だいたいは同じ形の
だいたいは同じ色をした
少しずつ違う大きさのものを
中心から外へと
奥に
手前に
はしを重ねながら互い違いに
重なりと重なりとの間隔は
徐々に広げながら
....
男にも、子宮はあるのだ
女もそこに潜り込んで誕生以前の惰眠に依拠したい
ところが男は神でなく、王子でもなく父でも兄でさえなく
供与という自発行動には決して出ない
おのれの欲望だけをそのちっぽけ ....
生きてる
つもり
呼吸してる
はず
働いて
働いて
自分を切り売り
なりたいものになりたい
やりたいことをやりたい
毎日毎日
繰り返してたら
気がつくと
自由が ....
ランを買いました
ランを買ってもらいました
薔薇はまだひとつ咲き残ったので
手ごろだったランを一本買ってもらいました
花の色は
黄色というよりも寧ろ限りなく淡い緑
唇弁には臙脂の飛 ....
その不在に色をつけるとしたら
幼くなった水色の光
色あせることはないけれど
四角い箱の中でぐるぐる回る
その光にことばを探し
静かに遠ざかった
その ....
わたしは蓋をしめていた
あきっぱなしのものを見てしまうと
得体の知れない
なにかが
侵略をしに来るのではないか
感情は青ざめ
そして おののくのです
気付けば穴をみつめて ....
電線の向こうの 屋根の向こうに
夕陽が沈む
新聞配達のエンジン音が
近づいて また遠ざかる
五日が過ぎた
君への想い
郵便の小父さんに託した僕は
卑怯だったのかも知 ....
夏の正午に駅が沈む
誰かが思い出さなければ
なくなってしまうかのように
向日葵が咲く、その近くで
若い駅員が打ち水をしている
息づかいは聞こえなくても
肩を見れば呼吸をして ....
{引用=
球体の遠心力が
技巧的な楽器の音のようにかき消えていった
技巧ではいつも歯が立たないのだから
やめておけば、と僕は
それにいった
それは歯をむき出して僕に反抗して
怒りに狂って ....
シナプスたちのように、うごきあい、点滅する
地上の生きた星たち
今日もどんなかんきょうにあろうと
かなで合っている
それを聴き入ったのは
目をとじれば
誰もが知らない顔の乗る移動の
車窓 ....
◆仄暗い図書館で凡ての文字が魔法のように、炎となった。本質的に材木(materia)を意味する材質がではなく、その本質が燃え上がっているのだ。だが、この幻視は、幻視が見せる炎に照らされてしか見ることは ....
街には朱色の
とげがひとつ刺さり
血には白い
ラインが通っている
じっとしている
ビルディングから
神のふりして見つめている
人を思う顔
食べ物と一 ....
きみがついた嘘で誰かが傷つくよりも
きみのほうが誰よりも傷ついている
ながい時間をかけて手にいれた言葉は何のため?
僕はきみのことを守っているふりで
自分のことを守っているだけなんだ
....
冬はいってしまうの?
私のそばから
生まれたがってる花に
きいて今朝のふくらみは
いっそう深まる
見える景色はほんとうの世界?
私がつくりあげたものでなく
想いなど実現の花 ....
隣で「楽しいね」と言われるとすこしせつなくなる
「うん」と言った自分の笑顔は不自然ではなかっただろうか
心から楽しいなんて思えないよ
いつのまにか嘘も作り笑顔も覚えてました
世界に合わせようと ....
(なぜ僕は泣いているんだろ)
バケツやホウキを見て
なぜ僕は泣いているんだろう
全力疾走 雪だるま
寒さにおわれる雪だるま
冬が終わるその前に
どこかの誰か ....
イジケタ小さな心を まき散らしても
何かを変える事など出来ぬ
魂の固まりをブツけろ
死を背負う肩を震わせ
最後の詩を詠え
お前の命を見せてみろ
砂漠の挨拶は 『毒虫さえ 愛しくなる』
シャーマンの言葉は
南中へ向かえ 宇宙へ向かえと 空を指した
ジリジリとラクダは小さく歪み
されこうべは第二の太陽として光り
せめて ....
{引用=
木洩れ日おちる
春の小道
端はにゆれる
野の草の
やわらかな
つややかな
風撫でる 葉先
(絡めた小指)
}
陽射しが 美しい絵画の色彩を奪っていくと言う
....
寝すぎちまった朝に
晴れわたってる空に
妙な幸福を感じながら
一杯のコーヒーが
いつになく苦い
僕にとって見慣れた風景が
貴方にとっては新鮮なものだと
当たり前のことを
思いやった ....
そもそもギャル男って呼ばれんのが好きじゃねーんだぁー。なんかギャル男って響きがギャルありきみたいじゃね?
つーかギャルっつーか、カノジョとか元カノとかー、あいつ等見てっとー、逆にー、俺等ありきのギ ....
ことば がおちてきて
かんじょう でふみかためた
のせたいぶんのきもち を
しずかに けいりょうする
はし まであるくとちゅうで
ふかみに はまって じたんだ
....
{引用=
いつまで ここで
こうしていられる
ましろいはこにわ
おたがいのわいしょうなじがを
こねくり こねくり
こねくりまわして
いつまで ふたり
つづけていくんだろう
い ....
空が鏡なのか
海が鏡なのか
そのどっちにも人間はいない
心が笑うのか
笑わされるのか
だけどあたしが勘違いできたら
ひらひら
お構いなしに雲は流れる
....
ミッドタウンのクラブに思える
カメラマンや
青いライブハウスの壁として見つめれば
サファイヤ色の海をバックに
走り回る
生息している生物たちに誰かは憧れるわけでもなく
チュッパチャップスを ....
苦しい
辛い
苦しい
つまらない
話し相手が
いない
遊びがない
楽しみがない
すべての人が
僕をfoolだと
思っている
侮辱だ
奇数行 祐緋
偶数行 まどろむ海月
{引用=
おやゆびとこゆびほどの 何気ない距離に
あなたと 私
うずくまる ガラス玉のメール ....
二人並んで座る防波堤
絶え間無く続く刹那を
思いつきのお話に変えて
僕達は時を過ごした
実は君とは氷の大地で出会って
僕は凍えそうだったんだけど
君が笑った
その時を ....
さあ 泣きなさい
ここなら涙も見えぬから
(赤い目元は見ないであげよう)
さあ 言いなさい
ここなら言葉にならぬから
(溢れた想いは天に向かう)
....
叶わなくてもけして
忘れられない
行方を失ったものばかり
歩道のコンクリートブロックに
しみこむ、缶コーヒーのこぼれた汚れ
途中で読みあきた文庫本にいくつも挟まれたしおりの
とどかない、そ ....
3419 3420 3421 3422 3423 3424 3425 3426 3427 3428 3429 3430 3431 3432 3433 3434 3435 3436 3437 3438 3439 3440 3441 3442 3443 3444 3445 3446 3447 3448 3449 3450 3451 3452 3453 3454 3455 3456 3457 3458 3459
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.7sec.