「声の事」

誰にも聞こえない
小さな声がする
誰にも見えない
僕の隣にいるはずの声
どんなに騒がしい場所でも
僕にだけ聞こえる声
どんなに静かな場所でも
僕にだけ見える声

「 ....
ママが言うよ

あの子は良い子だったのに

パパが言うよ

自分を大事にしないといけない

弟が言うよ

あいつはいい奴だよ

妹が言うよ

あの人のほうが絶対幸せにしてく ....
重たい色の唇と
言われたらしい

なんだって
導線から外れたら
振り出した足の小指から
じわじわ疎外されてしまう
単なる一歩は丹念に
親指から親指へ
カラーテープをみつめて
重心を ....
彼女のすすめに従って
スライサーで挽いたにんじんを
生地にこっそり加えてみた

これを食べたあかつきには
中身をあかし
達成の喜びをともに味わおう

アイ アム ア ネゴシエーター
 ....
いつからだろう
あたしの中の蛇が
どんどん大きくなりだしたのは

あたしの最近の奇行
はじけっぷり

何か 内なるものが
爆発するような
高揚感・・・

自分で自分を抑えることが ....
いつのまにかすれちがって
もうであわない
ペールブルーを背景に
ハクモクレンが

私は孤独です
わたしはこえにだしていってみる
わたしはこどくです
私は声に出して言ってみる

いつ ....
ビニール傘に積もっていく雪を見ていたら君のことを思い出したんだ

あのとき手を差し伸べることが出来ていたならきっと

二人に違う運命が訪れていたのかも知れないと思いながら今日

つるつると ....
何十年か生きてきた
誰からも好かれてて
友達もたくさんいる

どこへ行っても視線を集めて
なにをやっても素早く注目させ
強い意志を全面に押し出し
弱い部分をちょっとだけ見せて
外向けの ....
僕は死体で 君は春風で
君は僕の頬をなぜてゆく
僕は横たわりながら君の温かさにとけてゆく
春のゆめはとうとい

僕は待っている
春の風にまぎれて君があいにくるのを
僕はもうしんでいる し ....
家も建たない
子供も遊ばない
猫も歩かない
犬も吠えない
車も走らない
畑も実らない
川も流れない
鳥も飛ばない
灯もともらない


漆黒の空
誰もおれの庭に現れない
五 ....
お日様が番屋ヶ峰の後ろに帰ると
空まで水がいっぱいになった

蒼い浜辺
小さな花が 黄色く光っている

舫を放たれた漁船が
上に 下に
あるものは沖に
あるものは山に 泳いでいく ....
光りがこぼれ
海鳴りが、さわがしい

海峡は、もう春の白波をたたえていました
モザイクのような潮の流れに
遠く、
アシカたちの群れる灯台の島は、にぎやかさを増して、
その鳴き声を潮風にの ....
 
 
三十九にしては
綺麗な奥さんだね
ありがとう

少し高そうな
靴を贈りたくなると
君は言う
ありがとう

休日出勤の朝
肩を揉んでくれた
君が産んだ
子供と二人で
 ....




脆くて壊れやすいものなど
誰も好みやしない

でも…


頑丈過ぎると
大切にすること
わからなくなるよね

/
思うべきでも来ないでもないのかな
母のことを思い浮かべ居直ることすらなく

放っていく日の岸を漕いでさえ
誰のつてもないものだと悲しさにされ

けれどボートの杭に言い直そうかという気がした ....
行き止まりの道には壁があり
壊すか戻るかどうしようか

彼は言う
 「壊すのだ」と言う

彼女は言う
 「戻るのだ」と言う

私は言う
 「迷うのだ」と言う

そして誰かが言う ....
信号機に勝間和代よじ登る春ポジティブ 僕は僕を見ている
正気ではいられない
本当に宇宙は振動する紐か?
僕は目の前にある神秘に問う
狂気に触れたくない
触れたくないのに
それはやってくる 近付いてくる
じぃっとこちらを見てい ....
友人との待ち合わせは、いつもの喫茶店だった。

呼び出されたのは久しぶり。

この1年、電話やメールばかりで、顔を合わせることはなかった。

先に着いたので、入り口の見える位置に座って ....
青空求めるドラキュラ
暗闇さまよう泣き叫ぶ魂
いつか通ってきたはずの
絶望へつながる道を今日も歩いてる

手はつながず
目を開かず
耳も閉じられて
足は地に着かない

そのねがいか ....




きみがぼくを
やみにおとした。


きみがぼくに
ひかりをおしえてくれた。


きみがぼくを
つよくした。


きみがぼくに
よわさをおしえてくれた。

 ....
過去いっぱいの浴室を開いて
君は音を立てて息をした
世界はもう少し理想に近づくべきと
誰かの書いた理論で夜が更ける


「最果てなんて所詮嘘だろう?」
強気な赤目が声震わす
然して君は ....
無数の声が、言葉が
手のひらが、指先が
情報のかたまりになって
突き抜ける風のように押し寄せる。
いつも。
その中で、握りたいもの
握ることが許されるもの
もっとも、線の細い私は
一人 ....
春に 嫉妬しているようだねと
あなたの言葉が美しかったから
少し、お借りすることにしました


紳士淑女が
自分の仕事について誇らしげに語らう日曜日の朝
少し距離を取って見た窓の外は白く
非 現実 ....
警察官の彼女になりたい
日本代表の嫁になりたい
代表取締役と不倫してみたい

ピザ屋の彼女になってみたいってそれはいつか聴いていたあの歌で

本当に欲しいものは売ってないってよく言うけれど ....
深く潜った
掴めそうに思った
ジブンノテで ジブンノテで

正か正でないか
赤か黒か白であっても
わかると思った
気付けるはずと思った

冬から春へと移り変わる
空のカーテンを見上 ....
夕暮れの空に 
時折姿をあらわす 
薄っすらと光を帯びた手 

夕凪の風の吹くまま 
まっしろな明日の頁に 
一つの物語は綴られるだろう 

私は、一本の鉛筆の姿で 
夕空を見上げ、 ....
晴れた春の日に
幼いぼくは
緩やかな坂をのぼる

菜の花がまばらに咲いている空き地に
白く小さなものたちが
浮いたり沈んだりしている

菜の花に止まっている
蝶の羽に手をのばす
指 ....
四方を壁に塞がれた夜   
蹲ったまま顔を上げれば 
億光年に瞬く星が、ひとつ 
何かを僕に、囁いた。 

 
こうして休日のベランダに佇み 
干された布団と並びながら 
{ルビ麗=うら}らかな春の日射しを浴びていると 
日頃、誰かを憎みそうな闇の心を 
布団と一緒に、殺菌してほしいと思う。 
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
笑い声は聞こえないプル式3*10/3/15 15:55
…が言うよ平 哉人010/3/15 15:34
昼間の痣しべ110/3/15 14:14
交渉人の朝メチターチェ...6*10/3/15 12:05
森の猫4*10/3/15 11:00
ペールブルーを背景に瀬崎 虎彦110/3/15 10:49
【雪の思い出】つむじまがり2*10/3/15 10:33
口癖は”みんな”仁惰国堕絵師010/3/15 10:27
春のゆめ朧月110/3/15 10:20
にがよもぎ寒雪110/3/15 10:11
バクアマメ庵010/3/15 6:51
「春想海」月乃助13*10/3/15 6:47
休日出勤小川 葉010/3/15 5:17
好 キ恋飴110/3/15 4:50
ふたり番田 110/3/15 3:59
壊すか戻るかどうしようかコウ アキラ110/3/15 3:42
かつまーサトタロ110/3/15 3:05
深い夜within7*10/3/15 1:47
創書日和「証」  ミルクティーの似合う女(ひと)逢坂桜4*10/3/15 1:41
ねがい水中原動機010/3/15 1:24
鏡の住人恋飴110/3/15 1:18
夜明けのモラトリアムネハン・フラ...310/3/15 1:07
琴線山岸美香3*10/3/15 0:53
3月の雪瑠音110/3/14 23:48
足りないゆきちゃん。210/3/14 22:58
ハルヲつかまえる朧月210/3/14 22:07
夕空の手 服部 剛310/3/14 22:01
初めての狩り殿岡秀秋310/3/14 21:57
星の言葉 服部 剛210/3/14 21:33
春のベランダ 510/3/14 21:25

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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