【Beauty】
ああ…君が美しい。
花も、命も、夢も、永遠も 儚く見える
孤独も、悲しみも、絶望も 似合わない
天使のように愛を貪る こんな僕は醜い。
....
あんなにも暗い向こう側から
やがて笑うだろう君は来たのだ
やふぁやふぁと滑る肌に
神様のお使いみたいなすました顔で
僕たちのおどけた顔を眺めて
バレエダンサーの様な優美な手つき
....
震える言葉を摘み取ってみる
掌の中でフルフルと揺れて溶けて
流れることも滴ることもなく揮発する
赤い液体を吸い込んでしまった
痺れる感覚は思い込みなのか条件反射か
そんなこと、どっちでも ....
ぼくは病院を経営していた叔父叔母に育てられました
ぼくの部屋は病室でした
かたくて高いベッドと狭い机しかなかったけれどなんの不自由もありませんでした
妹の部屋は病院の最上階、叔父叔母の居住するフ ....
橋の上、
時計回りに見渡せば
{ルビ下野=しもつけ}、{ルビ下総=しもふさ}、{ルビ武蔵国=むさしのくに}
いつからか都の殿上人たちはこの地にも境を引いて
左扇で国獲り遊戯
その頃すでに ....
手が届かなかったなら
来世に期待しても
たぶん来世はないから
無駄に終わり
チョコレート味のクッキーを買ってきたので食べる
冷たく否定されたのなら
非礼を詫びて
それでも確執は消えず ....
ダンボールの中の子猫
雨の日に、ミュウーミュウー
ないている。
お腹減ってるのかな
寒いのかな
同じ命なのに
人間とは待遇が違う。
他の生き物がいるから
人間も今の生活ができるのに ....
100403
表面から融けだして
底まで達すると
真っ黒な地面が現れる
雪が溶けた
春が来たと思う
草が生えて
花が咲き
枝が ....
今日はワカサギが良く売れる
いつもは店の奥まったところに並べているだけなのに
学生も社会人風の人もノートや鉛筆には目もくれない
いっしょに良い匂いのする消しゴムや
綺麗な色の蛍光ペ ....
えっちな牛乳
というタイトルの牛乳を買った
1本300円するのだ
飲んだ
なんだ 普通の牛乳と
何も 変わらないじゃないか
....
{引用=
なにかいつも悔しくて
無理に笑うことなど
できなかった
さくらばかり、知らぬ顔で
春ひと色
それでも、
きまって咲く花に
いつも違う春がやってくる
矛盾が好きだった ....
触ると死ぬぞ
みんな、離れろ
そいつに触ると死ぬぞ
少年は少女を半ば背負うように、それでも力強く
南へと歩く。大人たちの愚かしさをいっしんに受けて。
誰かが言 ....
ぽつぽつと落ちるのは
帰りみち、
ザーザーとそよぐのは、
風の通風口
ぐにゃぐにゃとぼやけるのは
明日の性(さが)
雨は、あざやかなパラソル
を
映す前ぶれ
前世のお ....
煩悩が
欲望が
人並みが
静かに降り積もる
安定を求める日常が
理性を犯し
真実を葬る
夢を見れたのは
ガキの頃だけだろ
今は金 ....
まるで、することがないみたいに
夜の間、ずっと満ち欠けの月の境界線を
なぞっていたのは
愛の国から幸福へ行く為じゃないの
報復行きの切符が買えると聞いたから
「都市伝説かもね。」
....
血の汗を滴らせる
水銀灯が冷え切る前に
消せない緋文字に彩られた
悠久の煉獄に繋いでおくれ
真朝と空が
やさしいキスを重ねる前に
見えない瞳に閉ざされた
螺旋の悲劇に触れておくれ ....
ゼロをたくさん
あんたの体についた脂肪みたい
切ってみると
殺人鬼がうようよ
白猫が 轢き潰された
昔 よく通った道だったし
車の量は多かったけど
それほど危険だとは思っていなかった
まるで 散歩するような 足取りだった
轢いた車は 派手な 高級車
派手に音 ....
明け方
身を離すあなたの気配を
全身で追っている
社会や自然環境がどうあれ、私の内部は、いま大河が深く静かに流れるようにして、その上空では雷(いかずち)が一輪の微笑を打ち鳴らしている。
今朝の朝日が部屋に差し込んで来た。また、一日を始める時 ....
適当な星をみっつ選んで
「あれが冬の大三角形だよ」
今では星の名前なんて忘れてしまった。
膨大な量の勝手な名前をつけて神様きどり。
適当に繋げることで好き勝手な形を描いている。
小さい頃 ....
さくらが きれいだと きれい言
さくらは きれいか
さくらは 夜に花開く
ならば 夜咲く さくらを と
まだ 冷たい公園に寝ていたのはどこかのだれ ....
いつも 思い過ぎること
はかなく いつも 思うこと
消えない痛みに 思うこと
いつも 悲しく思うこと
はかなく いつも いつも
見えない明日に ....
{引用=
繋ぎたい手をわざとに隠す
距離に焦がれる眼球を
胸に取り込んでベッドまで持ち帰る
ランプの灯りに意識を漂わせて
アルコールを一口舐める
(あの丸くて柔らかいの欲しいな)
(ホル ....
独身女性二人と
喫茶店でのデートは
楽しいもんだ
ただ意味も無く
だらだらと喋り合うのも
良いもんだ
二人は独身であるが故に
セクシャルには敏感だ
二人である事が
開放的 ....
重量感をレールがつける
向こうを蟹は広がっている
景色にしていたり全てだったりする海のコンクリートが
向こうを春に
とても沖縄の僕が広がっていた
全てにはその景色に向かう
確か ....
横たわるその躯から
流れ出したメロディーに
歌詞を、つけてみた
風で揺れる指先から
刻み出されたリズムの中に
あの日の影が、見えました
大きな大きな林檎を一つ
....
あの小山のてっぺんの公園に
十七のぼくは二十六の女と上った
ふとくてぐねったまっ白いアスファルトの道
したで買ったハンバーガーは
チーズの足腰のない冷えた匂いと
ピクルスと湿っぽいパンの淋し ....
例えば優しさがあって
それは優しさだけど
君を傷付けたとする
僕は悪くないとは言わない
君も謝られることは求めていない
後には傷が残ってしまう
難しいね
ねぇ、
公園の三毛が
仔 ....
見えないものが
見えるようなきがして
ライオン
見なきゃならないものを
見ないように
深海魚
五感を忘れた
質感にさいなまれたよ
何かが
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