墨いろの街道
放たれた欲望は
雨上がりの夜にさえ
涙ながして飛んでゆく
飛んでゆく
好きだけじゃ
足りないみたいだ
このせつなさを
春の切実と名づけ ....
風、吹け
強く、吹け
狭い、箱
壊せ壊せ
暑さで
世界が
歪んでる
揺れる揺れる
温度を上げてくこの箱が
今のこの地球写してる
増加していく人類で
減少していく隙間
....
結束は堅い
損得などない
familyは互いに
守る。
肉食的動物
獰猛である。
安心感
気を互いに使う
楽しい
本音が出る。
悲しい時は
共に泣く
何かですらもなくなった風が
何でもなくなった笑顔をほころぶ
釣り船は沈んでしまうような
魚たちを海中に残している
泳ぎ続けたような魚たちが
考え続ける日に流れていく
流れこんだ竿の先を ....
道を森へと歩けば
湖畔に立っているのだと知る
白色を彩った水面を眺めれば
土をゆく石ころでなぞっていく
枝の草葉を歩くほど
母に会おうとする
どこかで思いを抱いた鏡が輝く
手足の指で ....
古い知人に会った
五年ぶりに会った
会うなり僕の肩を揉んだ
思えば古い知人に肩を揉まれたのは
はじめてのことだった
古い知人は
古い知人のふりをしてる
知ってるだけだから
....
物を口に運び
私はそれらを噛み砕く
歯と歯の間で
感触のあるそれらが
薄く伸び、千切れゆく
食すという快感に私は浸る
生物としての務め
行動のための補給
....
ごめんといったきり
黙るあなたの前で
私のすることは
許すことじゃないんだよ
私には あやまらないでいい
あなたと 私 ずっと
一緒に笑ってきたじゃない
昨日の私の失敗を
肩た ....
指は使い込まれ
はしたなさが薄れていく
こっくりとだまった目
ほほ
組んで指して入れて
未完成を目覚めさせていく
指で音をきき
指で湿りを嗅ぐ
脳にじらした虫歯を出前したい ....
気になる事が
ひとつ ふたつ。
時間はそれを
知らないから いつも
同じ歩幅で歩いてゆく。
人間は時々
悩みに足を止める。
生命の針を止めずに。
時間はいつも
無駄を嫌う ....
低音で窓ガラスが割れました。
破片で作った首飾り
少しばっかり鋭利でごめんね。
キラキラ光るから大丈夫でしょ?
キラキラキラメキ
トキメキメキメキ
さらわれはしないから
また ....
身体が温かくなる
身体が柔らかくなる
私は自覚する、
私の挨拶を
葉の裏をスカイ
色をした特急列車は走り
指からの分泌物で
私は窓ガラスに
ひとつだけの
さよなら、を描く
そし ....
苦笑まじりで
激しくうなずく街路樹
あきらめ顔で
でたらめに踊るビニール袋
恥じらいながら
身をくねらせるのぼり旗
慌てふためいて
路上で死んだふりをする放置自転車
....
人というのは辛いときであっても
いつも同じテンションで他人と接しなければならない
いつも変わらず笑っていないと
人は寄って来てはくれない
だから無理して過ごしてはいるけれど ....
沈みゆく
この夕日は
どこかの国の
朝日になる
未だ行かないで とせがまれながら
やっと昇った と喜ばれながら
無限にめぐる 太陽に
どうしよ ....
青白く光る 脊椎に
透き通る 鎖骨に
規則正しく並ぶ 肋骨に
指をつぅと這わす
吐息をほぅと吐きながら
その
冷たくて怪しく光る写真を眺めながら
私 ....
誰もいない 夜の草原を
あなたと二人で 歩いていた
それも 手をつないで
だけれど むこうから
あの子が 歩いてきたから
繋いでた手を振りほどいてしまった
....
まっすぐな 道も
あったのかもしれない
どこまでも続く、単調さがいつか
ありがたいものだと、
気づかされる
そんなもの本当にあるの?
真実は、蛇のように曲がりくねった
螺旋のそれ ....
{引用=
見上げたらいつでも多角形の空がある
やらかくなっている陽に俯き
切り揃えた前髪の、ちょうどその先端に
昨日の憂鬱を集めている
いつでも後悔は白い波のようで
自分を傷付ける ....
はばたけ大地を大空を
ぼくらは地球のヒーローさ
朝のひかりをさんさん受けて
友達さがしにはばたこう
なんて素晴らしい毎日だろう
明日はきっと友達になれる
そんな予感に突き動かされ
自爆テ ....
ベティの双子の兄貴もまたベティ
だから真のベティを決める大会を開く
勝った方が真のベティ
負けた方は偽りのベティ
引き分けた時は規定によりテレゴング
FMレイディオの聴ける環境がほしい
ふ ....
俺は野菜の王様だから
ケツにネギを挿入して歩いてもいいんだ!
やった!うれしいよ!やった!
こんなにも眩しい朝日に照らされて
生きているって素晴らしいんだね!
ケツにネギを挿入して歩いてもい ....
書き出すと止まらないのはいつも最初だけだ
最後はいつもくだびれはてて
逃げ出す
癖がついてしまった
他に逃げ出す場所なんてないのに
泣くのを我慢できるのはいつも最初だけだ
最後はい ....
雨水ののちの春一番
春一番後の如月の慈雨
水を得て花がまた開く
けれども風が強すぎる
不定期なアクセス
密接なブラウザ
過去へ埋もれゆくチャット
愛してるって言ってダーリン
シグナルとしての更新
メタファーとしての内蔵時計
ソフィスティケートされた画面
....
手で君の顔を包んで
暖かい息遣いを感じたら
記憶の糸を辿って
僕は井戸の底へ
足を抱え込んで
行き交う幻覚をやり過ごし
消え去る風景の中から
ただ一つの宝石を掴み取る
いつまでもこ ....
私には
赤いゴムの水枕に
特別な思い入れがあります
私が夜毎に使う枕
その枕は{ルビ理由=わけ}あって
たぷたぷ
揺らいで水を鳴らす
赤いゴムの水枕です
水道の水を ....
しらふでいるうちに聞いておきたいことが
一つや二つ、あった気がするのに
氷の溶ける音が小賢しく
かたちあるドラマへと手招きをしたから
大人しく僕は身を委ねて
....
物語が
生まれ続けるということは
終わりもともに
在り続けるということ
季節がひとつ立ち退くことで
つぎなる季節へ進めるように
歓喜が
終わりなきものならば
その裏 ....
青空だ
さぁ、でかい大口を開き かぶり付け
どれだけでも喰え
全部あるだけ喰いまくれ
己の内臓に納まり満たされる
喜び沸き立つ季節は
それでこそお前のも ....
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