生まれた日から 疑問符と一緒でした
母の心に マイナスな思い出をうえつけた日でした
私のことが いらなかったのではないと
望んでたと きいたことはないけど
それすらも 確かめないで生きてきまし ....
ヘリコプターのような方ですねと
僕が言ったので
相手は少しへりくだって
それからむすっとして
紅茶を飲んだ
暗い路なりに
銀色の聖餅が落ちているのを見て
これはパンでもないし餅でもな ....
子供の心を忘れない大人になるんだ
いつもそう 思っていた
マックで子供あつかいされるの
嫌だった
....
幸せは 手に入れた瞬間から
少しずつ こぼれていくから
幸せを 手に入れたなら
真空パックで 密閉して
....
満たされて表面張力
あふれ出してプリズム
刺激的に反射して
光る涙も虹色
小さな爆発連鎖して
君の心が崩壊していく
足りないのはH2CO3
弱まって微炭酸
ぬるくなって甘っ ....
細い線が幾重にも重なり
光の角度で表情が変わる / カオ
カップボードの上では
....
どうしたらいいかわからないとき、いったいどうすればいのか
あまりにも偶然の
そういったひとつの雫のように
午後の空は案外小さいものだ
倒れている私には
自分が呼吸をしているのかさえ曖昧で
ただ
降る眩しさだけがほんとうだった
(やっぱり ....
世界とは拡散した苦しみである。世界の始まりには、苦しみの結び目がある。あらゆる存在は展開であり、圧搾である。あらゆる事物は苦しんでいる、すべてがあるべきものとなるまで。虚無は痛みで身を震わせている、あ ....
あまい日差し
正午のランプ
カーテンの揺れる速度にもついていけない気持ちでいる
首筋 踝
なまぬるい指
喧騒がひどくとおくなり
カーテンの揺れる速度にもついていけない
からだ ....
台所に立つ祖母に声をかけた
今日の夕食の相談に
太陽が少し傾いて窓からこちらをのぞいている
ぼそぼそと話すと
野菜室からは季節外れのナスが三袋
びっくりして首を傾けると太陽と目が合った
....
「新田義貞 遂に起つ」
桜万朶の 花霞み
空は祥雲 集りて
若葉茂れる 板東の
広野疾く疾く 走りゆく
征馬駆くるは 上州の
新田郡が 御曹司
濫觴遠く 源の
八幡太郎に ....
君の内側から 僕を見たら
僕は何色かな
僕の内側から 君を見たら
君は見えなかった
当たり前だよ
僕はもう 濁ってるんだ
ああ
濁ってるんだよ
....
とれたての干し柿とは何か
とりたてのめざしのようだ
とれたてのお新香とは何か
とりたてのふりかけのようだ
聖なる書改訂版には干し柿も
めざしもお新香もふりかけも
あの人が光りあ ....
すると流れる気と気の触れ合い
呆気ない 影かよ
セックスってこんなんだっけ
つって何を思い出そうとしているのかがまずわからん
思い出せるものは散らかった部屋で泣く子供くらい、う ....
羽をもがれて
あなたは水に四肢をひらいた
金にも見える
銀にも見える
波が燃えて
緑に落ちる
手のひら消える
手のひら見える
息が息をふちどり
冬 ....
延々と旋回して ぼくらが密集するのを 待っている
銀の鳥群
あれは 狩りの前の儀式
狩る側も
狩られる側も
祈っているんだ
戦場へ行こう
両親を想って ....
あなたは床で眠りつき、
目覚めると地面の上。
―蟻に取り囲まれている。蠅も追っ払い、
口の中から蜘蛛の巣を吐き出す。ペッ、ペッ!
ここまで担ぎ込んでくれた風は
洗濯物のシャツに袖を通 ....
リビングの窓から
なにげなく庭をながめる
北風は相変わらずしつっこいが
もくれんのつぼみは寒冷に耐え奏でている
四次元のみえないリ ....
パズルのピースみたいに
僕をバラバラにしてみたい
頭蓋骨を砕いて
脳髄を引きずりだしたい
血液をすべてしぼりだして
血管を洗い流してしまいたい
写真に映る僕を
カッターで切り刻み ....
「鯨の気持ちがわかるのに
どうして私にはつれないの
A5ランクと呼ばれても
それで心は晴れないわ」
神戸ビーフ
泣いてどうなるのか
牛は
美味しいといわれて
ナンボじゃな ....
{引用=
君はどこから
何を引っ張ってきたのか
そんな
顔をして
僕には
読み取れない
君の
やせた歯茎が
うれしいのか悲しいのかどうか
ま、
と ....
−葬送の為のプロセス−
1 厚さ0,8mmの鉄鍋を用意する
2 それを強火にかけて熱し、バター大さじ7杯を入れる
3 バターが焦げたら火を細め、腐りかけたイワシの頭を1つ入れる
4 ....
ふくれる。頭をかきむしる。悪くない。これは悪くない。何をしてもどこまでも許される。母さんはそう言っていた。空腹。水ばかり飲んで、血の通っていない胃袋。越えてしまう。越境。満たしたい。頂点を迎える午前 ....
地中海も 何一つにも思っていくと
確かなぼんやりで 何がある
瞬間も内容は無くしている
今を 何がベッドとして見つめる 場所を
立っているようにも思い出しながら
思う山の上の手は 考えさ ....
じっと何かが考え
見つめている 中を過ぎている 部屋を
続けていく僕の時で
夜は思う
線は「死ぬ」ためではなく
「生きている」ことを感じる儀式なんだよ
※まだ、君には早すぎる
まだ、早すぎるんだよ
透明な水槽に
きれいな水を満たしていく
やがて現れる一匹の魚を
妻と二人で待っている
数億と言われる精子は
あらかじめ神様が予想した
人の数かもしれない
水槽の向こう ....
台所に転がっていた
折りに入っていた桜餅は
ちんまり小さくて
一口でも食べ切りそうだ
桜色が濃すぎて
鮮やかでキッチュで
どう見ても体に悪そう
だから少しニヤけながら食べよう
....
ふと
足を止めたのは
なにかあったからでなく
なにもなかったからだった
足の裏になにかをうったえようとする
灼けた砂のいろがわかる
まわりの景色とおんなじはずだ
きっとそうだ ....
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