何しろ彼ら
光害の少ないところに住んでいる
見上げる星空には事欠かない
アザラシたちは
ある日、宇宙に目覚めた
それで彼ら
それからはただのアザラシではなく
地球アザラシ
を名乗る ....
おねえさん
おかあさん
おばあさん
姉がかいた作文
大きくなったらなにになりますか
って題材だった
負けた と思った
すごい と思った
ありがとう
なんでもないようにそう ....
あなたを狂わすあたしのカラダが
あの人のことも狂わしてるって知ってた?
2こ上の先輩も
行きつけ飲み屋の店員さんも
テレビの中のあの人も
あなたとブラザー
世界平和 ....
小さな気配の命が
無数に散らばる
大きな実存の生命が
今日を生かして生きる
明日はお前のものだ
日は昇る
月も昇る
星は広がる
空はお前 ....
息を吐き出すつもりが、誤って魂を吐き出してしまった不器用な僕。
慌てて捕まえようとするも、当然ながら実体のない魂は触れることはできないし。
だけど、もし触れられたとしても不器用な僕には捕ま ....
冬を鏡に鎮めながら
ひとつの影がすぎてゆく
向こう岸の曇
波に消える道
足の痛み
汽笛 光
はらわたの音
はらわたの夜
風は足りて
水は足りな ....
めし炊きババアの性欲をなめるな
柑橘類が二度と食えない体になるぞ
お前は本当にそれでいいと思うのか
大学まで出て本当にそれでいいのか
乳飲料を飲んだら蕁麻疹を起こすぞ
めし炊きババアの性欲を ....
時の流れに逆らって歩く鮭の踊り子よ
うらぶれた町角に巻き起こる拍手喝采は
名もなきパンチラ女子高生たちに捧げられ
貴女の顔など誰も見たくはないと思っている
それが社会の仕組みだとも知らずに
....
床の上に散らかったビスケットorクッキーのかけらは
まるで君の砕け散った夢のごとくにきらきらと輝いて
草原を吹き渡るさわやかな五月の緑風にも似た鼻息は
ご自慢の肺活量8500ccをたっぷりと見せ ....
{引用=
理想も語れない傲慢な気後れをきみに感じてから
多分これが三度目の春で
この冬も結局
きみと雪を見ることはなかった
安全剃刀はいったい誰にとって安全なのかわからなかった頃 ....
グレタ・ガルボの鼻毛がそよぐ
そよそよ、そよそよそよぐぞよ
あれよ巨大な黒チューリップ
畑の真中にそびえ立ち
日晒しの花弁は遥か紫色よ
おお春はゴッホの描く日輪の
わだちの中にらりるれろ
....
もう分からないよ
自分の気持ちが・・・
このまま好きでいったて
何も変わらない
無駄なのかな?
こんなに想ってるんだよ?
何で・・・
どうして伝わらないの?
....
きみとの距離を
1ミリでも近づけたくて
挨拶しているというのに
きみも同じように
何か言葉をかけてきて
互いの声が
次第に大きく張り上げられ
結局
何一つお互いのことが
伝わ ....
心をいためたり
落胆したり
この時に 生まれてきてしまったのなら
理由があるとしても
違った世を生きることができたら
やってくる未来へ
生まれ変わる
億年の先にする
林檎の香り ....
ひらゆらと青いてふが飛んでいる
重なるように紫のてふも飛んでいる
白いのも黄色いのも黒いのも飛んでいる
昏い夜空に交わらないように
自分たちの屈折率を守っている
腐心 乱 ....
地球の最後に立ち会えず消える
人類の最後の一人になれずに消える
誰かの最愛の人になれずに消える
夢の中で眠るように消える
誰にも気付かれずにそっと消える
物語の最終回答の答えとして消 ....
頑ななツボミがむくむくと
押し出されるように
膨らんでいく季節がきたね
世界の色は失われてしまったのではなく
冬の間、人の心の中に眠っていただけなんだ
恋しさがあふれだして
春が来るの
その日、誰かの足の裏を見つけた
それは画家の自画像のように剥き出しで
裸足であることがこんなにも美しいという衝動
初めて僕の中に生まれたのかもしれない
それは、離れない
空気が重なった力 ....
おれ猫好き
猫無表情
猫したり顔
猫困り顔
猫泣き顔
猫笑い顔
猫怒り顔
猫脅し顔
猫そのまんま
咬む猫
吠える猫
眠る猫
そっぽ向く猫
ふとる猫
何かした ....
100305
食卓から
塩が消えて
船縁が遠くなり
気勢が上がらない
塩分が否定されたのだ
全自動デジタル炊飯器の
お世話になってから
竈の火 ....
ももの花 すいせんの花 ビオラ、すみれ
春が咲いて、歩いてる
じぶんのちからで
背がひくいから、ぼうしだけ見えたよ
花の散歩 よいしょ、よいしょ あるけ、あるけ
あなたのいのちをつくろって
夜は甘くなる
春はどことなく淫靡な光で
強烈に追いこされるけど
それでも
ほのあかい光で
ゆるやかにみえる身体を知って
はじめて味 ....
ウワの空はキケンだ。
何かと見落としがちだし話も聞かずに出来ない約束してしまうし、
気がつくと目の前の人が怒っていたりしてさ。
冬の空もキケンだ。
何かとうつろいがちだし風の音で勝手な夢を ....
『 キミはモワっとしてる 』
キミはモワっとしてる
モワっとしてるよ 素敵さん
だから
さりげなぁ―くて
あたまよぉ―くて っもっ
ホント ....
今日、私はとうとう
生まれてきてしまいました
体を守るための
覆面やボディスーツもなく
己の身一つで
生まれてきてしまいました
日一日過ぎるごとに
私の体に小さな傷が
....
沖ノ島二百海里沖での戦闘は熾烈を極めた
連合側が新たに派兵した三人のくじら星人は
わが軍の誇る無敵母船
第七日新丸の砲弾を受けてさえ
倒れることを知らず
さらにはわれらの冷凍工船五隻と
運 ....
どれくらい進めばいいの?
この暗いトンネルの中
何すればいいの?
懐かしい故郷を背に
無くし物捜してる間に
いたずらに時が流れる中で
言えない思い抱えて
癒え ....
君が…
明日にきらめく何かを
持っているとしたら…
一度きりの人生だから〜
それを輝かせることは…
君が選ぶべき大きな道
のひとつであることに
間違いはないだろう
....
{引用=
目をそらした
愛の数は数え切れない
唇はいつも
濡れてふるえていた
恐ろしいもの
巨大なもののざらつきを
指先は認識していた
冷たい水の中に
氷を入れて
....
緑色のハーブと
青いミントと
白いハッカ、
が
もしも喧嘩をしていたら、まとめて全部食べてしまえばいい
森林の葉のざわめき、
溶解する葉の表皮
舌の芯を刺す葉緑体の化学変化
海 ....
3404 3405 3406 3407 3408 3409 3410 3411 3412 3413 3414 3415 3416 3417 3418 3419 3420 3421 3422 3423 3424 3425 3426 3427 3428 3429 3430 3431 3432 3433 3434 3435 3436 3437 3438 3439 3440 3441 3442 3443 3444
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.74sec.