季節の変り目には
雨がよく降る
いまがまさにそうで
冬から春へと
季節がわたろうとしている
そういえばあいつも
こんな時に死んだのだったな
そう思ってまだかたい
桜のつぼみを見上げる
 ....
土色に枯れた千の蛾が部屋を覆い尽くす
それに 白粉の殺虫剤を 噴きかける
ぽそぽそと 大小の蛾が 落葉になって
床に重なると 兄さんが 粉で真白の瞼を擦って
真赤な涙を垂らしながら言う
「一 ....
そのメーカーはあった
コガネイ係長の言うとおりだった
最初にかけてみたメーカーがそうだった

そこのなら、移設でもシステムやりかえでも、何でも出来ますよ、元そこの社員の設計がうちにはいますから ....
(1)

 核戦争後の荒廃した未来で、少年がかつての国家首脳部の電脳室にたどり着く。
 そこで、昭和のSFに出てくるような大仰なコンピューターに向かって、

「ゼムリャフランツァヨシファ ....
その街は静かになりました
もう、人間しかいませんでしたから
精霊も、神様もいませんでしたから
なのに彼らは恐れていました
もう、人間しかいませんでしたから
精霊も、神様もいませんでしたから
 ....
ぼんやりとした大根頭に快感という月が降ってくる
ひ らり ×2 ひらりと!
言ってはいけないこと、の境界線
時間の遡及剤、明日に垂らし、
喉が叫ぶ、「今日を返せ」
だって、一人ぼっちの交差点 ....
無造作に投げ出されたそのものの形状それこそを俺は真実と呼びたい、お前に何が言えるのかね、ただ闇雲に研磨する事ぐらいにしか真摯さを見つけられないお前に?無菌室で育てた命が外界でいきられる .... 月が綺麗ね
あなた

三日月であろうと
半月であろうと

喩えば新月でも
夜空見上げて
語りかける

まるであなたが
横にいるかのように

月が綺麗ね
あなた

雲に隠 ....
手があるから

何も作ることが出来ない

足があるから

何処へも行けない

頭があるから

本当のことは何一つ考えることが出来ない

体があるから

心があ ....
雨が降る日 
アシスタントが描いたような風景に包まれた 夕闇の中
違和感を積み上げて昇り
たどり着いたのは 三階建てのアパートの屋上


疑いの目を向けて迫ってくる風にのせ 
傘を飛ばす ....
雨の降り止んだ田舎道
憂いを背負った帰り道
閑散とした沈黙の田に
やり場のない想いを投げ込んだ愚痴

一匹の蛙が反応し
静寂は破られた
別の蛙が次々と呼応して鳴き
騒ぎは瞬く間に一面に ....
あなたの部屋にどういうわけか
一本の木が生えてくるでしょう

勘違いしてはいけません
それを自分の一部なのだと
脈を通わせてはいけません
それがたとえ同じ血をひくものだとしても

それ ....
正義を貫き通す

しかし正義の逆は

悪ではなくそれもまた別の正義であった

戦う毎日倒す毎日

英雄は今日も人々を助ける

けれどその一方で悲しむ人もいるであろう

誠に不釣 ....
きみんとこ、自動倉庫できるんだ、

ようやく工事物件の話をひとつ掴んだ
いまある自動倉庫を移設したいんだけど、きみやってみる、と現場のコガネイ係長が声をかけてくれたのだった

カタヤマの言い ....
ねぇ、
そっと
てをつなごうよ

ひざまくらで
ゴロゴロ
のどを鳴らしてごらんよ

そしたら
だれにも負けない
やさしいくちびるあげるから

今日みたいな朝は

君が恋しい ....
あたたかい言葉がいいだろか
優しい言葉がいいだろか
夕暮れ時の帰り道
欲しい言葉を考える

雨 雨ふれふれ
ふったとて
帰る距離にはかわりない

なのに人は傘さすせいで
みえない壁 ....
月も隠れて
通りは闇に閉ざされる
一人歩く僕
足音が僕の耳を刺す
こんなことになるなんて
何を間違えたんだろう
コートの襟を立て
つらぬく木枯しを
じっと堪える


何か ....
百まで積んだら
零まで崩して
千まで積んだら
零まで壊して
万まで積んだら
戻れなくなる

知って積むのは
罪になるのか
知らず積むのは
恥になるのか
戻れないなら
もう戻 ....
どしゃぶりの雨がふった

桜がようけ咲いたのう、
事務のおじちゃんが
きのういってたのに

はなびらが日差しに透けて
枝と枝のすきまから
春がちらちらもれて
ああ、うらやましいなあ
 ....
体の中に呼んでいるみたいに
手にさせられることの意味が 何かですらもない
手に確かだった 何にも無い 魚すらいない

夢を言葉もなく舗装された今は見ていたのだろうかと
川を見つめる 平た ....
ざぶんざぶん、ザブンザブン。
引いては寄せる波の音
月が見える。
潮の臭い

命の根源
懐かしい風
ここから全てが
はじまった。

時間が止まる
自分が消える
宇宙と繋がる
 ....
雨が降っている
雨は私の屋根を打ち
  私の壁にしみ込んで来る
雨が私の枕を濡らす
  水というより、夜の、宇宙の体液だ
雨は、私のマスカラに降り
   私の服に降り
   私の靴に溜ま ....
馬鹿が
俺に
ローンを奨める
金を借りろ

俺に奨める
馬鹿じゃないの?
馬鹿だ
金利で暮らす
奴がいる
この世にうじゃうじゃ
うじゃうじゃ
いる
墓場の
影の
足のな ....
断食あとの
大蒜味噌
茹でたキャベツに
御飯を巻いて

そうさ
おいらは
何も信じちゃいなかった
誰を敬ったりもしていなかった
田舎のやくざのそれと同じに
脳味噌忘れて
突撃
 ....
雲ひとつない空よりも



少しでもいいから雲がある空のほうがいい。



なんとなくでも



高さがわかるから。



眩暈がするような果てしなさより

 ....
耳の中、ゆっくりと流れ込んでくる群青色の金属音は
きりり、きりり、と子守唄気取り
前に進めば、曖昧なクラシックが見えてきて
立ち止まれば、冷えきったエレクトロニクス

遠い国か?     い ....
指先でティーパックのお茶を振るとき
私は目の前に広がる茶畑を見る
小さなパックの宇宙に広がる緑を見る

半円形のそれは
ぴかぴかと光を反射して
まだ朝露もまあるく転がっている

乱暴に ....
何を嘆いてるんだ
踏み出した足を出し間違えたことが
そんなにも悔しいのか
大したことじゃない
何にもしないで
うじうじしてるやつらのこと
考えてみろよ
ま ....
最後はいつも疑問形。

「何が好きなの?」
「何が嫌いなの?」

途切れるのが怖いから、
ケーキをちびちび食べる子供の様に、
話題を小出しにして。


馬鹿みたい。
0を ....
三月の飛鳥山
王子駅から望むと
厳冬時とさほど変わらぬ
枝振りの樹々が
何の衣も纏わず
剥き出しではあるが
陽光に透けて
半月後の桜色の
淡い期待を靄のように
纏っている

穏や ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
季節[group]岡部淳太郎310/3/26 21:24
悪名 / ****'04小野 一縷7*10/3/26 20:41
蛇たちの調べ吉岡ペペロ410/3/26 18:35
ゼムリャフランツァヨシファはどこにあるのですかa110/3/26 17:37
避雷針の街瑠王4*10/3/26 16:54
こんなもんかなあでやめちまった作詞ぽこぽこへッ...2*10/3/26 16:54
ブラインドの角度を適当に変化させ続ける、言うなればそういった ...ホロウ・シカ...010/3/26 16:14
夜想月華弥鈴5*10/3/26 15:45
逆説蒲生万寿1*10/3/26 15:42
描かれる雨の記憶4*10/3/26 15:27
波紋翔多510/3/26 15:26
悪意瑠王6*10/3/26 14:47
正義の逆もまた正義こめ910/3/26 13:13
蛇は転ばない吉岡ペペロ710/3/26 11:16
おはようこころゆくま...2*10/3/26 10:23
雨の帰り道朧月4*10/3/26 8:32
Something寒雪110/3/26 6:59
つみ木はるな310/3/26 3:39
どしゃぶりの雨がふったはちはちよん6*10/3/26 3:29
空気なんだ掴めない番田 110/3/26 1:55
ある月夜にペポパンプ9*10/3/25 23:22
雨が降っているsalco7*10/3/25 23:17
ローンふくだわらま...110/3/25 23:14
大蒜味噌110/3/25 23:12
空の高さ■■みかげ■...1*10/3/25 23:02
アクアマリンの憂鬱中原 那由多1310/3/25 22:53
自然体験朧月210/3/25 21:14
一歩寒雪210/3/25 20:37
唯有引力青井とり210/3/25 20:35
花見直前……とある蛙10*10/3/25 19:07

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