桜の花が咲いて
友と過ごした学舎と
別れを告げる
風に揺られて散っていた
桜の花弁を一つ
受け止めた

この桜の木も
数え切れない程の
出会いと別れを
ひっそりと校庭の端で
見送 ....
ほら穴から

抜け出た

青い

その青い空目掛け

俺は胸を広げ

叫ぶ

さぁ

好きにしろ
もうなかったことにしたいので

テレビをみたことも
なかったことにした
車に乗ったことも
なかったことにした

ひつまぶしを食べたことも
なかったことにした
習字をしたことも
なか ....
サイトーさんの常備薬のひとつに釣り針があって
咳の止まらない日にはそれを喉に引っ掛けてミチさんを釣り上げる
ミチさんは体長数ミリの小人で
だいたい寝ている間に鼻から入ってくる
ミチさんが何 ....
今日は、みなさんに。


ありがとう。


いつも、私の詩をよんでくれて、

ありがとう。


コメントも、たくさんもらって、

ありがとう。


口下手な、わたしです ....
ヴァージンロードを歩きたい
     ――ある難病の女性の話から


歩いてみたい
この道を
車椅子から立ち上がって

遠い道
遥か彼方にあなたがいて

本当は ....
人が人を求める理由は
人が人を食べないからだ

人は本当は人のことを
食べたくて 食べたくてたまらないのに
食べてはいけない決まりになったから
それ以来 人を求めることをやめられない

 ....
非対称のしあわせ
暗がりのむらさき
すれちがう音
知ることなく去る音に
黒が結ぶ蒼


星ぬぐう想い
明かりの消えた
棘 棘 棘
招びよせたなら
(ぬくもりな ....
貝の中で眠る
エナメルに身を添わせ
なめらかな肌に
潮騒を聴きながら

貝の中で歌う
孤独とは空間原理
反響して丸く閉じていく
原初細胞の相似形

世界の外では日が昇り
また太陽 ....
いいんだよ
僕のこと無理に良く言わなくても
そんなうそを聞かされると
きみの歯をたたき折ってやりたくなる


いいんだよ
僕のこと無理に見つめなくても
そんな視線を感じると
 ....
いっこの点
ぐいるぐいる
切断面
にぃぃつやと
喉仏を動かして
ありったけを
跨ぐ

道と道が交差する
信号機は
滑舌よく
大人たちは
お囃子に合わせて
黒い眼を回しだす
 ....
私を照らそうとしないで
静かに暗闇にうずくまっていたいだけなのに
どうしてあぶりだしたいの

私を引きずり出そうとしないで
穏やかに温室で居眠りしていたいだけなのに
どうして寒空に放り出し ....
角へと近くの自動化された売り子が曲がり歩く、
ガムを売り歩く先には販売機だ、
傍らには改札も、
実家に持って帰ってくすねた区役所から椅子は点在、
田舎の一個が新しい卵、

一個前の子がレジ ....
朝。
春のさえずりに、
青い欲望が目を覚ます。
風に誘われるまま、
ベッドから這い出して。

左足にスニーカー。
右耳にイヤホン。
3分足らずのポップ・ソングが僕を急かす。
「分かっ ....
私は言われたから
生きるのか?

私は必要だから
笑うのか?

私は誰が為に
呼吸をするのか?

地球は言われたから
廻ってるのか?


違うだろ?


正義の味方 ....
おいしいワカメが食べたい
ほんとうにおいしいワカメを食べられたら
もう
死んでもいいくらい

ワカメのほんとうの味を
誰も知らない
それは海の力を吸い込んだ
太陽と
潮風と
しあ ....
たとえば十年弾かないピアノになりたいので
す たとえば乾いたウェットティシュになり
たいのです

薬局の陳列棚にはカフェイン剤と睡眠導入剤
と鎮痛剤が並んでいました ボタンを掛け違
えて服 ....
どこにもいなかった。

どこにでもいた。


錆び爛れた仮面を
踏切りは見透かすのだろう

無邪気に


夕闇の美醜


生まれて消えてまた生まれ、





 ....
この世という巨きな檻で 
誰もがひとつの「非常口」を探している 
それぞれの足首に鎖でつながれた 
鉛の玉を、引き摺りながら 

背後から迫る炎の手の、一歩先を 
脇目も振らずまっしぐらに ....
そっと抱きよせ
髪をなで
唇を重ねる
何度もキスをした

全てが始まる。
ちょっと苦しい。
見返りを考えない
愛情を与える。

心を尽くし、体を尽くし
愛を捧げる
手をつないで ....
ゆるして
あたまのうしろの
いちばんやわこいところを
食べてしまったこと


知らない間に
食いしばるのが癖になっていた私の歯は
削れてひどく不格好になり
喋れば口内を傷つける
春 ....
心に沁みる寒さ
いつも一人ぼっち
誰とも話さない日常
蜻蛉のような命

初めはパッパカ
後はショボショボ
尻切れトンボ
こちらヒューストン

世間は冷たい
胸に凍みる
ない金を ....
{引用=
降りてくる朝の手綱を引いて
静寂の中にひっそり佇む戸口を叩く

小径を満たしてゆく血潮が瞼を温める
レンズの向うに産まれた半透明の結晶が
ぶつかりあって溶けてゆく

あらわれ ....
心を無にする
声が聞こえる。
滴の音がする。
命の声がする。

流れる花
流れる雲
流れる命
流れる風

虫の音
優しい
悲しい
美しい
おじいちゃんが

おおきくなったなぁ、と

わたしとせいくらべした


ぬかされちゃったな

と、あたまをかいてわらう

おじいちゃんに


まだちょっと、おじいちゃんのほ ....
つばきのはなが

おちた


ボトリ


ぞっとする
私の皮膚に
とても近く触れて雨がある
どこからきたものか
わからぬ雨がある

ところで
どこからきたものか
知っている君からの便りは
私からこんなにも遠い

遠い君を想う
今 雨 ....
濡れた鋏の翼で ブリキの鳥が
夜を 透明に 幾重にも 裂いてゆく


路上の暗がりの奥と 知覚の裏側に
魂が 横たわって 繋がる 
そこに
黒い向日葵が咲き
黒い獅子が眠る
白鳥 ....
噎せ返るような鉄錆の匂い
ぞぞぞぞと這い上がる、
正体不明の警告
止まない水音
ひたひたと忍びよるのは
影のない、


転がっていたのは物だった
しなやかな筋肉は硬直を始め
この眼 ....
そうして
列車は燃え上がる火山の山腹を廻り
向かい合って座っていた僕たちの
車窓から美しく災害が眺められた
列車のドアから乗客たちが飛び降りていった
飛び降りては降りそそぐ炎のように水鳥を抱 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
卒業ミツバチ6*10/3/25 19:07
蒲生万寿0*10/3/25 18:01
なかったことにしたa110/3/25 17:28
許せない春いとう7*10/3/25 15:23
くろきたよりくろきた310/3/25 11:06
ヴァージンロードを歩きたい乱太郎11*10/3/25 10:39
人食い朧月310/3/25 9:49
降り来る言葉 XLVI[group]木立 悟610/3/25 9:46
呼吸をするようにひらかれていく瀬崎 虎彦710/3/25 7:50
Negative Isolation寒雪010/3/25 7:28
路傍within6*10/3/25 3:02
停滞howa2*10/3/25 2:57
チューインガム販売番田 210/3/25 2:12
さよならブルース青井とり010/3/25 1:33
自身=神=人類ユダ010/3/25 1:19
ワカメふくだわらま...110/3/25 0:53
I.D.entity石黒あきこ310/3/25 0:40
憂鬱な土曜、音すらも聖跡なのだと、窓の外観ていた・・・都志雄2*10/3/24 23:57
非常口 服部 剛610/3/24 23:19
キスしようペポパンプ8*10/3/24 23:09
許せない春因子8*10/3/24 22:54
雨の音ペポパンプ3*10/3/24 22:50
最初の音高梁サトル13*10/3/24 21:41
虫の音ペポパンプ4*10/3/24 21:31
まごくろきた510/3/24 20:42
無題#210/3/24 20:39
朧月510/3/24 20:38
夜の涯て / ****'02小野 一縷7*10/3/24 20:37
ウォーターサーバー士狼(銀)6*10/3/24 19:40
大鉄道旅行時代片野晃司2810/3/24 19:40

Home 戻る 最新へ 次へ
3381 3382 3383 3384 3385 3386 3387 3388 3389 3390 3391 3392 3393 3394 3395 3396 3397 3398 3399 3400 3401 3402 3403 3404 3405 3406 3407 3408 3409 3410 3411 3412 3413 3414 3415 3416 3417 3418 3419 3420 3421 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.87sec.