物思いにふけるために台所にたつ
たくさんの命を切り刻みスープをつくる

どれも円
どれも丸い命の切り口を
直線の刃ですとんすとん
と切ってゆく 想いはだらだらと続くのに

炎はまあるく ....
いつかね

君は飛べるのさ



ずっとそんな場所にいるわけじゃない

ずっとそこにいるわけじゃない



飛び立てる羽が君にはあるのだから

そのときがきたら

羽ば ....
行かないで・・・

近くに居るようで


遠く感じるのは


あたしだけ?
こころは遠くへいってしまったようで
手招きしても死んだように、かさかさと音を立てて
時間とおなじ速さでふるえる

例えば二本の腕に包まれるような
あたたかさを思うこころは
それが全てではな ....
友人のパペットは詩人です。
有能な助手である腹話術師は、実はシャーマンです。
もちろん彼は左利き。
そして真白いシーツの手術台にいつも乗せられて
セルロイドの顎をカタカタ鳴らして話しているのが ....
空が
穏やかに弛んだ


おしゃべりなプリムラの
寄せ植えの鉢に
束の間の雨を降らせながら
君は眩しそうに微笑んだ
「は」のつく名前を持った
風の中で


時が
朗らかに ....
白い光がふちどる窓辺で

二人はふるえる菫の口づけを交わす

二つの華奢な心臓が

透きとおってしまいそうだ
『 おさないかけないしゃべらない 』


いちにち5分の雑談を
できれば重要でない類の
たわいもないおしゃべり


5分くらい血を拭いて
5分くらい涙を乾かせ
幸福なPessi ....
恋という字と
悲という字は
少し似ている

恋しいこころは
悲しいこころ

こころの水溜まりには
散った桜の
花びらが浮かぶ
つぶやく、と、言葉が
僕をポケットにする
だから何でも入るし
ピアノだって上手に弾ける
ピアノを弾くと父はだんだん丸くなり
丸くなった背中を母が高く馬跳びする
着地したところはす ....
きょうのわたしは
どのくらい根を増やしただろう
(これまでの、)
いわば口や鼻が
手足があるだけで
少しのお金を持って
這っている


マジックテープのように
くっつけあい 剥 ....
友からの嬉しいはずの電話で
性懲りもなく皮肉を口走りそうになって
心にもない綺麗事を並べ
いたしかたなく流行りの冗句で取り繕う
苛立ちを持て余していたのは
何も自分ばかりじゃない
本当 ....
コオロギの 濁点のような生涯
悲しい肉色の 
西洋ツツジを切らさずに
昏々昏々 赤子と眠る
歌う

芝生
ルーフ
遠く
小石の通せんぼ
双葉
強く
ただ強く

消える
時を閉ざして
穴を刺して
消えてしまう、
その前に

蒼さが
透き通る
君が歌う
得るために失い
失うために得る


もうずいぶんと
たくさん失ってきたんだろう
踏みしめた足跡の数
抱えきれない犯した罪


何を手にするのが
一番よいのか
考える間もなく ....
今日、僕は初めて詩を書く
初めての僕には、詩の書き方がわからない
何を書けばいいだろうか?
そもそも、詩に書き方などあるのか?
それすらもわからない
教科書もない
ルールもわからない
ま ....
お日様が
頬を撫でる
午後一時
隣の庭先に咲く
梅の花がほころび
花の裡に蜂がとまる
虫たちのざわめきが
夏に実を結ぶ
黙々と続けられてきた営みに
僕は言葉を失い
ただ注視すること ....
手をのばせばつかめそうで
指のあいだからこぼれ落ちてゆくもの
きらきらと きらきらと
それは光っている 踊っている


   *


春の訪れ、光まぶしいこの水辺
まだ若い水草がさ ....
うつぶせになって大きく息を吐くと
風船から空気が抜けるようだった
私の身体には栓が必要

ふしゅしゅー(空気の(抜ける)音)

(3秒の空白)

(3秒の空白)

(6秒分)呼吸を ....
穏やかな
3月の晴れた日
心はなぜ、ざわつくの

携帯メールから来た友人の
ふとした言い回し
この、ざらりとした感触を
何と呼んだらいいの

ふいに連絡が途絶えてしまった
あの人た ....
どうだ

この青い空は

雲はうすく横に流れる

梅雨入り前の夏だ

私の背を押す日の力

気持ちいい

楽しい

今、大地が裂け

一瞬にして世界が失 ....
どっかのボウズが親のスネかじりながら
どっかのボウズが捕鯨反対運動なんか糞喰らえってよ
どっかのボウズが親のスネかじりならが
どっかのボウズがアカデミー賞はもう地に落ちたってよ
どっかのボウズ ....
私は誰かになりたくて
なりたくてなりたくてたまらない
のに だれにもなれない

私は 同じ私でいることさえできない
この瞬間にも別の私になっている

記憶の
なんと曖昧なことか
心の ....
たとえば暗い場所から明るいところへ出たときに
必ずくしゃみが出てしまうように
薄着をした他のおんなのこに眼がいくのは
生理現象の一種にすぎないんだ

雄性ホルモンというのはさ
家賃滞納の貧 ....
渦巻いて 夢為して 人知れず
ひとり 聳え 神の間に
むせかえり たなびいた 狂おしい歌
焦がれ 乱れ 荒魂の言葉ひとつ

照りつける日差し、青天の陰り
俺の汚れた背中
崩れかけのブーツ
タバコの臭いのジャケット
くすんだ髪

涙はまだ流せるる

闇雲な声
尖がった喉
しわがれた足首
蚤の付く脛

涙流せるる

べらんめぇ
 ....
ひっきりなしのメールの山
気の向く相手に返事する
待ち合わせの場所と時間
もいちど確かめ、送信する
 
 
『ケータイが止まっちゃうの、今月ピンチなの』
『バイトの給料日は、まだまだ先だ ....
(私は生きていた、と)





吐き出され流れ流れ
私はあなたの血の中で凝固する
単純な複雑さが私の頬を捉え輪郭を描く
だから私の線は、紅い
瞳は染まる前に沈ませた
今の無機質 ....
お前の足は何のためにあるのだ
不死身の肉体と共にあるその両足は

行く先に詐欺師が待つ呪いの道を進むためか
山のような死体の上をおどおどよじ登るためか

その消すことの許されない足跡は
 ....
オレンジいろの豆電球
消さない理由は怖いから。
真っ暗にした途端
たくさんの目が
四方八方近づいて
わたしの醜いこころを
ギロギロ
睨み付ける。

家族と一緒に寝ていても
いくつに ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
時のスープ朧月210/3/11 22:47
君はいつか飛ぶのさ桜 歩美2*10/3/11 22:27
嫌だ・・・みぃ010/3/11 22:22
ヒカリ湖月110/3/11 22:10
腹話術師の唇楽恵910/3/11 21:14
はるnonya6*10/3/11 20:31
早春小曲[group]塔野夏子4*10/3/11 20:27
焦げついたシュガーkillki...310/3/11 20:26
恋と悲と小原あき4*10/3/11 20:09
ポケットたもつ1010/3/11 19:43
3・8唐草フウ4*10/3/11 19:04
会いに行くゆえづ210/3/11 19:00
danaしべ410/3/11 16:44
君を追うOz210/3/11 16:15
毒針寒雪010/3/11 16:02
はじまりの詩kimkim410/3/11 14:07
春・雑感2within4*10/3/11 13:46
水を渡る石瀬琳々7*10/3/11 13:45
うつぶせなき1*10/3/11 13:13
イライラは3月の・・・うめバア210/3/11 13:02
初夏蒲生万寿2*10/3/11 12:24
どっかのボウズが親のスネかじりながら原発はもう要らねぇってよ虹村 凌2*10/3/11 9:50
変身朧月310/3/11 9:34
焼き餅焼くとて手を焼くなメチターチェ...2*10/3/11 9:28
即興詩・テーマ【雲】山口清徳0*10/3/11 3:25
群青色の悲しみにkei99310/3/11 3:21
2時間の値段山口清徳1*10/3/11 3:13
あいむえいじ15フィール...010/3/11 2:30
白い道にお前の足跡が残るならば振り返るがいいコウ アキラ110/3/11 2:22
豆電球こころゆくま...5*10/3/11 2:15

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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