刹那に切り取られた空の下で
泣いてしまう
言えない、沈黙を守ることに慣れきって
つくしが放つ胞子に含まれる
かすかな憂うつ
あなただけでも
わたしだけでもない
春はいくつもの ....
死んで焼かれて
骨だけになってみる
生きていた頃の面影は
煙と化し
白い骨が
朝日に照らされると
磨いた水晶のよう
他人の骨を混ぜてみても
誰にも分からない
骨を割っ ....
それにぼくはふたをしたのか
みてみぬふりをしたのか
きもちをコントロールしたのか
あきらめたのかわからなかった
でもいまゆめのなかで
あなたのもうひとつのなをよんで
はずかしくて
ホ ....
夢から醒めた
空蝉【うつせみ】は
痛くもなく
また
哀しくもない
何故に
身体から 零れ落ちる
....
ある日
男友達からの電話
アバンチュールしない?
は?アバンチュールってなぁに?
やはり頭悪いわたしにゃ理解不能なカタカナでした。
難しいカタカナは相手を見て使ってほ ....
21さいのとき。
グアムの海。
スコットランドからきた
白人の青年に声をかけられた
綺麗な瞳に
キラキラした髪の毛
鼻は高いし
口角もスマートに上がってる
かっこいい感じの ....
私のくすぐったさは君に由来する
私のアレの感度は君に反応している
しかし私自身は君と何の因果関係もない
これが愛情の悲劇だろう
ほんの偶然の中でありもしない蓋然をたぐり寄せたのは
己が欲 ....
会社とは僕のすべて
そんな気がする ああ
将来なんて何もない けれど ただ
そこに 夢見た すべてなんだ
僕の会社はすべてだろう
ボートでどこかにこぎ出した 湖の
僕にとっての苦しみだ ....
生意気な
口が
ひとりでに
言葉を
吐いたので
取り返しのつかない言葉だったりするので
煙突の上で
とにかく待った
雨が降る
六月には街では
雨を受け入れる用意 ....
咲くならば
誰かのためだろう
と
言いたげなのは
蝶が飛べば
韃靼海峡を渡ると
トルネードが起こると
見聞きしたことなのでしょう
たしかに
春は
何か突拍子もないこ ....
母の仕事は
台所にはない
繕い物にもない
ただきみの笑顔のなかにある
母の仕事は
叱るでもなく
抱きしめるでもなく
届かない掌を握り締めること
母の仕事は
喜びでもなく
悲 ....
咀嚼音がする
蝕まれている
芽吹く若葉が肌をつらぬき
柔らかな蕾がばらりと開く
獣は発情して山がざわつき
細胞は沸立つ水は腐敗する
空はただ高く鳥はただ遠い
咀嚼音が ....
あなたが居なくなって悲しいのは
きっと私だけではないはず
もっと多くの人々も
貴方を失った悲しみを味わったのだろう
偉大な人ほど別れが早い
もっと頑張って欲しいのに
もっと頑張 ....
生まれた時から
ずっと抱えたままだった
空しいキャンバス
君の絵具と
迷ってばかりの絵筆で
永遠に愛する
なんて
私の白々とした
嘘さえ
染め上げて
私は娼婦か
それ ....
隣のうちの高校三年の息子が
看護師のおかあさんとバトミントンをしている
野球部だった息子は真っ黒な顔で
看護師のおかあさんは真っ白な顔だ
二人とも真剣な顔でバトミントンをしている
道の真 ....
父はサボテンでした
とげはありませんでしたが
サボテンでした
水を蓄える仕組みがあるわけもなく
少しの水では生きていくこともできませんでした
ましてや荒野に一人
じっと立っ ....
そう、あれは事故だった
事故以外の何物でもなかった
飲み慣れないアルコールの鼻につく匂いと
知らない唾液の感触
吐き出したいくらいの口の中の違和感
ありえないくらい気持ち悪いんだけど ....
誰からも好かれないし
誰も好きじゃないという前に
○○○○○○○
でも不可能だった
善意を食いつぶすことしかできないのなら
朝 目がさめなければいい
あと、大シンアンリンは中国にあ ....
誰もわかって
くれなくても
神様だけは
知っている。
苦しい。
苦しい。
説明したいけど
上手く説明できない。
どうか私を
助けて下さい。
私は貴方の為に
生きそして死に ....
日本でホームレスであるということ
マズローの欲求でいう生理的欲求を満たし
安全欲求をかろうじて満たしているひと
かろうじてとは
安全欲求を完全に満たしてしまえば承認欲求のステージにいってしまう ....
{引用=
ないていた。
どこか遠くで、日を捨てる音がする。昨日と、今日と、明日と。夜にさえ、抱かれない。わたしの、帰る道。立ち並ぶ家に人は居るのに、話声ひとつきこえない。石壁に ....
優しさで満ち溢れているとき
このまま死んでしまいたいと想う
自転車で手をつないで
ビーチのバイクレーンを
飛行機みたいに走った
昨日の雨でまだ濡れてる木のベンチに
ハンカチを敷いておにぎりを食べた
水筒にはそば茶が入っていて
すごいでしょう?
....
水滴の色は
無色透明
出口のない宇宙で
旅を続けながら
生まれた地球
-G・Tへ捧ぐ -
子孫よ
白い鍵盤が赤く汚され
衛生兵が興奮剤に溺れる時
歴史ある一族の名のもとに お前たちは 滅びる
旋律が止む
静寂
銃声
....
眠ることが
一歩だけ死に近づく
行為だとすると
波打ち際で波と遊ぶように
一歩近づいては後ろに跳びはねて
睡眠ごっこしよう
生きてく上で
たまたま追った
今思っても
仕方なしに追った
傷たちが
遠回りでも
比べたら
とてつもなく遅くとも
今の笑える今である
あなたと私が違う様に
そん ....
ここはなんて広いんだろう
と、ただ愛しくて、心配した
たくさんのみんなを招待して、
どんなに遅くなっても家まで送ってまわった
バスがすこしゆれて起きると
愛しさはそのままだった
今 ....
ヒーターの前で
犬とネコがひとつに丸まって
弟は買ってもらったロングボードを
組み立ててる
新しく買ったココアの缶を
さっそく開けてお湯を沸かす
お姉ちゃん
冬が終わったら
....
100406
九官鳥を追い出して
家を開放しろ
神の声かと思ったら
どこかの芝居のセリフのようで
点けっぱなしのテレビが喋る
デジタルの波に ....
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