムつけて
食べながら
詩を ....
憎しみとは
薄れるものなのだろうか
久しぶりに聴いた
アイツのしゃがれ声
込み上げる感情は
憎しみとは違う
何故だろう
なみだがでた
....
ちゃぷちゃぷ
ちゃぷん
ちゃぷちゃぷ
ちゃぷん
水の調べは心地いい
水面の{ルビ泡=あぶく}をよく見てご覧
生まれて直ぐの{ルビ泡=あぶく}たちは
列になった ....
冬に生きる人は
厚い皮 ぎらり ひかりをはね返す
時が来たら 脱ぎ捨ててしまうのに
知らん顔で
最初からそうであったように
血の冷たさを ささやく
僕は月夜
僕の飲む
お茶は熱い
氷は溶けて
水の中にある
トーストの切れ目
ジャムを塗り込む
左に茶葉
きっと苦い色
髪をすくう街路からの星
冷たいテーブル
....
ソウル出身の彼女は
まるで人形のよう
おかっぱの髪は艶々していて
肌はプリプリ
瞬きをあまりせず
その大きな目で見つめられると
魂を奪われてしまいそう
そんな君でも
酸素を吸って
....
何万回の
昼夜を重ねても
癒せない
癒せない傷
僕はまるで
思い出に縛られた
牢人みたいだ
あの思い出
あの思い出
あの思い出
傷は深く
痛みは激しい
僕は思い出の迷宮に
....
目が腫れるまで
言葉をつぎはぎして
しんぞうとのうみそを
縫い合わせておきたかった
調和と統合と平和の
マルの中で
哲学から解放されたかった
天地がひっくり返って、
宇宙人が攻めて ....
時のない部屋
リノリウムが
おれの心を締め付ける
椅子に座って一人
いるはずのない
おれの友が笑っている
おれは永遠に
その輪から遠ざかる
心の底に
沈み
漂う
....
利口な訳を積み上げてここまで登って来れました。
出任せばっかの言葉が先立ち途方も無い世界を広げる。
自分で自分が分からぬままの足取りと、あやふやな自我の型を持て余して。
さあ、何処へ行こう。何処 ....
「馬鹿な奴は嫌いだ」と言えてしまう人が嫌いな馬鹿です。
愚鈍だと思われるのも無理ないけど侮りすぎも大概にして。
見えてる景色が違うから歩む速度も均一じゃない。
粒揃いもいいけれど、ごめん、そんな ....
もしもこの世が終わるなら
何を残して消えてゆこう
大好きな歌や詩を
唄いながら死ぬのも悪くない
だって僕にはそれくらいしかできないから
強大な力に立ち向かうこととか
互いに愛を確かめ合うこ ....
{引用=もし、もしいつか自分が子供を持つことになるのであれば
まずはじめに、土を踏ませてやりたい}
親鳥のもとを離れ旋回する羽は
ふわりふわりと人の波に襲われ
海は、海はまだかと
空は、 ....
風そよぐ
ふとくほどける
表面を
ふっとばして
あらゆる形容詞のなかで
あなただけ残る
ほら、風がわらっている
風そよぐ
ふとくほどける
....
あーあーあー
只今、テスト五分前
今日は曇りのち
きっと雨
勉強嫌いだから…
そう、勉強はしない
反抗期なのかもしれない。
でも
勉強は ....
真っ昼間
駿河台から坂下りて
神田で飲んだその後で
鯛焼き片手にぶら歩き
仕事も無い
家族もない
まして、恋人もなければ
金も無い
おまけに今日も
予定が無い
だから酒 ....
沈黙の朝に雪が降る
花も鳥も凍ってしまって
吐息だけが揺らめく
窓ガラスを辿ってメッセージを遺してゆくから
どうか気付いてくれないか
(ねぇ。君はまだ眠ってるの?)
....
右乳首からお湯がでる
左乳首からはポンジュースがでる
調子にのって
捻り過ぎると
乳首切れを起こすので気をつけなければならないが
そうなっても
彼女にぺろりとしてもらうと
唾液の ....
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