琥珀色の液体が
胸の中一杯に沁み広がってゆく
淀んだ思考を見返りにぶち撒ける歪な論理
赤く絶望に塗り変えられて行く
希望の色は蒼ざめて
何度でも見てきただろう
俺はこうやって頭から ....
そんな風に僕ら笑ってた
どんな夢もいつか朽ち果てて
吹き付ける向かい風にさらわれて
まっさらな一日さえ黒ずんでくようで
見失う 僕の夢
先走る 僕の情熱だけ
揺れる 揺れる 憧れ ....
100309
並四ラジオの整流回路
小さな容量のキャパシターに
少し大きすぎるインダクターが繋がって
交流をぎごちない直流に変えている
....
僕を殺して
君は明日になるだろう
白を浴びて
生まれ変わった気分
ただの記憶喪失さ
君には過去も
現在も未来も
枷にな ....
雨に濡れて 春告草が咲いている
曲がる枝に 柔軟な想い忍ばせて
静かな雨に 黙って濡れている
真紅の花は 冬の寒さも知っている
過ぎた雪の重さが 想いだと知っている
生まれた地より ....
意志の外より働く大きな力よ
私を貫き通せ
この身を引き裂き
路上へとぶちまけろ
この身が土に溶け込み
そこから花が咲き
無数の虫が生まれたなら
....
七色の水が流れる川
架かる橋を渡ると
煙が立ち込めていて
しばらく歩くと
世界が暗転した
(どこにもない
たった一つのものを
....
止まない雨だった
優しいままでいられるほど嘘つきではないから
まだあまり汚れていない窓ガラスに向かって
冷たい視線を送り込む
反射した感情の行方を知っているくせに
しばらくそこに立ち止ま ....
母さんに
ブティックを
プレゼントしてあげたい
もう街にいかなくていい
大好きな洋服が
売るほどあるのだから
試着室で
好きなだけ
試着することができる
しば ....
さびしいなぁ
冷えた布団が
温くなっても
オレの心は
さびしいなぁ
寒空の下
きみは
木枯らしを抱いて
眠るのだろう
さびしいなぁ
ガタガタ・ガタガタ
洗濯の音がする
奴が回している
あてつけか?
外から丸見えに
窓を全部開け放し
洗濯物をいっぱいに
ひらひらと闇夜に干している
奴
子供 ....
先生の影のなくなった更衣室で
体操服のぬくもりの残るロッカーを見つめていると
見つけ出そうとしているラベルの言葉に
つぶやいている素敵な名前
描き出している気持ちの彼方で
臨時教員になど ....
車窓で見つめていた
航空券を 指先に握りしめた
地球の歩き方の端の メモ書きに
茅場町の景色を浮かべている 林課長の
あとがまの立場ではなくなっていく エクセルの表に
ノルマ達成を凝視してい ....
立ち続けようとする日常に
心を演奏させられているような感覚がする
音楽を 鳴らし続けようとする 風景の中を
他人の心の中として 見つめようとしていた 鍵番は
白黒ですらなくなっていた 指先は何 ....
航海が始まったときからつけられている日誌は、船の最も深い部分にある巨大な書庫の奥に置かれ、背表紙は日付の古いものから順番に棚に並んでいるが、本棚に収まりきらず木の床に投げ捨てられているものもあった。床 ....
孤独の神様は
やりたくないことばかり
逃げ出したいけど
孤独の神様は
やさしいやつだから
誰にも平等に
孤独を一つ
孤独を一つ
孤独を一掴み
やるせねぇ世の中でも
呟き ....
水辺で老人が少年と釣りをしている、のは創造ではない。記憶である。誰の頭も、何も作れない。・・・・隣人のしたり顔を見ていると、腹立たしい。お前の頭の中には何もないよ、からっぽだよ、 ....
一人がすきなのかってあなたが笑うから
一人なんかは大嫌い
そんな風に言うのでした
窓をあけて冷たい夜風をあびながら
とうとう一冬中そのままの風鈴が
かきり と音をさせる風だけの夜
嘘を ....
ねえ
もっと
私を駄目にしてと
強請ったのは
かつて
と
木製の時計が
カツカツと
足音を立てる
カツカツと
あの人のようだ
去っていく
涙の味を
暫し忘れました
....
雨上がりの軒下で
兄はひとり
シュレッダーになった
わたしは窓を開けて
要らなくなったものを渡す
最新式なのだろう
やわらかな音と振動で
兄は細断していく
ダイレクトメ ....
どんな歎きでも持っておいで
どんな挫折でも持っておいで
私は今、魔法の杖を手にしたの
私は今、魔性の悪癖を備えたの
どんな悲劇でも構わないから
どんな叫びでも構わない ....
{引用=
さようならを二回いった
一度目はさよならっていった
くちびるの端で酸素よりかるく、さよなら、って
昨日の二度目のさようならは
きみの眼に沈むぐらい深く、さようなら、っていった
....
息を吸って吐く、ということが
ぼくにできる最大限の生き方だと思っていた
*
雨だれを視線がおっかけている
その、
背中には哀愁の目が向けられてるから
不自由を強いられる体をごま ....
花屋の店先に並んだ
色んな花を見ていた
人それぞれ好みはあるけど
どれもみんな燃やし尽くす
「その男は狂っていたのだろうか
花を街を 人をも
オイルをかけて火をつけて
燃やしていった ....
耳の奥で変わらずに響く、あの頃の歌。
身の丈に合わないローンを組んで買ったギター
必死にバイトして、自慢の相棒を抱えては
毎晩のように街に出て歌ってた
耳の奥で変わらずに響く、あの頃の歌。
....
あー、また左腕が・・・。
あー、神様、なんらかの罰でしょうか?
それとも
単に僕がおかしいだけでしょうか?
わかりませんが
なんかごめん
....
トント※1の笑い
遠くの空に一握の希望
RJのブルースに語る話はない。
近くの海に一片の愛情
SHのブルースに唸るフレーズはない。
ワクワクした空間に
言葉を埋めることが
唯一の ....
ギターをジャカジャカ
かき鳴らし
ドラムをスットンタットン
ぶっ叩き
甘い声を発する
癒しのとき
純粋に伝えたいこの想い
本気で生きる。
冷めた態度じゃ
楽しくないさ
虚を ....
白い壁を見よ
神秘のベールを纏う白い肌の君よ
徐々にはだけてゆく官能を追う
我らすべて君の虜、白い肌を這う尺取虫
全貌を望み君の乳房で眠る、あるいは
君に裏切られたものは落下して大地に横 ....
鳴らないアラームはいらない。
俺こそがアラームそのもの。
死者の死体を掘り起こせ。
通らねばならぬ道がある。
工場の煙が真実を知っている。
尋問の時間がやってくる。
椅子には座 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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