それは黄昏れ時の一室 夕、だった
蛇と蛇は見留め合い からまった
それは黄昏れ時の一室 ふたり の ....
きいて欲しいのに
頷かないといけない
人は話したがりのイキモノ
話す呼吸のつなぎ目を
狙って割り込まなければならない
うんうん の数が多いほど
わかるよ の数が多いほど
あなたが ....
墨の枝が地にとどく
雪は雪に震えつづく
ひとつ押され
黒く点る
道が夜を決め
灯が季をくくる
心は薄く
水は水に
海のむこうの霧
羊のなかの髪と風
....
珍しく雨の降る日
お前を見かけた
傘もささず濡れて冷たいおまえは
疲れた顔で何か見つめていた
そこにあるものは
おまえの中にある本当の世界
髪からこぼれ ....
私にくださいな
私にそれをくださいな
あなたのほら、右手に繋がる白い空
あなたはそれに気付かずに無下に拳を突き上げている
ほら、また泣いた
地中深くから呼ばれたでしょ
聞こ ....
花冷えの雨はやむことがなかった
低い山にガスを這わせて
四分咲きの桜花を辱めて
花冷えの音がやむことはなかった
電車が運んでくれるそのさきに
灰の街が自意識に苛まれて ....
お風呂につかってとけない私がいる
何はともあれ
すべては静止するまで
花もここに咲いている
ひっそりと
いつだったか
この日が来るのを知っていたような気がする
まぼろしだったか
湯 ....
失った視力はもう取り戻せない
そのことにまだ気付いていない僕ら
不必要なわけではないけれど
そう必要でもなかった
それだから失った
矛盾は何もないはず
ふと理由もなく失望する日は
誰 ....
四月のよく晴れた日
教室の窓際の席で頬杖をつきながら
虚ろなその目にさす光は
誰かが悪戯に映した空
悲しい影を落とした睫毛を縁取る萌黄
かたく結ばれた唇に新しい桜色
そのバックグラウン ....
おまえには 抉り出された文字の気持ちなど
おまえには
眠れない夜を
閉じられた空間にて
荒んだ心を脳を
冷やす
昨晩の演じた自分を
ただのオンナにもどす
しあわせか ふしあわせかは
心次第
キミと出会ってしまったのは
何億分 ....
{引用=
さくら、お前は淡すぎる
さくら、お前の無力さよ
咲いて散るなら無数の花が
今や遅しと咲きみだれ
世界を彩り咲きほこり
さくら、お前は淡すぎる
さくら、お前の無力さよ
....
{引用=
ふと気がついた時に もうなにも掴めずに いつも湿っているぞ
その指はふやけてる もう感触もないなら 物言わぬ言い訳だけ
その花火の火薬庫は なによりも恐ろしい 饒舌に喋る喋 ....
わたしの国では、女こどももいくさへ行ってしまう
みぶんとかよくわからない
わたしもいずれたたかいに行くのよと言われていた
おしろに火がまわってまっかになってしまったあの日
わたしは怖くてお ....
黄砂の降る甲子園を
選手たちが行進している
選ばれたものだけが
行進している
選ばれなかったものたちは
観客席で選手を見守り
さらに選ばれなかったものたちは
あてもな ....
この ままで いいわけ ない だろう
ほんとの こと いま つたえよう
こころ から きみを ぼくを
なかま ともよ と よべる かい
ピープルファースト ピープルファースト
さあ は ....
【ある愛の詩 - Bloody -】
綴る言葉は愛の詩、それの繰り返し。
真紅の薔薇のように燃えるような心を
握り締めた手に込めて、
....
その日雪がふっていた
徹夜になろうかという夜だった
案外おおきくてストップモーションの
その日雪がふっていた
けぶる街で祝杯をあげていた
それは誰だ
その日雲がなくなっていた
そ ....
窓外の大空に掛かる十字架
朝日を浴びて白く屹立する
それは福音だ
彼は夜闇に生まれた
太陽に焼かれ、荒地に又砂浜に
足跡を残した
それはゴルゴダへ続く
砕かれた四肢から血が伝い落 ....
レストランの扉をあけてこんにちは
それから背伸びするぼくらの周りで
絵のように時間は流れていった
高い窓を 雲の尾を引いて
空がうす青く光りながら流れていった
テーブルの上に焦げのついた ....
わたしたちがみみにする
しにぎわのうた
そのうたをきいても
みすてることしかできない
ゆるやかにつながっていることは
すばらしいことですね
おおぜいのひととふれあえるのは
すてきなこ ....
川辺に桜が植えてある
川は3面張りで、
つまりは底まで、コンクリートで
でかい溝、と、かわらなくなってしまった
春になれば、オタマジャクシとメダカが
夏には、蛍が、秋には、蜻蛉が、居たはずだった。
....
風には、小人が住んでいる
足下は悠々として、涼しそうである
公園で、自転車を漕ぐ
膝関節に続く曲線は、
数式で表せそうなほど美しい。
遠くに、雨が降っているのが見える
大粒で白く
僕は濡れずに立ってい ....
名前を知りません、
ごめんなさい、と言います。
花を花と言います。
しかし、君には、
きっと、それなりの名があるのでしょう。
僕は、君を表せません。
散歩をしていると、思うのです。
なんて少ない言葉で ....
妹よ
僕に妹はいなかったけど妹よ
言葉を失うたびにおまえはいくつかの言葉を失う
次第に拙くなってゆく舌先で懸命に
ぎゅっとだきしめて、という妹よ
おまえはいまも夏祭りの浴衣の薄桃色で ....
空にはまあるい月が照り、
山には桜の花満開
それを眺めるウサギの背
一緒に踊ろu とタヌキ数匹
その囃し歌 wo
井の中の
蛙が聴く
こんな満月の宵に
夜桜満開
浮かれた蛙 ....
遠くのほうに自分を置いて
春の桜を引き寄せる
欠けてしまったパーツのような
花びら心に埋めたくて
胸にぎゅうっと抱きかかえ
時間の流れに流れつつ
どうでもよいか と手を離す
....
{引用=
嫉妬に狂った女が送ってくる
ヒステリックなメール
私が貴方の何かを奪ったのだという
よく分からないのだけれど
だとしたら謝らなくては?
ごめんなさい?
違う、もっと別の
....
この歌はきみの為の歌
この歌はきみに捧ぐ愛
後悔はしていないけど
I miss you
I miss you
この歌は
きみを思い出すぼくの歌
きみのコトバを真に受けて
....
今、私の体内には春が渦巻いている!
腹の底から笑いが込み上げてくる
私は笑っている 確かに笑っている
高らかに 朗らかに腹のそこから笑っている
何と心地の良い事か!
この朗らかな春の後に ....
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