坂の途中で電車を眺めたあの頃の独り
緩やかなカーブで、芳ばしい匂いのするwindsを過ぎて
ブランコのあるLEMONが見えてくる
手前の鞄屋のおばさんに声の要らない挨拶をして
少し早い時期に紅 ....
水平さを眺めた森林は
上下をなすことで目眩がする目だ
緑色なのは 工業地域としての体裁か
空は灰色 器を吐き出すことで
悲しげな夕暮れを歩いていくみたい
何もかもを同情する神秘的な心持ち ....
母がやってきた風として
彼方を風が流れていた時だった
父が手を振っていたような気がする思いの
岸辺は砕けたようなボートが横付けされていた木だった
冬の日の河原に遠い日を描いた夕ぐれに
体 ....
玩具みたいに
哀しいことってあるもんだ
それの名前は運命
雁字搦めに
人をしてしまうものの名前
Aの名前は強制力で
Bの名前は自由
Bは、自由な自分には、どんな強制力も働かないと
....
あちらの通りにもこちらの通りにも
切り紙の蝶々が舞っていて
お母さんにとって、と言うと
あれは冬をつれてゆくのだと言う
ところで
だめになることを蟄居という
たまたま螺子の加減がね、ど ....
札幌の街に来ている
なーんか 違うんだよね、って
まだ何度も来ていないくせ
妙にここを気に入っている
コウちゃんが舗道のさら雪を踏む
そりゃ、さ
新しい街だしね
歴史が街を作るん ....
型にはまったクッキーは端っこが
少し
欠けました
欠けてしまったクッキーのカケラは
少し
苦くてそれはもうクッキーじゃないのです
苦くて切ない思い出の人は
少し
太ってしまったみた ....
窓に手の平押し付けて
冷たいですねと笑いました
うすい うすい 笑いでした
唇の色も失くすようでした
窓あけて 二度振り返る
あなたがいるように期待して
夜風は ふわりと舞っています
....
どんなに冷たい風が吹いても
君と居れば温かい
殺風景な空間も
安らかにしてくれる
こたつよ
足元から温もる
やわらかな
この居心地
こたつよ
ゆるりと過ぎゆく
至福 ....
もう疲れてるんだ
目をつぶれば寝てしまいそうなんだ
そんなときに限って いやだからこそ
さりげなくいうありがとう
もう泣きそうなんだ
空を見上げても止まってくれないん ....
対でひとつ
男と女
政治と金
想いと権力
意志と行動
子供と笑顔
命と心
対でひとつ
両方あって ∞(むげんだい)
Nobody
ねぇ?
叫んでも歌っても 自分が自分じゃないみたいに
時々何が何だか 分かんなくなったりするよね
ねぇ?
誰の心も 深い深い海のようなもので
自分でもまだ ....
観覧車の外側に
が置いてるだから
翼べしゃべしゃ
地蔵が生るすずきですが、
ようぐはていすで
ハム飛翔たき
少し天才なぼくたち
経理の熊澤さん ....
「ねぇ、悩みを聞いてくれない?」
始めはうんうんって聞いてた彼女も
もううんざりしたみたいで
あー うん へー そうなん
そんな返事しかしなくなった
だから切り出し方 ....
メールという
文字 記号 形
好き
メールが来るということは
わたしの楽しみが増えること
めったにメールなんて来ないから
メールが来た時は
思わずにやけてしまう
今度は ....
生まれたときから
屈託のある顔をした君は
赤ん坊のくせに徹底していて
怒り出すと
……いやっ
興奮し出すと
顔が赤黒くなるまで興奮して
泣いているのか怒っているのか
とんと僕には分から ....
桜の花をみて 情緒を感じるのは日本人だけなんですって
桜の花弁に 想いを馳せて
愛しいあの人を 瞼の裏に 浮かべつつ
新たな場所へ 希望を抱く
俳句って 日本にしかないん文 ....
あのころあたし失恋したら
生き方までかえなきゃ気がすまなかった
だから名古屋で派遣してやった
カレの親友が好きだった
カレも親友も研究なかまだった
カレに結婚してって ....
アイスの蓋に
ヨーグルトの蓋
ケーキのフィルム
みーんな舐めちゃう 私
だって おいしいんだもーん
だけんど そのたびママは
やめなさい! もうっ はしたな ....
こっこけ こけっこー
けっこ けっこ こけっこー
わたしは にわとり こけこっこ
3ぽあるきゃ すぐわすれる
きのうの ごはんは なんだっけ
さっきは たまご ....
千夜一夜
回転しながら
浮き沈みするリビドー。
スルタンの青い宮殿の奥深く
幾重もの厚い石壁に隠され
永遠に閉じ込められた
千人の女たちが抱く
太陽の宝石
飽くなき欲動。
薄いヴ ....
横隔膜、という膜がある
橋の上を歩いているときに
初めて知った
何かの香料の良い匂いがしていた
早く帰りたかった
知っていることが増えて
もっと上手に嘘がつけると思った
....
お日様の下
お庭で一人
日向ぼっこ
風がそよぐ
鳥達が鳴き
郵便配達の
お兄さん
雲ひとつない
ケヤキの大木
はだかん坊
洗濯物は
案山子の行進
風がブルーのカーテンを剥いだのか
レース越しの日差しに焼け出され 目を覚ます
昨日のセックスの余韻か
或いは 太陽の所為かわからないが
じっとりと汗をかいている
隣りで君は 裸のまま眠っ ....
悪意
だまされたな
これが愛だ
悪意
だまされたな
これが愛だ
悪意
もうだまされなかったか
そう 愛だ
・地平線の夜
適当にゆうごはんをすませて、空気の音をきく
たったそれだけのことを
誰もしようとしないから
・轟音生活の末
誰かの心臓がさよならを告げる
なみだの氷で世界はまた少し、冷た ....
春のある一日の暮方には
発狂の
予兆がある
ジンと痺れたような
頭痛とも呼べない違和感と
芯を抜かれたような
身体の座り
くちびるは
読経のような調子で
言語にならぬ声を長く ....
久遠の彼方にあると言われているが
おそらく其処には何も無いのだろう・・・
火が生み出す煙は立ち昇り
ゆっくりと広がっていく
ゆっくりと上に下に平行に広がり続ける煙の衣 ....
わたしが音楽だった頃
わたしの髪は風になびいたの
軽く、ほがらかに
わたしが音楽だった頃
わたしの頬は朝やけのたびに
ほころんだの
心の奥で太陽の灼熱が
わたしを ....
{引用=
いつか
海の生物たちが
陸に上がってきたらね、と
誰かがささやいた
あれは、遠い過去の
想い出のさなか
想い出に繰り返された
さざなみの中の誰か
さざなみが声になって ....
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