布越しに
同じように薄い板を鳴らす音がする

けして相容れぬ同じ背徳の音

そう、眠れないね

私は声無く言う
しかしながら
答えは、無い

もしかすれば
あれは小さなボタンで ....
光のカーテン開いて きらめく闇を後ろに受け

不動の窓は開かれるおぼろげな昨日に日差し注いで

昨日までの自分に笑顔で出逢う

朝凪に魅せられる広がる海 見つめていたら

自分の小 ....
流し台の蛇口をひねると
背後で洗面所の蛇口が きぃん、と鳴る
どこかの管がおかしい


検診の結果を貰いたくないまま一ヶ月経ち咳は出なくなったが、
肋骨の内側で時々
何かがはさまった ....
待ち人来ぬ。

いや
待ち人は私か。



外で叫んでる

“皆、嘘つきなんだよ”って



知るか阿呆。


嘘つきかどうかは
自分で決める。



 ....
きみと浮気したいとか
もいちどキスしたいとか
そんなんじゃない

そんなんじゃない

ねぇ

ただ
忘れてほしくない
ただただ
おもいだしてほしいんです
朝みた空が
あまりにも白かったから
空を突き抜けて太陽を殴りにゆきたかった
気持ちよく生きてこうって決めた朝なのに
なんでこんな灰色の空なのか腹がたったから

ぱらついてきた雨に どうにで ....
漆黒の闇を
手探りで進むように
もがき苦しむきみを見ることさえ
もう
今のぼくには堪えがたい苦痛なのだ


きみは
ぼくの気持ちなんてお構いなしに
ぼくのまわりに現れては
その ....
柔らかな日射しに包まれて
梅のほんのりと香る今日の良き日に
鳥となる準備は整った
目まぐるしい日常の中に
留まることを許してもらえない代わりに
整理整頓を行うための箱を貰ってきた
捨てるべ ....
朽ち果てた誰も訪れる者もいない廃園
寂れた石畳の道をひとり歩く
色褪せた花壇には花一輪すら咲いてはおらず
春を謳歌していた面影はどこにもなかった

かつてこの花園で一輪の花を摘んだことがあっ ....
{ルビ辛夷=コブシ}の白い花が
ほころんでいました
図書館の前の小さな広場に
冬の終わりを 告げるように

けしてそれは、桜のように
春の訪れのあでやかさなどでなく、
可憐な細い花弁 ....
長いエスカレーターのようにため息は
いつか僕の心をデッドエンドに運ぶ
ためらいはいくつもの線を残して
流れを断ち切ろうとしては断念する

かなしみとすれ違う朝
クリーム色の靄のなかでバスを ....
擬音ばかりの君の言葉は

私には理解不能だ

曖昧に認めて

適当に仄めかして

私は水の中

ねぇ ダーリン

ハッキリして欲しいのよ

海と空の境目のように

似て ....
 
 
はじめて
海水浴に行った

遠浅の海を
沖に向かって泳いだ

ふりかえると
父と母と妹が
あんなにも遠い

あわてて岸にもどった
かき氷をを食べて
みんな
家に帰 ....
{引用=
冷たいコールタールに沈んで
薄い唇を堅く閉ざせば
沈黙が真実さえも無に返して
上辺を撫でる風には奪うことができない
追憶の時間を抱き締めている

強張らせた体が化石になって
 ....
1

彼は血の繋がりもなく
知った人間もいない街で
自由のため自分の目を潰した

彼は爆弾を解体しようとした
周りには誰もいない場所で

彼女は着たくない服を着て
満たされるため骨 ....
母の手帳をめくっては
白いページに引かれた座標を見つめる
そこにある数字を
眺めている日曜日に

染み付いた家族を
過去として忘れ
移ろいゆく春に
薔薇のわきたつ香りをかいでいる

 ....
目黒駅から押し出されると
長い坂道を下り 目黒川を渡った
チケットの半券を握りしめた 僕は
汗まみれで 一言も口にしない花粉症だった

桜が咲くにはまだ 冷たすぎる
緑色の水面に チケット ....
春の水っぽい匂いがユキオにはなんだか他人事のようだった
グシャグシャにつぶされた空き缶が朝の風に音を立てた
ユキオはそれを視界に入れないようにして会社へと急いだ

いつもより会社の朝はそわそわ ....
きのうの満月を空に探すのを忘れていた

期末が三月なので売上のサキヨミとその検証、P/Lのシミュレーションなどでこんな時間になっていた
クルマから出ると春の夜の匂いがした
涼やかな水っぽい匂い ....
ちゅんちゅんと
すずめたち
軽やかになったすずめたち
さえずっている
ちーちーぱっぱのちーぱーちーへようこそ

花びらと花びらの
ソル イ ソンブラ
プル アール パタ は
花と葉っ ....
気まぐれに
財布の中に余っている
一円玉を
四角い箱の中に
ごみを捨てるように投げ込む
世界を救出したヒーローのように
小銭の無機質な響きを
慈悲深い顔に刻み込むおまえ


 ....
ひとは詩を
いつから声に出して読まなくなったのだろうか

ひとは詩を
いつから紙に書くようになったのだろうか

こんなにも紙が溢れてなくて
字が読める人そのものも限られていた時代には
 ....
あなた、
最寄りの駅はどこですか

そこから
どこへ行けますか


 最寄りの
 冬、はどこですか
 どうして暖をとりますか

 最寄りの
 橋、はどこですか
 どこ ....
薄暗い部屋の中で
与えられたものは
桑の葉、でした。

退化した前足では
木にしがみついて
いることができず
放たれれば、すぐ
落ち、ほぼ全滅。
家畜化された、虫
成虫ですら飛べず
大人のくせに、虫
 ....
先生がおっしゃることにはだとか


校長先生のお話だとかは



時間外勤務なんです。



徒歩15分の交通費すら出やしない。



今のご時世けちんぼ神様。
 ....
新しい春の香りに

やわらかな陽射し 心の窓に射し込んで

広がっていく 溢れる気持ち

笑顔に変わる

またやわらかく強い世界創られて

生きる強さ 微笑みに溢れる
今日の夕食は、牛のステーキだった
レアにしろ、ミディアムにしろ
それはもう食べ物にしか見えなかった
それはほんの少し、葡萄畑の匂いがした
僕達は一瞬だけ、目一杯の緑
風を感じてしまったのだ
 ....
やけどみたいに広がった傷跡は
消えないこれからも私からは

生まれたこと
生きてきたこと
ここまできたこと
に どんな意味があったのか
まだわからない

生きる意味がわからないから
 ....
思う。
こうありたかった。

指向ということを気にしなくてよかった、問題にすらならなかった。
傍らへの疑いなどなかった。

今もこうありたかった。

どこに投じる身もなくて、丸める背中 ....
考えれば考えるほど
何もかも嫌になってしまう3月某日
空があまりにどんよりしてやさしいから
ついつい泣き言をいいたくなってしまう昼下がり


生きるための理由がどうしても必要だから
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
白の部屋神門みふい310/3/3 18:23
光のカーテン☆くるみ☆110/3/3 17:18
ダルマ探査スリーピィ・...110/3/3 16:02
仮名さんユダ010/3/3 15:55
片想いこころゆくま...3*10/3/3 14:21
大きな虹朧月510/3/3 13:41
復活祭寒雪110/3/3 11:16
卒業讃歌中原 那由多9*10/3/3 9:32
廃園未有花11*10/3/3 9:06
辛夷月乃助13*10/3/3 7:38
かなしみとすれ違う朝瀬崎 虎彦010/3/3 7:28
夜風伽茶010/3/3 1:38
海水浴小川 葉110/3/3 1:35
Babylon高梁サトル9*10/3/3 1:34
生活コウ アキラ0+10/3/3 1:23
予備校生活番田 010/3/3 1:12
いつかの路地010/3/3 1:12
蛇つかいたちの行進吉岡ペペロ410/3/3 0:52
三月の夜510/3/3 0:28
ぽっぷあっぷポピー海里1*10/3/3 0:12
Pretender寒雪110/3/3 0:12
パピルスのポエム 海里210/3/3 0:07
最寄りの千波 一也1*10/3/2 23:38
かいこクローバー2*10/3/2 23:36
時間外勤務サワメ210/3/2 22:54
鞘(サヤ)210/3/2 22:44
食卓で泣いた日瑠王12*10/3/2 22:43
理由探し朧月210/3/2 22:30
理由のないアプリhogezo310/3/2 22:12
曇り空のずっとずっと上のほうは、いつだって晴れ晴れとしている涙(ルイ)410/3/2 22:09

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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